議案等の審議結果
平成24年6月定例県議会
委員長報告
有明玄海・環境対策特別委員長報告
委員長 土井 敏行
有明玄海・環境対策特別委員長の報告をいたします。
海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、閉会中の6月4日に委員会を開催し、特定非営利活動法人 有明海再生機構 理事長 荒牧軍治 氏を参考人として招致し、意見聴取の後、参考人への質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、荒牧参考人から
「有明海の現状と有明海再生機構の取組み状況」
について意見聴取の後、
◎ 特定非営利活動法人 有明海再生機構として考える有明海全体の貧酸素・赤潮の原因
◎ 有明海の18.6年周期での潮位・潮流速の変化を考慮した望ましい開門調査の着手時期
◎ 研究者の立場から見た開門調査に対する考え
◎ アゲマキの定着に関する研究成果
◎ 研究成果に基づいた国及び関係機関への提案や要望の状況と、今後の協議の必要性
◎ 開門調査を実施した場合の有明海への影響とその要因
◎ 有明海沿岸各地区における諫早湾干拓事業の影響及び有明海の環境状況の相違と、それを踏まえた議論の必要性
◎ 有明海沿岸四県の各分野の関係者による一堂に会しての議論の必要性
◎ 有明海の変化に対する地元漁民の感覚と科学的データを合わせた議論、検証の必要性
◎ 有明海環境浄化策に対する考え方
◎ 特定非営利活動法人 有明海再生機構の予算の状況、及び今後の研究に必要な取組みと活動予定
などの質疑が行われました。
また、7月2日に委員会を開催し、海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、有明玄海・環境対策特別委員長の報告を終わります。