畜産農家の経営維持のために支援を求める意見書(案)
現在、畜産農家・業者は、国民に安全な畜産物を安定供給するため、日々家畜の世話など農業生産に取り組んで、食料供給と地域経済を支えている。
しかし、今般の飼料をはじめとして燃料、資材、農業機械などの生産コストの高騰により、かつて経験したことのない深刻な危機に直面している。この高騰は、コロナ禍や世界的な異常気象、円安の高騰などが原因となっており、現行の政府の支援では価格の一部しか補填されないため、経営の維持が困難である。今後も国際的な競争力や安定した畜産が営まれるよう、国内での飼料生産や自給率を高めることも重要であると考える。
そのため下記の項目について、国におかれては緊急な対策を講じていただくよう強く要望する。
記
1 畜産危機を打開するため、従来の枠組みにとらわれない抜本的な対策を行い、コスト上昇分を補てんすること。
2 畜産経営を維持するため、コスト上昇分を価格に転嫁できるよう、国は責任を持ってメーカーなど実需者に強く働きかけること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和5年3月 日
佐賀県議会
衆議院議長 細田 博之 様
参議院議長 尾辻 秀久 様
内閣総理大臣 岸田 文雄 様
農林水産大臣 野村 哲郎 様
以上、意見書案を提出する。
令和5年3月10日
提出者 武藤 明美 井上 祐輔
佐賀県議会議長 藤木 卓一郎 様