議案等の審議結果
平成23年6月定例県議会
委員長報告
文教厚生常任委員長報告
委員長 石倉 秀郷
文教厚生常任委員長の報告をいたします。
6月21日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案、及び請願並びに、継続審査中の事件につきまして、6月24日、及び27日の両日、現地視察を含め委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過、及び、結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、議案について、直ちに採決に移り、甲第35号議案中、本委員会関係分、乙第30号議案から乙第32号議案まで3件、
以上4件の議案を、一括して採決した結果、全会一致をもって、原案のとおり、可決いたしました。
次に、請願の討論に移り、請第3号請願について、賛成の立場から、「福島第1原発事故は、今後の原子力政策に対し、重要な問題を提起している。
今回の福島第1原発の事故を契機として、原発行政のあり方、原発の安全基準を見直し、論議を深め、そのうえで、結論を出すことが必要である。
今回の事故に際し、古川知事は、原子力安全・保安院に対し、3項目の問題が解決すれば、再起動を認めるような発言を行っているが、3項目の解決だけでは、再起動を認めることはできず、耐震設計審査指針、安全設計審査指針、EPZ見直しなどの安全対策、活断層の調査の問題、シビアアクシデントの問題などを、国に対して質問、提起し、国の回答を聴いたうえで、判断するべきであり、そういう機会を、知事は、確保する責任がある。
そのような中、この請願は、県主催で、玄海原発2号機、3号機の説明会を開催して欲しいとの請願であり、説明会には、原子力安全・保安院や海江田経済産業大臣の出席ではなく、責任者である菅首相に出席を求め、菅首相自らが県民に説明をすべきである。」との討論がありました。
討論の後、直ちに採決に移り、請第3号請願「玄海原発について 住民説明会の開催を求める請願」を採決した結果、賛成者少数により、不採択となりました。
続いて、付託議案、及び所管事項一般として、申し述べられました、主な質疑の概要を申し上げます。
◎放課後児童クラブの現況や、障害のある児童の受入の支援、放課後児童クラブと保護者・学校との連携、指導員の質の向上等の充実策、及びガイドラインの策定状況
◎玄海原子力発電所の、安全対策に関する安全設計審査指針などの国の基準、IAEAへの28項目の報告、活断層の安全性の確認、EPZの見直しに伴う、地域防災計画と諸問題、玄海原子力発電所1号機の高経年化といった問題の解決、県主催の県民への説明会の開催等の必要性
◎原子力発電所に関する経済産業大臣からの、きちんとした説明に加えて、国の責任者である菅首相から説明を受けるための来佐の要請
◎開門調査のための環境アセスメントに伴う準備書(素案)の検討状況や、今後の対応、及び望ましい開門方法や、その表明時期
◎重粒子線がん治療施設における診断装置等整備費の財源の妥当性
◎社会福祉法人の設立認可の際の県の指導状況
◎子どもの医療費助成に対する現物支給を行う場合の国保ペナルティの撤廃に向けた県の取組と制度の充実
◎特別養護老人ホームの整備状況、第5期ゴールドプランにおける施設整備のあり方
◎佐賀県職員の転落事故の原因究明と、再発防止や未然防止に向けた対策の必要性
◎県内の自殺状況や県が行う総合的な自殺対策事業、及び県内事業所に対する自殺対策の重要性
◎「佐賀いのちの電話」への相談状況や、県の支援の必要性
◎ATL、HAM等の難病患者への支援策、及び家族や支援者の声を反映した、難病対策の推進
◎学校における国旗掲揚及び国歌斉唱の現状と、今後の対処内容
などの質疑が行われました。
最後に、5月臨時会から引き続き審査中の
1、くらし環境行政について
1、健康福祉行政について
1、教育の振興について
以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を、議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。