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ICT利活用教育説明会を開催しました

最終更新日:

  今年度佐賀県が取り組んでいる「先進的ICT利活用教育推進事業」の一環として、実証研究パイロット校である致遠館中学校・高等学校の保護者及び生徒をはじめ、広く県民の皆様に対して、ICT利活用教育について理解を深めていただくため、ICT利活用教育についての説明会を開催しました。

開会の様子(開会の様子)

概要は以下のとおりです。

1 日時 平成23年7月30日(土曜日)〔午前の部〕10時~12時 〔午後の部〕14時~16時

2 場所 アバンセホール(佐賀市天神三丁目2-11 どんどんどんの森内)

3 参加者 〔午前の部〕266名 〔午後の部〕160名   〔合計〕427名

4 概要

(1)ビデオ放映

   開会に先立ち、会場でICT教育に関するビデオを放映しました。上映の様子

(上映の様子)

 

 <上映内容>

  田原 総一郎 氏と孫 正義 氏による対談『デジタル教科書で日本は変わるのか』

この映像は下記のURLからご覧いただけます。

http://www.ustream.tv/recorded/11223377/highlight/131706

 

(2)挨拶   

佐賀県教育委員会 副教育長  志岐 宣幸

 

(3)事業説明

「先進的ICT利活用教育推進事業について」

佐賀県教育庁教育情報化推進室 室長  福田 孝義

 〔主な説明内容〕

(1)  先進的ICT利活用教育推進の背景

・  社会構造の変化、学力の国際調査比較において情報教育先進国との格差発生、新型インフルエンザ対応や不登校等への支援等の観点から、児童生徒一人ひとりに応じた指導やいつでもどこでも学習可能な仕組みづくりとそれによって全ての児童生徒の学力向上を達成することが強く求められていること。

・  県教育委員会が進める教育の基本方針として、新たに「ICT利活用教育の推進」や「グローバル化に対応した教育の推進」など「社会の進展に対応した教育の推進」を打ち出したこと。

 

(2)  教育の情報化とは

・  教育の情報化とは「授業の情報化」と「学校の情報化」に大別されるが、「授業の情報化」とは、授業でICTを活用したり、情報教育を充実したりすることであり、このことにより、わかる授業の実現や情報活用能力の育成が期待できること。「学校の情報化」とは、ICTを利活用した授業準備をしたり、校務の情報化、学校の情報公開に努めたりすることであり、このことにより、学校教育活動が効率化・高度化され、教育の質の改善が期待できること。

・  こうした教育の情報化により、時間と空間を超えた学びの空間が拡大し、新たな学びのスタイルが構築できること。

 

(3)  社会の変化に対応した教育の実現

・  子どもたちは「未来からの留学生」であり、将来を生きる子どもたちに必要な力を付けさせるのは大人の責務であること。

・  教育の効率化・高度化を図るため、これからの教育には、教育工学的な視点が必要であること。

・  電子黒板や学習者用端末の利活用により、教授型の指導の充実とともに学習者を主体とした協働学習への展開が可能となること。

 

(4)  先進的ICT利活用教育推進事業の展開

・  平成23年度は、インフラの整備とともに、致遠館中学校、中原特別支援学校、並びに太良町及び玄海町において実証研究に取り組むこと。

・  致遠館中学校では、電子教卓・電子黒板・学習者用端末を備えたユビキタスルームを設置すること。

・  学習者管理システム(LMS)、教材提供学習者ポータル(LCMS)、校務支援システムの3つを統合した新たな教育情報システムの構築を進めること。

・  平成24年度は、県立学校において対象校を拡大するとともに、各市町と連携し、市町立学校でも取組を促進すること。

・  平成25年度は、ICT利活用教育の先進的事例(佐賀県スタイル)として全国に向けて発信していくこと。

・  事業の推進に当たっては、本部を教育情報化推進室に置いて、県及び全市町の教育長等を会員とした「佐賀県先進的ICT利活用教育推進協議会(仮称)」を設置するとともに、県教委が委嘱した推進員や外部人材等から成る「推進チーム」を発足させ、県全体での推進体制を明確化すること。

 

(5)  本県で実施中の主な実践研究

・  総務省フューチャースクール事業(佐賀市立西与賀小学校)

・  総務省教育絆プロジェクト(佐賀市(赤松小学校、若楠小学校)、武雄市(山内東小学校、武内小学校))

・  新太良高校の教育実践(電子黒板の使用、ニンテンドーDSによる個別学習支援等)

・  あきちゃんの魔法のふでばこプロジェクト(東京大学先端科学技術研究センターとの研究協定:県立ろう学校、金立特別支援学校)

 

(4)講演

 「世界に通用する人材とは?」アゴス・ジャパン 代表取締役社長 横山匡氏

  横山氏は、講演の全体を通して、自らの海外生活での経験から、語学力やICTの活用が人生の可能性を広げ、豊かなものにしてくれると語られました。

講演の様子(講演の様子)

  特にICT利活用教育の意義については、「多様性自体が『宝』なのではなく、そこに交流を生むことで連鎖反応、相乗効果をもたらすことが貴重である。その交流を生むのがICTを利活用した教育なのであり、それによって起こる今までにない交流の広さが質の高い教育へのアクセスとなる」とICTがスペースの限界を超えたEducationの提供を可能にすると説かれました。

 また、Communicationとは伝えるだけではなく、受け止めることでもあり、さらに相手の行動を促したり、自らの行動を起こしたりすることでもあると述べられ、「最大の失敗は動かないことである」と締めくくられました。

  国際社会で活躍する人材の育成のための示唆を与えてくださった講演でした。

 

(5)業務委託企業からの説明

(1)ソフトバンクグループエデュアス株式会社

  代表取締役社長、藤井宏明氏から、ビデオメッセージがありました。

  連携企業として支援できることに対する感謝の意を述べられた後、社会情勢の変化により、ICT利活用によって教育が変わろうとしていること、未来を見据えて、変わる教育に貢献したいという意気込みを語られました。

(2)株式会社ベネッセコーポレーション

 まず、代表取締役社長、福島保氏からのビデオメッセージでは、佐賀県の先進的ICT利活用教育推進事業に連携企業として支援していけることに対する喜びと、(IT化、グローバル化など)教育におけるICTの利活用が不可欠になってきている今、佐賀県の取組に対する期待を述べられました。

 次に、小中学校事業部・事業部長、松尾茂樹氏は、現在の学校現場における課題として、30~40代の教師が少ない「教師のワイングラス構造」と「教師の多忙化」をあげられ、課題を克服するために、ベネッセコーポレーションのこれまでの実績と経験を佐賀県の教育に還元し、佐賀をきっかけとして全国の子どもたちの成長に寄与したいと話されました。

委託企業からの説明(委託企業からの説明)

 

※  なお、ホワイエでは、7つの業者により、電子黒板や学習者用端末、デジタルコンテンツなどの展示が行われ、説明会に参加された保護者や子どもたちも興味深そうに説明を聞いたり、自分で機器を操作したりしながら、「これからの学校」を体感していました。

展示の様子(展示の様子)

 

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(ID:32655)
佐賀県  教育委員会事務局  教育総務課
〒840-8570  佐賀市城内1丁目1-59  TEL:0952-25-7398 FAX:0952-25-7281

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