議案等の審議結果
令和2年11月定例県議会
委員長報告
総務常任委員長報告
委員長 定松 一生
総務常任委員長の報告をいたします。
12月4日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び請願並びに継続審査中の事件につきまして、12月9日及び10の両日、委員会を開催し、「県オフサイトセンター」及び「県警察本部DNA鑑定専用クリーンルーム」の現地視察を含め慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。質疑終結の後、討論に移り、甲第49号議案中、本委員会関係分について、反対の立場から
1 佐賀誓いの鐘(仮称)事業の歳入予算について、コロナ禍における差別的な扱いや誹謗中傷を無くさなければならないとの思いから、鐘を設置し、この鐘を鳴らすことであらゆる人の思いやりを再認識してもらうという事業の趣旨は理解できるが、設置時期や財源、事業効果について、県民の理解が十分とは言えないことから、本議案に反対する。
との討論がありました。
討論の後、直ちに採決に移り、甲第49号議案中、本委員会関係分について採決した結果、全会一致をもって否決いたしました。
次に、乙第77号議案から乙第79号議案まで3件、乙第84号議案、乙第86号議案及び乙第107号議案、以上6件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、乙第110号議案「教育委員会委員の任命について」を採決した結果、全会一致をもってこれに同意することにいたしました。
次に、請第2号請願「私学助成の大幅増額・教育費の保護者負担の軽減・教育条件の改善をもとめる請願書」について採決した結果、全会一致により採択となりました。
続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見の概要を申し上げます。
1 新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金は、医療や経済の現場への支援、感染拡大防止の事業等に活用されていると認識しているが、佐賀誓いの鐘(仮称)事業について、差別や誹謗中傷への取組みは必要であるものの、事業の緊急性に疑問があり、困窮している人の気持ちに寄り添っておらず、県民の理解が得られていない。
との意見が出されました。
次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎コロナ禍における令和2年度当初予算計上事業への影響、令和3年度当初予算の財源確保や施策の方向性、税収減少への対応及び今後の取組み
◎原子力災害時の避難手段や避難経路の確認方法、原子力防災訓練の目的、コロナ禍における今年度の訓練の取組内容や実績及び住民理解のための今後の取組み
◎防災航空隊のこれまでの取組や消防防災ヘリコプターの運用開始に向けた拠点施設新築工事などの取組状況及び運航の委託先に求める業務内容
◎県提出書類への押印を求めている理由や押印廃止に向けた取組、マイナンバーカードの利活用及び行政手続のデジタル化に向けた今後の取組み
◎太宰府事件に対する県警察の受け止めや事件後の内部調査の内容、事件に対する県警察と御遺族との認識の違い及び再調査を含めた今後の対応
などの質疑が行われました。
最後に、9月定例会から引き続き審査中の
1 財政確立について
1 政策の企画・調整について
1 危機管理・報道行政について
1 総務行政一般事項について
1 警察行政について
以上5件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、総務常任委員長の報告を終わります。