議案等の審議結果
佐賀空港・有明海問題対策等特別委員長報告
委員長 土井 敏行
佐賀空港・有明海問題対策等特別委員長の報告をいたします。
自衛隊による佐賀空港使用等、及び有明海の海洋環境の保全等に関する諸問題の調査に関する件につきまして、3月15日委員会を開催し、九州防衛局長 伊藤哲也氏、他5名を参考人として招致し、意見聴取の後、参考人の質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、参考人より、「佐賀空港の自衛隊使用要請に関する施設配置等」について意見聴取の後、
◎ 土地価格提示の進め方及び工事期間中と運用開始後の排水対策並びに三者協議を含めた漁協との今後の向き合い方
◎ 予定地西側の用地取得への考え方
◎ 地権者説明会やアンケートにおいて地権者から出された意見に対する防衛省の受け止めや、有明海漁協が提示された3つの条件に対する認識
◎ 面会を希望する地元の自治会長への対応、配備問題に対する市民や県民への説明及び用地の売却に反対している方々の思いに対する受け止め
◎ 木更津駐屯地への暫定配備期間及びその期間内での配備に対する認識
◎ 不動産鑑定評価の必要性及び強制収用の可能性
◎ 南川副支所に対し意見交換会を実施した理由及びその他3支所の不信感を招いたことへの認識
◎ アンケートの設問をシンプルにした趣旨及び大詫間支所の漁業者と非漁業者では回答結果が大きく異なることへの受け止め
◎ 貯水池等、排水対策による必要な用地取得面積や、用地測量に対する地権者の承諾状況及び共有物とされている土地について、共有者間の協議で意見が整わない場合の見解
◎ 地権者、漁業者及び地域住民の理解を得るための対応
◎ 海洋環境や生態系に関する農林水産省との情報の共有
◎ 島嶼防衛や災害対応に貢献する速やかなオスプレイ配備への決意
などの質疑が行われました。
次に、「荒尾干潟水鳥・湿地センター」への現地視察を行い、現地にて施設の概要に関する説明を受け、荒尾干潟の現況や保全の取組みについて質疑や意見交換を行いました。
最後に、自衛隊による佐賀空港使用等、及び有明海の海洋環境の保全等に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を、議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、佐賀空港・有明海問題対策等特別委員長の報告を終わります。