議案等の審議結果
平成25年2月定例県議会
委員長報告
有明玄海・環境対策特別委員長報告
委員長 土井 敏行
有明玄海・環境対策特別委員長の報告をいたします。
海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、閉会中の1月9日に委員会を開催し諫早湾干拓事業の潮受堤防の現地視察を行いました。
また、3月15日に委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、海洋環境の保全関係としては、
◎ 諫早湾干拓潮受堤防排水門の開門調査に関する農林水産省への質問書に対する回答の概要と佐賀県としての受け止め方、また、今後の対応
◎ 開門調査計画の概要と佐賀県としての受け止め方、また、開門調査の際に実施される農業用水の確保、既設堤防等の補修、排水ポンプの設置などの対策工事の内容とスケジュール
◎ 開門調査に向けた現在の国の取組み状況と開門開始時期の前倒しの課題、及び前倒しの実現に向けた県民大会の開催の検討
◎ 有明海再生方策検討事業の目的や内容、調査の概要と実施体制、及び事業成果の活用方策
◎ 唐津湾沖の海砂採取の現状と砂採取業者の超過採取量相当額の支払計画の状況と請求根拠、及び環境影響調査の内容と今後の採取中止を目指した海砂採取のあり方
次に、水産資源の確保関係としては、
◎ 玄海地区における漁場環境の現状、種苗放流や漁場環境改善等の水産資源の回復に向けた取組み、及び赤潮被害の軽減や疾病対策等の養殖生産安定に向けた取組み
◎ 有明海における魚介類漁獲量の推移、タイラギの資源状況と近年の不漁の原因、貝類資源の減少と諫早湾干拓事業との関係、及び貝類資源回復に向けた取組み
次に、環境対策関係としては、
◎ 微小粒子状物質(いわゆるPM2.5)の定義や性質、発生源
◎ PM2.5の人体への影響や環境基準、及び測定の体制と結果、県民への注意喚起の概要、より分かりやすい情報提供と測定体制充実の取組み
◎ PM2.5に関する、国家間の協議の状況や暫定指針策定などの最近の国の動きと県が取った対応、及び国と県との連携の必要性
◎ 環境影響評価条例の目的や対象となる事業、及び今回改正を行う理由とその内容や適切なパブリックコメントの実施
◎ 上場地域における農業用ダムや河川の水質悪化の現状、家畜排せつ物処理や園芸における堆肥使用の現状、及びダムの水を利用した水稲や園芸作物への影響、赤潮発生との関係、また、関係各所が連携した今後の対応の必要性
などの質疑が行われました。
最後に、海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、有明玄海・環境対策特別委員長の報告を終わります。