樫原湿原とは? 最終更新日:2018年11月20日 樫原湿原唐津市七山(からつしななやま)には、樫原湿原(かしばるしつげん)という湿原があるんだ。山のわき水でうるおう湿原には、植物(しょくぶつ)や、昆虫(こんちゅう)、鳥類(ちょうるい)など、170種をこえる生き物たちがせいそくしているよ!昭和51年3月に佐賀県の自然かんきょうを守っていかなければならない特別な場所に指定されているんだ。大切な湿原をみんなで守らなきゃね。 樫原湿原では、きちょうな植物や昆虫などが観察できるよ! 樫原湿原はまさに自然のほうこなのだ。季節によってさく花も、飛びかう虫たちもさまざまだよ。 8月には、全国でも少なくなったサギソウが美しい花をさかせる。ほかにどんな草花が見られるのか、いくつか紹介するね! 湿地(しっち)の植物 ◆ミツガシワ[ミツガシワ科]●花のさくころ:4月~5月 氷河期(ひょうがき)のころからあったとされる植物で、根もとから小さい3枚の葉が出るよ。 【氷河期】約1万年前 ◆ヒツジグサ[スイレン科]●花のさくころ:6月~11月 ひつじのこく(午後2時)にさいていたから、この名前がついたんだ。葉が水面にうかんでいて、白い花をつける水草だよ。 ◆サギソウ[ラン科]●花のさくころ:8月 シラサギという鳥ににた、白い花をつけるよ。 食虫植物 ◆モウセンゴケ[モウセンゴケ科]●花のさくころ:6月~8月 葉の表面に毛があって、毛の先からねばりけのあるえきたいを出して、小さい虫をつかまえて食べるよ。 ◆ヒメタヌキモ[タヌキモ科]●花のさくころ:8月~9月 水の中と土の中にのびるくきに、虫をつかまえるためのふくろがついている。花の色はうすい黄色だよ。 ◆ミミカキグサ[タヌキモ科]●花のさくころ:8月~10月 地面の下にのびるくきに、虫をつかまえるためのふくろがあるよ。花の一番外がわが、耳かきみたいになるので、この名前がついたんだ。 昆虫(こんちゅう) ◆ハッチョウトンボ●成虫の時期:6月~8月 成虫になったオスは、自分のなわばりを決めていて、ほかのトンボが入ってくると、追い出そうとするよ。 ●写真はオス ◆モートンイトトンボ●成虫の時期:6月~8月 佐賀県では、樫原湿原だけでしか見ることができないんだよ。 ●写真はオス