議案等の審議結果
平成25年11月定例県議会
委員長報告
有明玄海・環境対策特別委員長報告
委員長 坂口 祐樹
有明玄海・環境対策特別委員長の報告をいたします。
海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、12月11日に委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、海洋環境の保全関係としては、
◎ 諫早湾干拓潮受堤防排水門の開門を命じた福岡高裁の確定判決と、相反する結果となった長崎地裁による開門差し止めの仮処分決定の要因や、こうした結果に対する国の主張、及び県としての考え方、並びに今後の対応
◎ 相反する二つの義務を負った判決に対する解決策として、林農林水産大臣が提案した三者協議に対する佐賀県と長崎県双方の受け止め方や、古川知事の「開門が前提でなくても協議に応じる」という発言の真意、及び開門期限が間近に迫った今後の対応
◎ 長崎地裁が開門反対派の営農者らに、国に開門を強制執行しないよう求める訴訟の考えがあるかを確認する求釈明を行ったことや、裁判所の判断がこの問題の抜本的な解決方法であると指摘したことに対する認識
◎ 唐津東ノ浜・浜崎海岸の侵食状況や考えられる原因、及び今後の取組み
次に、水産資源の確保関係としては、
◎ 開門調査の先行きが見通せない状況における水産資源の回復に向けた取組み
◎ 有明海特産貝類の不漁の原因や、生産回復に向けた技術開発の取組状況とその成果、及びそれを受けた今後の取組み
次に、環境対策関係としては、
◎ 河川におけるゴミ流出防止対策、及び有明海沿岸への漂着ゴミ対策の取組み
などの質疑が行われました。
最後に、海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、有明玄海・環境対策特別委員長の報告を終わります。