議案等の審議結果
決議案と採決状況
決第1号
可決
北朝鮮の核実験に抗議する決議(案)
去る2月12日、北朝鮮は、平成21年5月に続く3回目の核実験を実施した。
また、北朝鮮は、昨年12月、国際社会の反対を無視して核弾頭の運搬手段となり得る事実上のミサイルの発射を強行している。
度重なる北朝鮮による核実験は、日朝平壌宣言(平成14年9月)、6力国協議共同声明(平成17年9月)、国連安保理の決議第1718号(平成18年10月)、1874号(平成21年6月)及び2087号(平成25年1月)に明確に違反している。
こうした中、国連安全保障理事会は、今月8日に、全会一致で新たな制裁決議案を採択した。
これは、禁止物資の積載が疑われる貨物船舶の検査、北朝鮮当局による金融取引と不正資金移動の制限・監視などを内容とし、制裁を加盟国に義務付けるなど、過去の制裁を上回る厳しい内容となっており、国際社会は北朝鮮に対し、これまでにない厳しい姿勢を示している。
一方、北朝鮮は、こうした国際社会の動きに反発し、今月5日に朝鮮戦争の休戦協定白紙化を表明するとともに、再び核実験等に踏み切る構えを示すなど、強硬な態度を取っている。
北朝鮮の行為は、国際社会、とりわけ我が国を含む北東アジア地域の平和と安定を脅かすものであるとともに、国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦であり、戦争による唯一の被爆国である我が国として、決して許すことのできないものである。
よって本県議会は、北朝鮮による核実験に対し断固抗議するとともに、二度とこのような行為を繰り返すことのないよう強く求める。
また、政府においては、国際社会と連携し、6力国協議の再開に向け努力するとともに、我が国独自の経済制裁等の実効性ある対策を講じるなど、国民の安全確保のため、万全の措置を取られるよう強く求めるものである。
以上、決議する。
平成25年3月 日
佐 賀 県 議 会
以上、決議案を提出する。
平成25年3月11日
提出者 全議員
佐賀県議会議長 石井 秀夫 様