議案等の審議結果

平成25年6月定例県議会

委員長報告 

文教厚生常任委員長報告
委員長　古賀 善行

　文教厚生常任委員長の報告をいたします。

　6月13日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、6月18日及び19日の両日、現地視察を含め委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。

　まず、採決の結果を申し上げます。

　質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第34号議案中、本委員会関係分、乙第53号議案、乙第55号議案、乙第57号議案、及び乙第59号議案、以上5件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。

　次に、乙第58号議案を採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。

　続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見及び要望の概要を申し上げます。

1、PM2．5による健康被害防止のため、状況に応じて早急に県民への周知や注意喚起に努められたい。
　また、PM2．5測定局の増設は、県全体の大気汚染の状況把握が可能となる箇所に整備されたい。
1、少子化対策については、若い世代への働きかけの重要性から、結婚や子育てについて身近に考える機会の提供に努められたい。
　また、子育て応援の店事業についても、若い世代に魅力的なサービスが提供されるよう、今後とも内容の充実を図られたい。

との意見が出されました。

　次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。

◎ 福島第一原子力発電所の事故原因に対する認識
◎ 原子力発電所の廃炉に伴う廃棄物処分や、使用済燃料の貯蔵問題などが解決していない中で、再稼働の議論を行うことの妥当性
◎ 九州電力の瓜生社長が4月の記者会見で、電気料金の値上げに関し、原発の再稼働を迫るような発言をしたことに対する見解
◎ 諫早湾干拓潮受堤防排水門の開門調査に伴う漁業への影響と漁業被害の防止対策、及び開門初期に海域への異常が認められた場合の、農林水産省や県の対応策
◎ サガハイマットに対する九州電力からの今後の寄付の見通し、事業主体の一つであるSPCの情報開示の必要性、及び患者の確保に向けた取組み
◎ サガハイマット開設記念式典における、九州電力の松尾相談役の発言に対する知事の認識、及び佐賀県議会が抗議決議を行った現在の認識
◎ 県議会での抗議決議を松尾相談役に伝達した同じ日に、県庁に松尾相談役を呼んだ経緯と、その際の、見解を改めた知事の認識　
◎ 「県立福祉施設の将来方向」の基本的な考え方、佐賀コロニーの民間移譲後における、利用者へのサービスの維持・向上に向けた取組みと、県の関与の必要性
◎ 子どもの貧困対策に関する協議会設置の必要性、生活保護世帯の子どもに対する教育支援策、及び稼働能力のある親に対する就労支援策
◎ 子宮頸がん予防ワクチンの効果や副反応に対する評価、及び国からの積極的接種勧奨の中止勧告を受けた今後の県の対応
◎ 県内における、不登校経験や発達障害のある生徒などの状況や、太良高校の西部学区枠と全県募集枠の現状と評価、及び全県募集枠の他の地区への設置の必要性
◎　ICT利活用教育の推進に伴う、生徒や教師に対し期待する効果
◎ 学校から知事部局への教員派遣の状況と県教育委員会の関わり、及び今後の派遣にあたっての対応

などの質疑が行われました。

　最後に、2月定例会から引き続き審査中の
1、くらし環境行政について
1、健康福祉行政について
1、教育の振興について

以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。