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平成24年度高校教育改革プロジェクト会議の検討結果についてお知らせします

最終更新日:

 

平成24年度の取組

1 高校教育改革プロジェクト会議での検討

(1) 検討事項

 平成24年度のプロジェクト会議は、昨年度までの検討内容に新しい高等学校入学者選抜制度の検証を加え、以下の3つについて検討した。

 ○ 新しい高等学校入学者選抜制度の検証

 ○ 県立高等学校の活性化

 ○ 併設型中高一貫教育の検証

(2) 会議実施日

 ○ 第1回会議  4月27日(金曜日)

 ○ 第2回会議  5月29日(火曜日)

 ○ 第3回会議  7月25日(水曜日)

 ○ 第4回会議 10月 9日(火曜日)

 ○ 第5回会議  1月10日(木曜日)

 ○ 第6回会議  3月27日(水曜日)

 

2 作業部会での検討 

 県立高等学校の活性化についてプロジェクト会議での議論を深めるために、平成23年度に普通科部会・専門学科・総合学科部会を設置し、平成24年度も継続して検討した。

 

3 「これからの専門教育を考える懇話会」の開催

 専門学科・総合学科部会の議論に産業界の意見を反映させるため、企業人事担当者や知事部局等の参加で「これからの専門教育を考える懇話会」を開催した。

 

4 主な検討内容 

(1) 新しい高等学校入学者選抜制度の検証

 ア 検討概要

○ 制度変更後、初めて実施された平成24年度入学者選抜に関して、中学校、高等学校を対象としたアンケートや聞き取りによる状況調査を行い、制度導入に伴う成果と課題について分析、検討を行った。

○ より良き制度となるよう今後も点検を続けるとともに、制度の根幹に係る基本的事項については継続して検証・検討していくこととした。

 イ プロジェクト会議での検討を受けての取組状況

○ 6月8日に新しい入学者選抜制度に係る検証経過を教育委員会勉強会に報告した。

○ 制度運用面の課題については、より円滑な実施へ向けて見直しを行った。

(2) 県立高等学校の活性化について

 ア 検討概要

 【作業部会での検討】

○ 普通科部会では、大学受験力及び学力向上に係る具体的方策について緊急に取りまとめを行った。

○ 専門学科・総合学科部会では、「これからの専門教育を考える懇話会」での産業界からの意見を踏まえ、「学科のあり方」や「活性化の具体的方策」について取りまとめを行った。

 【プロジェクト会議での検討】

○ 普通科部会、専門学科・総合学科部会での検討結果の報告を受け意見交換を行った。

○ 平成25年度はキャリア教育の充実に向け以下の2点をテーマに検討することとした。

・ 小・中・高校の発達段階に応じたキャリア教育のあり方について

・ より教育効果を高めるインターンシップのあり方と支援について

 イ プロジェクト会議での検討を受けての取組状況

○ 普通科部会における検討結果については、教育委員会での議論を経て「大学受験力及び学力向上緊急対策事業」として6月補正で予算措置を行った。

○ 10月19日に県立高等学校の活性化に係る検討結果を教育委員会勉強会に報告した。

(3) 併設型中高一貫教育の検証について

○ 平成23年度に、検証結果を取りまとめたものの、平成24年度卒業生をもって中高一貫教育4校全てで一貫教育を受けた生徒が卒業し、平成25年度には県立中学校入学者選抜で抽選制を廃止した最初の学年が卒業する状況もあり、引き続き点検・検証の必要があることから、平成24年度は各校の取組状況の把握を行った。

 

高校教育改革プロジェクト会議の概要

 第1回 4月27日(金曜日)実施

1 会議概要

 (1) 平成24年度のプロジェクト会議の取組方針について検討

○ 平成23年度の取組概要について(報告)

○ 平成24年度の取組について

・ 新しい高等学校入学者選抜制度の検証

・ 県立高校活性化に係る具体的方策を検討 

 引き続き普通科部会、専門学科・総合学科部会を設置し検討を深めていく。 普通科部会では、緊急に学力向上に係る具体的方策をまとめ、専門学科・総合学科部会については、産業界の意見を取り入れるため「これからの専門教育を考える懇話会」の開催を具体的に検討する。

 (2) 新しい高等学校入学者選抜制度の検証

○ 検証の視点について

○ 検証に係るこれまでの取組状況について

2 主な意見等

○ 普通科高校については、今春の大学入試の厳しい結果を受けて緊急に何らかの対応が必要である。これまでは学校での取組が主であったが、学校を超えて生徒がお互いに切磋琢磨できる学習環境をつくる等、これからは県全体としてレベルアップしていく方策を考えていく必要がある。

○ 「これからの専門教育を考える懇話会」の開催については、産業界との相互理解の深化、連携の強化という点でたいへん重要である。単発でなく継続して実施できないか。

○ 新しい入学者選抜制度については、学力検査が全員に課された点は評価が高かったが、改革の趣旨の周知が十分でなかった点が課題である。

 

第2回 5月29日(火曜日) 実施

1 会議概要

 (1) 県立高校活性化に係る検討

○ 第1回普通科部会の検討結果を報告

・ 現状と課題

・ 課題を克服するための具体的方策について

 検討結果については教育委員会での議論を経て「大学受験力及び学力向上緊急対策事業」として6月補正で予算措置

○ 専門学科・総合学科部会に関して「これからの専門教育を考える懇話会」の開催について

(目的)部会の議論に産業界からの意見を反映させる。

(構成)企業経営者等(19社)、高校代表、知事部局、教育委員会

(意見交換内容)産業界の求める人材、産学官の連携等

 (2) 新しい高等学校入学者選抜制度の検証

○ これまでの取組状況について

○ 平成24年度入試に係る調査結果について

2 主な意見等

○ 普通科高校の学力向上に関しては、佐賀県は県土も狭く、これまでは各校がライバルとして切磋琢磨してきたと思うが、これからはライバルであり良きパートナーとしてお互いでノウハウを共有し、生徒に還元することを考えてほしい。

