議案等の審議結果
平成24年2月定例県議会
委員長報告
総務常任委員長報告
委員長 土井 敏行
総務常任委員長の報告をいたします。
3月2日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、3月7日及び8日の両日、現地視察を含めて委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
最初に、3月8日、警察官による不適切借財事案が発生したことから、同日の委員会開会前に理事会を開催し、その決定により、委員会の開会冒頭で、県警本部に対し今回の事案についての経緯等について説明を求めました。
県警本部からは本事案の内容説明と謝罪がありましたが、私の方から、「今回の不適切借財事案は、県民の警察に対する信頼を損なう不見識極まりない事案であり、誠に遺憾である。今回の事案を重く受け止め、今後二度とこのようなことがないよう、再発防止の徹底を図り、警察の信頼回復に努める」よう強く申し伝えました。
引き続いて、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第1号議案中、本委員会関係分、甲第6号議案、甲第8号議案、甲第12号議案、乙第2号議案、乙第3号議案、乙第4号議案、及び乙第34号議案、以上8件の議案を一括して採決した結果、賛成者多数をもって、原案のとおり可決いたしました。
次に、甲第2号議案、甲第7号議案、乙第1号議案、乙第5号議案から乙第7号議案まで3件、乙第28号議案、乙第29号議案、及び乙第32号議案、以上9件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって、原案のとおり可決いたしました。
続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見及び要望の概要について申し上げます。
1、緊急防災対策事業については、避難所の確保という点では一定の理解をするものの、本来、日頃から施設整備を進めるべきものであり、また、住民税の増税分を 財源としている点も問題である。今後の事業推進にあたっては、市町の避難計画と整合するよう十分な協議を行い、県立学校が福祉避難所として機能するための必要な物品等の確保に努められたい。
1、佐賀県公文書館については、公文書が県民共有の知的財産であり、適切に保存し県民の利用に供することが極めて重要なことから、ワーキンググループでの検討 結果や課題を踏まえ、有識者の意見も参考にしながら、県民にしっかり利用して もらえる公文書館となるよう整備されたい。
との意見が出されました。
次に、所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎国の出先機関の九州広域行政機構への移管における庁舎と職員の取扱い、及び機構における意思決定方法などの問題点、並びに機構設立に向けた政府との協議の状況と、九州各県や議会、市町村との調整の進め方
◎国の出先機関が果たしてきた役割と評価、及びハローワーク特区の検討状況と今後のスケジュール、並びに九州広域行政機構の財源措置と出先機関原則廃止・地方移管の問題点
◎現在の地方交付税の課題と廃止された場合の影響、及び地域自主戦略交付金の現状とそれに対する評価、並びに国と地方の協議の場の協議内容とそれに対する評価
◎文化体験・鑑賞教室開催事業の趣旨と事業内容、及び市町教育委員会等との連携の必要性 ◎東日本大震災からの一年を振り返った県のこれまでの被災地支援の状況と、今後の支援への想い
◎今年度の原子力防災訓練における避難訓練の内容と課題や問題点、及び今後の原子力防災の取組み
◎佐賀県地域防災計画の修正内容の特徴と市町との協議状況、及び災害時要援護者の避難支援個人プラン作成促進に向けた取組み
◎福島の教訓を生かした原子力災害における事故発生時の初動対応と、情報伝達、オフサイトセンターのあり方の見直し、及び地域防災計画への反映
◎本県の歳出・歳入予算の状況と歳入に占める県税、地方交付税等の推移、及び臨時財政対策債の発行状況と県債残高に占める割合、並びに臨時財政対策債頼みの地方財政対策の見直し
◎佐賀県滞納整理推進機構の取組みによる成果と県の評価、及び機構継続を決めた検討結果と今後の取組内容
◎「警察刷新に関する緊急提言」に対する認識と、警察改革、暴力団対策への取組み、及び風通しの良い組織づくりの取組み、及び警察活動を支援する機器の充実と活用、並びに警察官の資質向上を図るための取組み
◎警察署の再編整備の実施状況とその効果、及び佐賀南警察署(仮称)の整備後の体制とその効果、並びに県民の安全・安心を守るための決意
などの質疑が行われました。
最後に、11月定例会から引き続き審査中の
1、財政確立について
1、政策の統括及び調整について
1、経営支援一般事項について
1、警察行政について
以上4件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、総務常任委員長の報告を終わります。