議案等の審議結果
決議案と採決状況
決第3号
可決
国際リニアコライダー(ILC)の九州誘致を求める決議(案)
万物の質量の起源とされる「ヒッグス粒子」や「超対称性粒子」などの未知の粒子を探索し、宇宙の起源の解明に挑戦する国際リニアコライダー(ILC)研究所の建設の検討が進められており、その国内候補地の一つとして、九州の脊振山地が挙げられている。
第一線の科学者や技術者が世界中から集まり、様々な最先端の研究開発を行なうILC研究所の日本での実現は、先端分野において、世界のイノベーションをけん引するとともに、日本の未来にとっても若者にとっても重要なものであると考える。
九州・脊振地域では、地域が持つ充実した都市機能や大学・研究機関の集積が進んでおり、ILC研究所の立地に際しても、同地域が持つこうしたポテンシャルを最大限活用できるものと確信するとともに、世界の頭脳が集まることで、九州が世界の知の拠点となることはもとより、新しい産業の集積や技術革新など、九州から日本、さらには世界に貢献し、全体に大きな波及効果をもたらすことが可能である。
さらに、世界の中で唯一設置される施設が立地することで、地域に暮らす子供たちをはじめ県民が、世界最先端の科学や世界的な研究者を身近に感じる機会を得ることができ、それによって、基礎科学や理科の分野における学習意欲や関心が高まることも期待できるものである。
こうしたことから、九州では、社団法人九州経済連合会や九州大学、佐賀大学など、産学官が連携して、ILC計画実現の具体像を示した「ILC立地による国際研究教育都市構想(サイエンスフロンティア九州構想)」を策定したほか、九州・山口の産学官政が一体となったILCの推進組織である「ILCアジア-九州推進会議」を設立するなど、一体となって九州・脊振地域への誘致を目指している。
よって、本県議会は、ILC計画を国家プロジェクトとして早急に位置づけるよう国に働きかけるとともに、同研究施設の九州・脊振地域への誘致が実現するよう強力に推進するものである。
以上、決議する。
平成25年6月 日
佐 賀 県 議 会
以上、決議案を提出する。
平成25年6月26日
提出者 篠塚周城 留守茂幸 石丸 博 石井秀夫 木原奉文
伊東猛彦 稲富正敏 竹内和教 伊藤 豊 中倉政義
福島光洋 藤木卓一郎 石倉秀郷 桃崎峰人 土井敏行
指山清範 古賀善行 大場芳博 内川修治 田崎信幸
岡口重文 原田寿雄 徳光清孝 宮原真一 坂口祐樹
藤崎輝樹 向門慶人 米倉幸久 八谷克幸 原 康彦
定松一生 川﨑常博 江口善紀 服巻稔幸 古賀陽三
佐賀県議会議長 木原 奉文 様