議案等の審議結果
平成24年2月定例県議会
委員長報告
総合交通対策特別委員長報告
委員長 岡口 重文
総合交通対策特別委員長の報告をいたします。
九州新幹線建設、在来線対策、離島等生活交通対策、佐賀空港の利活用及び主要幹線道路に関する諸問題の調査に関する件につきまして、3月13日に委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、九州新幹線建設関係としては、
◎フリーゲージトレインの開発の経緯と技術開発の状況、及び最高速度300キロでの開発の見込み、並びに在来線区間における騒音や踏切遮断時間などの、沿線住民の不安解消のための取組み
◎九州新幹線西九州ルートにかかる政府・与党の確認事項に対する県の認識と、佐賀‐博多間の時間短縮効果、及び新たな整備計画に対する県や市町の建設負担、並びに県内の建設投資効果を高めるための取組み
◎長崎新幹線にかかる費用対効果の試算の見直しと、フリーゲージトレインの山陽新幹線への乗り入れについての問題点、並びに在来線区間の沿線自治体からの要望とそれに対する県の対応策
などの質疑が行われました。
次に、離島等生活交通対策関係としては、
◎県内の交通空白地域等における移動手段確保の取組状況と課題、及びITを活用したデマンド交通の先行事例と、導入促進のための取組み
などの質疑が行われました。
次に、佐賀空港の利活用関係としては、
◎有明佐賀空港の開港以来の歳入・歳出の状況と、開港当初の搭乗者数・収支の予測
◎佐賀‐上海路線の利用状況と利用促進の取組み、及び国内外のLCCの誘致などの新たな路線誘致の取組み
◎佐賀‐上海路線における春秋航空の収支見込みと搭乗者の実態把握、及び国際線就航に必要なCIQ施設の運営費とその体制、及び観光客増加のための入国ビザの要件緩和等の国への要請、並びに春秋航空が撤退する場合の条件等について
◎羽田空港の発着枠拡大のスケジュールと、東京便の増便実現に向けた今後の取組み
◎有明佐賀空港の官民連携調査と民営化問題
などの質疑が行われました。
次に、主要幹線道路関係としては、
◎佐賀唐津道路における厳木バイパスの岩屋‐長部田間の供用開始と、唐津‐相知間の環境影響評価の状況と着工見通し、及び県道唐津北波多線など原発避難道路の早急な整備の必要性、並びに二丈浜玉有料道路の無料開放実現のための取組み
などの質疑が行われました。
最後に、九州新幹線建設、在来線対策、離島等生活交通対策、佐賀空港の利活用及び主要幹線道路に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、総合交通対策特別委員長の報告を終わります。