議案等の審議結果
佐賀空港・有明海問題対策等特別委員長報告
委員長 土井 敏行
佐賀空港・有明海問題対策等特別委員長の報告をいたします。
自衛隊による佐賀空港使用等、及び有明海の海洋環境の保全等に関する諸問題の調査に関する件につきまして、9月29日に委員会を開催し、佐賀大学農学部特任教授 川村嘉応氏、同特任助教 藤井直紀氏を参考人として招致し、意見聴取の後参考人の質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず参考人より「有明海の環境の現状等」について意見聴取の後、
◎海面漁業におけるクラゲ等の資源管理に対する知見
◎干潟に栄養を回すための改良方法
◎豪雨時の強制排水の工夫及びダムや遊水地、クリーク等の活用方法
◎赤潮発生予測のためのクロロフィル測定機器設置の必要性や導入への課題
◎二枚貝の種苗開発技術や色落ちしにくいノリ品種の開発状況
◎ラマン光解析による測定試作機の作成に係る課題
◎豪雨災害時の漂着ゴミの影響
◎有明海が抱える問題に対する諫早湾干拓事業による堤防閉め切りの影響
◎有明海の東部と西南部における栄養塩の濃度の違いや色落ち対策、生産施設の有効利用への知見
◎諫早湾干拓事業の排水による鹿島沖への影響や潮受け堤防閉め切りによる赤潮発生への影響
◎ノリ養殖システム船による省力化効果
◎佐賀空港へのオスプレイ配備計画によるノリ養殖への影響
◎戸ヶ里漁港の堆積についての知見
◎有明海特措法に基づく有明海再生事業の効果
◎コンクリート使用工事のノリ養殖への影響
◎界面活性剤などの化学物質が流出した際の海への影響
などの質疑が行われました。
次に、防衛省の参考人招致を求める議事進行発言がありました。
最後に、自衛隊による佐賀空港使用等、及び有明海の海洋環境の保全等に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を、議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、佐賀空港・有明海問題対策等特別委員長の報告を終わります。