北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議(案)
北朝鮮は、国際社会の度重なる声明や警告にかかわらず、本年11月2日早朝から日本海と黄海方向に20発以上の短距離弾道ミサイルや地対空ミサイルを断続的に発射し、翌3日には短距離弾道ミサイルだけでなく、日本海に向け大陸間弾道ミサイル(ICBM)の可能性のあるミサイル1発を発射した。その後も、挑発行為は頻発している。
これらのミサイルの中には日本の排他的経済水域(EEZ)内の日本海に落下したと推定されるものもあり、このような弾道ミサイル発射は、EEZ内外にかかわらず、船舶や航空機の安全な運航を脅かすものである。
さらに、本年10月以降は日本上空を通過する中距離弾道ミサイルも発射され、国内では全国瞬時警報システム(Jアラート)が作動するなど、国民には大きな不安がもたらされている。
このような北朝鮮による弾道ミサイルの発射は、一連の国連安保理決議に明らかに違反するもので、我が国を含む国際社会の平和と安全を脅かす一方的かつ重大な挑発行為であり、断じて容認することはできない。
佐賀県議会は、北朝鮮に対し、厳重に抗議するとともに、弾道ミサイル発射などの挑発行為を行わないよう、強く求める。
また、政府におかれては、国際社会と連携し、北朝鮮に対して、核、ミサイルなどの諸懸案の解決に向け必要な措置を講じるとともに、国連安保理決議の完全履行に向けた強力な外交を展開しながら、我が国の平和と国民の安全・安心の確保に万全を期すよう、強く求める。
以上、決議する。
令和4年11月 日
佐賀県議会
以上、決議案を提出する。
令和4年11月22日
提出者 全議員
佐賀県議会議長 藤木 卓一郎 様