議案等の審議結果
平成25年2月定例県議会
委員長報告
地域経済・雇用対策特別委員長報告
委員長 大場 芳博
地域経済・雇用対策特別委員長の報告をいたします。
緊急経済対策、新産業の創出、企業の誘致、中小企業の経営基盤の強化、商業の振興、雇用の安定・創出に関する諸問題の調査に関する件につきまして、閉会中の2月7日、委員会を開催し、日本銀行佐賀事務所 所長 関口光司氏、及び佐賀労働局 局長 西村公子氏、他2名を参考人として招致し、それぞれの参考人から意見聴取の後、参考人への質疑を行いました。
また、3月14日、委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、2月7日の参考人招致においては、はじめに「最近の金融経済情勢について」の項目に関し、関口参考人から意見聴取の後、
◎ 政府の金融政策や財政政策の動きと、現在の市場経済の景況感
◎ 佐賀県発の企業が成長し、県民の消費動向が改善するための知恵
◎ 人口減少社会に応じた政府の金融政策や経済政策のあり方と、日銀の金融緩和策に対する所感
◎ 県内中小企業や第一次産業にとって妥当な円相場の水準と、今後の予測
などについての質疑が行われました。
続いて、「佐賀県の雇用情勢、及びハローワーク特区等取組状況について」の項目に関し、西村参考人から意見聴取の後、
◎ 有効求人数の県内ハローワーク地域ごとの特性と、難病者に対する就職支援策
◎ パート求人が多い職業分野、及びパート労働者に対する社会保険制度等の改善状況
◎ 新規学卒者の就職先の開拓、及び企業への中途採用や雇用形態の状況
などについての質疑が行われました。
次に、3月14日の審議においては、
まず、緊急経済対策関係としては、
◎ 県内経済の景気認識や政府予算に対する評価と、緊急経済対策に取り組む県の考え方
次に、新産業の創出関係としては、
◎ 県内中小企業の産学官連携の推進・支援のための体制や制度、及び今後の対策
◎ まちなか再生のための、農商工連携による取組みと、県の組織の特性を活かした農業と商業等と連携した地域資源活性化の必要性
次に、企業の誘致関係としては、
◎ 工業用地の確保を含めた今後の企業誘致の取組みや企業誘致と連動したこれまでの雇用創出策と、今後の取組み
次に、中小企業の経営基盤の強化関係としては、
◎ 中小企業の経営改善や再生支援に向けた県の取組み
次に、商業の振興関係としては、
◎ 県内の商店街や共同店舗の現状、及び商店街活性化の成功事例や新たな観点からの商店街支援策
次に、雇用の安定・創出関係としては、
◎ 雇用基金事業に係るこれまでの実績や今後の雇用効果、及び持続的な雇用創出を図る取組方針や課題を踏まえた今後の取組み
◎ 新規学卒者に対する就職支援やハローワーク特区の課題と、今後の取組み
◎ 新たな雇用創出事業創設の背景や事業の概要、及び実施の問題点や円滑な推進体制
などの質疑が行われました。
最後に、緊急経済対策、新産業の創出、企業の誘致、中小企業の経営基盤の強化、商業の振興、雇用の安定・創出に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、地域経済・雇用対策特別委員長の報告を終わります。