農林水産商工常任委員長報告
委員長 西久保 弘克
農林水産商工常任委員長の報告をいたします。
6月17日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、6月22日及び23日の両日、委員会を開催し「江川農園」及び「サガンスギの試験林」への現地視察を含め慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第36号議案中、本委員会関係分 、甲第38号議案、乙第37号議案、乙第44号議案、乙第47号議案及び乙第48号議案、以上6件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見及び要望の概要を申し上げます。
1 原油・原材料価格の高騰に対応した中小事業者原油・原材料高緊急対策事業の実施にあたり、幅広く周知を行い、厳しい状況にあるクリーニング業等をはじめ多くの事業者にとって申請しやすいものになるよう支援に努められたい。
1 長引くコロナ禍と物価高により一層低下する消費の動きに対し、地域商業の賑わいを継続するため消費喚起プロジェクト支援事業の早期実施に努められたい。
1 「SAGA BAR」のリニューアルにあたり県が多額の支援を行うことから、運営にあたっては業者選定をはじめその目的に合うよう適切に関与し、佐賀酒を中心とした県産品の価値や魅力の発信に努め、関連産業の振興に貢献できるよう取組まれたい。
1 配合飼料価格の高騰による厳しい畜産農家の経営状況に対し、国の配合飼料価格安定制度に加え、県においても畜産農家の安心の経営継続に対応されたい。
との意見が出されました。
次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎ 燃油高によるトラック業界への影響と佐賀県トラック協会からの要望への対応状況
◎ 本県のスタートアップ関係の取組概要と、市町や商工団体との連携状況及び今後の目標と課題
◎ 県が育成者権を有する登録品種の内容とその侵害事例及び育成者権の保護の課題と今後の取組み
◎ 肥料価格高騰の要因と農家への影響及び今後の営農活動継続対策
◎ 肥料価格高騰に対応した堆肥等の有機物の利用上の課題と今後の利用拡大の取組み
◎ トレーニングファームによる農業人材の確保・育成の状況と、農業者の健康管理等、各種課題への取組み
◎ 本県の園芸産出額の現状と、「さが園芸888運動」の取組状況と課題及び今後の園芸農業の振興の取組み
◎ 令和4年産たまねぎの価格高騰の要因と生産拡大に向けた取組み及びその他の露地野菜の生産状況と新たな産地づくりなど今後の振興の取組み
◎ 本県漁業の現状を踏まえたスマート水産業推進に向けた国や県の取組状況と課題及び更なるスマート化推進の今後の取組み
などの質疑が行われました。
最後に、2月定例会から引き続き審査中の
1 産業労働行政について
1 農林水産行政について
以上2件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、農林水産商工常任委員長の報告を終わります。