○ 学力検査を全受験生に課したこと及び特色選抜・一般選抜の2回の受験機会が保障されたことに対する評価は高いが、特色選抜で不合格となった生徒へのケアや、各高校の特色が見えにくいこと等が課題である。

○ 明らかになった新たな選抜制度の運用面の課題については円滑な実施ができるよう速やかに見直してほしい。

 

第3回 7月25日(水曜日)実施

1 会議概要

 (1)   県立高校活性化に係る検討

○ 「これからの専門教育を考える懇話会」の実施結果について

【参加企業からの意見等】

・ なぜ働くのか、しっかりとした目的意識を持たせてほしい。

・ 個々の良いところを伸ばし自信と誇りを持たせることが重要である。

・ 体験的学習や部活動での経験はコミュニケーション能力や規範意識・マナーの定着等に効果があるので充実してほしい。

・ インターンシップ等で学校と企業の調整を行うコーディネータを配置してほしい。

・ 社会の状況や企業の様子がよりよく分かるよう、外部人材の活用を進めるべき。

・ 県内にも優秀な技術を持つ企業があり、目を向けてほしい。

○ 専門学科・総合学科部会における今後の検討の進め方について

・ 今後の検討内容

・ 今後のスケジュール

 (2) 新しい高等学校入学者選抜制度の検証

2 主な意見等

○ インターンシップは生徒にも企業側にもメリットがあるという意見をいただいた。ただ実施上の課題が指摘されており、今後検討が必要である。

○ 体験的学習は専門高校にとって非常に教育効果の高いものである。本格的に推進していく上でもいくらかの予算面での支援がほしい。

○ 特色選抜で不合格となった生徒がうける精神的ショックについては、その後の高校での教育にどんな影響があるか分析していく必要がある。

○ 特色選抜の募集枠拡大については、高校の特色づくりが推進され不合格者は減る反面、不合格者の精神的ショックが大きくならないか危惧される。

○ 推薦制度はなくなったが、学力検査と調査書等を学校が定めた比率で評価し、調査書も基準を明確にしたことで、学力だけでなく中学校時の学習・生活状況等もきちんと評価されていると思う。

 

第4回 10月9日(火曜日) 実施 

1 会議概要

 (1) 県立高校活性化に係る検討

○ 普通科部会における検討結果について

○ 専門学科・総合学科部会における検討結果について

・ 学科共通の課題

・ 学科個別の課題(農業科、工業科、商業科、家庭科、総合学科)

2 主な意見等

○ 「大学受験力及び学力向上緊急対策事業」の教員対象研修については、有意義であったと言う意見が多く、しばらく継続してほしい。

○ 小・中・高校と発達段階に応じた系統的なキャリア教育のあり方については県教育委員会としてのビジョンを示すことが必要である。

○ 高校におけるインターンシップについては中学校の職場体験と同じような形で行っても発展性はなく、実践的内容にもならない。長期化は効果があるがカリキュラムにどう位置づけるかなどの課題もある。

○ キャリア教育の充実に向けて、長期インターンシップ推進、小・中・高校における系統的キャリア教育のあり方については調査研究すべきである。

  

第5回 1月10日(木曜日) 実施

1 会議概要

 (1) キャリア教育の充実についての検討

○ 長期インターンシップ推進に係る調査について

○ キャリア教育のあり方の検討に係る調査について

キャリア教育の充実に向け、以下の2点について継続し検討する。

・ 小・中・高校の発達段階に応じたキャリア教育のあり方について

・ より教育効果を高めるインターンシップのあり方と支援について

 (2) キャリア教育の充実に係るその他の課題の検討

○ 「これからの高校教育を考える懇話会(仮称)」の継続実施について

2 主な意見等

○ インターンシップは、受入企業を確保するという大きな課題がある。長期化を考える場合、一層の困難が予想される。

○ これまで各学校が行ってきたインターンシップのあり方がどうだったかをしっかり検証し、長期化を含めてより教育効果を高めるインターンシップのあり方を検討していくべき。

○ インターンシップの事前指導やインターンシップでの経験をその後の学校生活にどう生かしていくのかを含め、高校3年間を見通したキャリア教育はどうあるべきかの検討も重要である。

○ より良いインターンシップの実践や産業界と学校の連携・協力が深まるよう、教育委員会や知事部局が両者を仲介する役割を果たしていけないか。

○ 「懇話会」については今年度たいへん有意義な意見交換ができたので、少し形態を変えて来年度も継続したい。

 

第6回 3月27日(水曜日) 実施 

1 会議概要

 (1) 平成24年度の取組のまとめ

○ ホームページ案の検討について

 (2) 平成25年度の検討事項

○ 新しい高等学校入学者選抜制度の検証について

○ 併設型中高一貫教育の検証について

○ 少人数学級編制(実践研究)について

○ キャリア教育の充実について

○ 「懇話会(仮称)」の設置について

2 主な意見等

○ 新しい高等学校入学者選抜制度の課題抽出については、中・高校の校長会や専門部で意見をとりまとめ、このプロジェクト会議に報告する方法がある。

○ キャリア教育のガイドライン作成は重要だが、ガイドラインをもとに各学校が推進組織を中心に、実態に応じたキャリア教育の在り方を検討し、取り組んでいくことが必要である。

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