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新幹線問題対策等特別委員会 委員長報告(令和2年9月議会)

最終更新日:
 

議案等の審議結果

令和2年9月定例会県議会

委員長報告

新幹線問題対策等特別委員長報告
委員長 藤木 卓一郎

 

 新幹線問題対策等特別委員長の報告をいたします。
 九州新幹線、新幹線停車駅周辺整備及び並行在来線、在来線に関する諸問題の調査に関する件につきまして、閉会中の7月13日と7月31日に現地視察及び意見交換会を行いましたので、その概要について報告いたします。
 まず、7月13日に武雄温泉駅、嬉野温泉(仮称)駅、長崎駅及び長崎県庁にて、建設中の駅の整備状況と周辺のまちづくりについて視察を行いました。
 次に、7月31日に鹿島作業所の運営状況について視察を行った後、鹿島商工会議所において、「上下分離後における長崎本線に関する意見交換会」を行いましたので、その概要について報告いたします。
 意見交換会には、鹿島市、鹿島市議会、鹿島商工会議所、鹿島市観光協会、九州旅客鉄道株式会社が出席し、
◎在来線の利便性確保
◎九州新幹線西九州ルート新鳥栖‐武雄温泉間の整備方式に伴う、長崎本線沿線への影響
◎新幹線開業に伴う県内の交通格差・地域格差の問題
◎高規格道路の整備の必要性 
などの意見交換を行いました。
 また、閉会中の9月2日に委員会を開催し、国土交通省鉄道局次長 寺田 吉道氏、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構理事 湯山 和利氏
以上2名を参考人として招致し、意見聴取の後、参考人への質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
 まず、参考人より「九州新幹線西九州ルートのこれまでの経緯と今後の整備のあり方」について意見聴取の後、
◎フリーゲージトレインの導入断念の経緯と理由、責任の所在及び県への説明の必要性
◎今後の技術開発の継続によるフリーゲージトレインの実現の可能性
◎六者合意の今後の取扱いにおける国の認識
◎フル規格整備における国のルートの考え方
◎県の実質負担額と財政的影響に関する国の認識
◎並行在来線の対象区間の考え方と利便性確保や地域振興に向けた国の認識
◎それぞれの整備方式に対応する環境アセスメントの内容と国の提案理由及び県が同意する場合の期限
◎九州新幹線西九州ルート新鳥栖‐武雄温泉間の事業費の積算内容と財源に関する新たなスキームの提案の可能性
◎今後の県との幅広い協議に向けた国の姿勢
◎フル規格における投資効果の算出根拠
◎並行在来線の経営分離区間の判断と、JR九州に対する国の支援のあり方
◎環境アセスメントの受入れが、フル規格容認でないことに関する文書の請求
◎コロナ禍による整備新幹線への影響や、人口減少による鉄道事業の課題
などの質疑が行われました。
 最後に、9月28日にも委員会を開催し、九州新幹線、新幹線停車駅周辺整備及び並行在来線、在来線に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を、
議長に申し出ることにいたしました。
 以上をもちまして、新幹線問題対策等特別委員長の報告を終わります。

 

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