議案等の審議結果
平成24年2月定例県議会
委員長報告
有明玄海・環境対策特別委員長報告
委員長 大場 芳博
有明玄海・環境対策特別委員長の報告をいたします。
海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、3月15日に委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、海洋環境の保全関係としては、
◎改正有明海再生特措法に基づく漁業被害者救済措置の内容、及び諫早湾潮受堤防排水門の開門調査に向けた県や国の取組みと開門期限までの開門の見通し、並びに全開門の実現に向けた今後の取組み
◎有明海や玄海におけるクリーンアップ事業の取組状況とその実績、及び事業参加者増のための今後の取組み、並びに有明海のごみ問題全体に対する県の基本的な考え方
◎有明海における今漁期のノリ養殖や魚介類の生産状況と、諫早湾干拓調整池からの排水との関係
◎唐津市民から知事への「玄界灘の海岸侵食対策に関する要望書」に対する対応と、原因究明のための調査の必要性
◎長崎県との海砂採取認可境界問題の調停会議における県の主張内容と、自治紛争処理委員から示された調停案に対する受け止め方、及び県内の海砂採取量の現況と今後の削減の見直し、並びに採取認可に関する暴力団排除のための取組み
次に、水産資源の確保関係としては、
◎住ノ江港の既存桟橋の機能確保の課題とその対策、及びその機能補償としての浮桟橋の設置や、港湾区域から漁港区域への変更の可能性、並びに漁港整備の推進体制の見直し
次に、環境対策関係としては、
◎近年の県内の産業廃棄物の状況や排出抑制に向けたこれまでの取組みと今後の取組み、及び不法投棄の状況とその防止のための取組み、並びに県の監視体制の一元化に伴う課題
◎伊万里市営クレー射撃場における環境問題に対する県の認識や、伊万里市によるクレー等の除去作業の現状、及び県からの助言内容、並びに今後の射撃場内の残留鉛の除去対策
◎東日本大震災で発生した震災がれきの状況と広域処理予定の量、及びその方法
◎県内での震災がれきの受け入れの課題と国主体によるがれき処理の必要性、及び国への要請内容
◎有明海に流出するごみの状況とノリ養殖への影響、及びクリーク等の水路管理や河川からの樹木を含めたごみ発生抑制と流出防止対策の取組み
などの質疑が行われました。
最後に、海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、有明玄海・環境対策特別委員長の報告を終わります。