議案等の審議結果
平成30年2月定例県議会
委員長報告
原子力安全・防災対策等特別委員長報告
委員長 米倉幸久
原子力安全・防災対策等特別委員長の報告をいたします。
原子力安全対策、エネルギー対策及び防災・危機管理対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、3月19日に委員会を開催し、九州電力株式会社 山元春義 氏、同 古城悟 氏、同 財津哲也 氏及び同 田中康徳 氏以上4名を参考人として招致し、意見聴取の後、質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、「玄海原子力発電所の再稼働等について」の項目に関し、参考人から意見聴取の後、
◎ 玄海原発に関する重大事故等対策の概要と訓練内容
◎ 原子力防災対策における九州電力による地域支援状況
◎ 玄海原発1号機の廃止措置や廃棄物の処理等に要する費用と財源
◎ 玄海原発2号機の今後の運用継続に対する見解
◎ 現在、九州電力が抱える玄海原発に関する訴訟件数と、その内容
◎ 玄海原発に係る阿蘇カルデラをはじめとする火山の大規模噴火による影響や破局的噴火の事前把握に関する九州電力の見解
◎ リラッキング工事に係る設置申請の許可後に、設置までに要する期間及び乾式貯蔵の認可後のキャスク建設までに要する期間
◎ 再処理工場の稼働延期等に伴う使用済核燃料の保管容量超えの際の玄海原発の稼働停止の可能性
◎ 地域住民や関係者からの玄海原発再稼働への懸念に対する見解
◎ 安定ヨウ素剤の事前配布についての県との協議状況
◎ 九州電力発行のパンフレット記載内容に対する所見と県からの申し入れ状況及び対応状況
◎ 玄海原発再稼働に伴う再生可能エネルギー出力制御の見通し
◎ 神戸製鋼所及び三菱マテリアル子会社による不適切な行為の玄海原発再稼働への影響
◎ 玄海原発の使用前検査における更田委員長をはじめとする原子力規制委員会の視察内容と所見
◎ 12月13日の広島高裁による伊方原発の運転差し止め判決の概要と原子力規制委員会からの指示
◎ 玄海原発再稼働を間近に控えた決意
などについての質疑が行われました。
最後に、原子力安全対策、エネルギー対策及び防災・危機管理対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお、検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、原子力安全・防災対策等 特別委員長の報告を終わります。