議案等の審議結果
平成30年6月定例県議会
委員長報告
原子力安全・防災対策等特別委員長報告
委員長 八谷 克幸
原子力安全・防災対策等特別委員長の報告をいたします。
原子力安全対策、エネルギー対策及び防災・危機管理対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、6月26日に委員会を開催し、九州電力株式会社 山元春義 氏、他3名を参考人として招致し、意見聴取の後、質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、「玄海原子力発電所の再稼働後の現状等について」の項目に関し、参考人から意見聴取の後、
◎ 玄海原発3号機の脱気器空気抜き管からの蒸気漏れが発生した問題点、外装板や保温材の必要性と今回の事象に対する所見
◎ 玄海原発4号機の一次冷却材ポンプシール部に生じた同様の不具合発生の可能性及びシール材の材質品質自体の問題の有無
◎ 今回発生した事象に対する県の専門部会からの意見を受けた対応状況
◎ 今後の使用済核燃料対策と玄海原子力発電所敷地内における乾式貯蔵のメリットとデメリット及び青森県むつ市にある使用済核燃料中間貯蔵施設の利用可能性
◎ 使用済核燃料の乾式貯蔵やリラッキングに関する原子力規制委員会との協議状況
◎ 再生可能エネルギーの現況とエネルギー安定供給の観点からの原子力発電の必要性
◎ 九州電力の発電量に占める原子力発電の割合と今後の原発依存度の在り方や危機管理の認識
◎ 地域住民と向き合う姿勢及び住民説明会開催の必要性
◎ 原子力発電に係る情報連絡体制に関する安全協定の見直しの必要性
◎ 玄海原発隣接地購入後の活用方法及び地元同意権拡大に係る九州電力としての見解
などについての質疑が行われました。
最後に、原子力安全対策、エネルギー対策及び防災・危機管理対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお、検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、原子力安全・防災対策等特別委員長の報告を終わります。