議案等の審議結果
平成24年11月定例県議会
委員長報告
有明玄海・環境対策特別委員長報告
委員長 土井 敏行
有明玄海・環境対策特別委員長の報告をいたします。
海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、12月17日に委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、海洋環境の保全関係としては、
◎ 農林水産省から本県への諫早湾干拓潮受堤防排水門の開門調査に関する説明の内容、これに対しての農林水産省への質問書や本県の意向を強く伝えるための新たな質問書の提出等の取組み
◎ 開門調査に対する長崎県側の営農や漁業、防災等での懸念と、農林水産省の対応策
◎ 開門調査に対する本県の漁業・魚介類への配慮の必要性と、万が一、漁業被害が発生した場合の農林水産省の対応策
◎ 今漁期のノリ養殖期間における諫早湾干拓潮受堤防排水門からの排水状況と漁業やノリ養殖等への影響
◎ 開門調査に向けて九州農政局が実施した県内漁業関係者との話合いの概要と、参加漁業関係者から提出された意見内容、及びこれに対する県の認識
◎ 開門調査に向けた国及び関係県による議論の場の設置についての国への要請
◎ 望ましいと考える開門調査の方法と時期、その実現に向けた取組み
◎ 唐津湾沖の海砂採取問題に関する砂採取業者への処分内容とその根拠、及び今後の砂採取規制のあり方
次に、水産資源の確保関係としては、
◎ 玄海・有明海における漁業生産量の推移及び漁獲量の回復や養殖生産量の安定等、両地域の漁業生産の回復に向けた取組み
次に、環境対策関係としては、
◎ 光化学オキシダントの要因や影響、県内での発生状況、監視体制、及び注意喚起のための情報提供の状況、並びに大陸からの越境汚染への取組み
などの質疑が行われました。
最後に、海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、有明玄海・環境対策特別委員長の報告を終わります。