議案等の審議結果
平成30年11月定例県議会
委員長報告
有明玄海・環境対策等特別委員長報告
委員長 定松 一生
有明玄海・環境対策等特別委員長の報告をいたします。
海洋環境の保全、水産資源の確保、環境問題に関する諸問題の調査に関する件につきまして、11月20日に委員会を開催し、佐賀大学農学部准教授 速水祐一氏を参考人として招致し意見聴取の後参考人への質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、速水参考人より「有明海の環境の現状~有明海奥部の貧酸素化のメカニズム~」の項目について意見聴取の後、
◎ 有明海再生に向けた諫早湾干拓排水門開門調査の効果と必要性
◎ 有明海奥部の貧酸素化対策の原因と潮流復元などの解決策及び調整池からの排水と貧酸素化の因果関係
◎ 有明海再生に向け実施中の国の施策に対する評価
◎ 有明海奥部の貧酸素化対策に係る研究内容や結果の取りまとめ時期及び対策実施に必要な費用と研究内容の認証状況
◎ ナルトビエイや赤潮発生の原因と対策
◎ 有明海奥部の貧酸素化と月昇交点位置変動との関係性
◎ 貧酸素化対策事業に係る今後の産学官連携の見通し
◎ 貧酸素化対策としての牡蠣礁増加の効果と定量的検討策
◎ 調整池からの排水問題に関する国の見解に対する所感及び地球温暖化と海水温変化の因果関係
などの質疑が行われました。
最後に、海洋環境の保全、水産資源の確保、環境問題に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、有明玄海・環境対策等特別委員長の報告を終わります。