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先進的ICT利活用教育推進事業に係る推進員及び教育行政担当者対象の研修会を開催しました

最終更新日:

  今年度、全県規模で取り組んでいる「先進的ICT利活用教育推進事業」の一環として、下記のとおり、先進的ICT利活用教育推進員及び県市町教育委員会の教育行政関係者を対象とした研修会を開催しました。

1 日時 平成23年6月29日(水曜日) 15時~16時30分

2 場所 正庁(佐賀県庁本館4階)(佐賀市城内一丁目1番59号)

3 参加者 79名(教育行政担当者、他)

4 概要

(1)先進的ICT利活用教育推進員委嘱状交付式

交付式(交付式の様子) 

  県教育委員会では、県全域の先生方(小・中学校・高等学校・特別支援学校)の中から選出した9名に「先進的ICT利活用教育推進員」として委嘱状の交付を行いました。

  推進員として委嘱を受けた先生方には、今後、佐賀県が目指すICT利活用による教育改革において、これからの県教育界のリーダーとして活躍していただきます。

 

(2)講義 「教育分野におけるICT利活用推進に関する総務省の取組 ~フューチャースクール推進事業の成果とこれから~」

講師 総務省情報流通行政局情報通信利用促進課 課長補佐 小林 知也 氏

  総務省が進めるフューチャースクール事業の主担当者である小林知也氏から、行政説明がありました。

 

小林氏

(小林氏)

  この事業は、ICTを用いた協働学習を推進するため、ICT機器を利活用できるネットワーク環境を構築し、学校現場における情報通信技術面を中心とした課題を抽出・分析するための実証研究を行うことを目的としたものですが、現在、佐賀市立西与賀小学校をはじめ、全国の公立小学校10校で実施されています。

 小林氏は、フューチャースクール推進事業の背景を踏まえ、昨年度の成果を基に総務省において作成された『教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書)』の概要について説明されました。

 

(質疑応答)質疑応答

  講義の後の質疑応答の時間では、これからのデジタル教科書の導入見込みや事業展開についての質問が出るなど、参加者の関心の高さがうかがえました。

 

(3)事業説明 「先進的ICT利活用教育推進事業について」

  佐賀県教育委員会教育情報化推進室 室長 福田 孝義

(事業説明)事業説明

 県教育委員会の取組について、「なぜICT利活用教を推進するのか」、「どのような授業が求められているのか」、「これからどのように事業を展開していくのか」等についての説明を行いました。主な内容は以下のとおりです。

 

(1)  先進的ICT利活用教育推進の背景

・ 社会構造の変化、学力の国際調査比較において情報教育先進国との格差発生、新型インフルエンザ対応や不登校等への支援等の観点から、児童生徒一人ひとりに応じた指導やいつでもどこでも学習可能な仕組みづくりとそれによって全ての児童生徒の学力向上を達成することが強く求められていること。

・ 県教育委員会が進める教育の基本方針として、新たに「ICT利活用教育の推進」や「グローバル化に対応した教育の推進」など「社会の進展に対応した教育の推進」を打ち出したこと。

 

(2)  教育の情報化とは

・ 教育の情報化とは「授業の情報化」と「学校の情報化」に大別されるが、「授業の情報化」とは、授業でICTを活用したり、情報教育を充実したりすることであり、このことにより、わかる授業の実現や情報活用能力の育成が期待できること。「学校の情報化」とは、ICTを利活用した授業準備をしたり、校務の情報化、学校の情報公開に努めたりすることであり、このことにより、学校教育活動が効率化・高度化され、教育の質の改善が期待できること。

・ こうした教育の情報化により、時間と空間を超えた学びの空間が拡大し、新たな学びのスタイルが構築できること。

 

(3)  社会の変化に対応した教育の実現

・ 子どもたちは「未来からの留学生」であり、将来を生きる子どもたちに必要な力を付けさせるのは大人の責務であること。

・ 教育の効率化・高度化を図るため、これからの教育には、教育工学的な視点が必要であること。

・ 電子黒板や学習者用端末の利活用により、教授型の指導の充実とともに学習者を主体とした協働学習への展開が可能となること。

 

(4)  先進的ICT利活用教育推進事業の展開

・ 平成23年度は、インフラの整備とともに、致遠館中学校、中原特別支援学校、並びに太良町及び玄海町において実証研究に取り組むこと。

・ 致遠館中学校では、電子教卓・電子黒板・学習者用端末を備えたユビキタスルームを設置すること。

・ 学習者管理システム(LMS)、教材提供学習者ポータル(LCMS)、校務支援システムの3つを統合した新たな教育情報システムの構築を進めること。

・ 平成24年度は、県立学校において対象校を拡大するとともに、各市町と連携し、市町立学校でも取組を促進すること。

・ 平成25年度は、ICT利活用教育の先進的事例(佐賀県スタイル)として全国に向けて発信していくこと。

・ 事業の推進に当たっては、本部を教育情報化推進室に置いて、県及び全市町の教育長等を会員とした「佐賀県先進的ICT利活用教育推進協議会(仮称)」を設置するとともに、県教委が委嘱した推進員や外部人材等から成る「推進チーム」を発足させ、県全体での推進体制を明確化すること。

 

(5)  本県で実施中の主な実践研究

・ 総務省フューチャースクール事業(佐賀市立西与賀小学校)

・ 総務省教育絆プロジェクト(佐賀市(赤松小学校、若楠小学校)、武雄市(山内東小学校、武内小学校))

・ 新太良高校の教育実践(電子黒板の使用、ニンテンドーDSによる個別学習支援等)

・ あきちゃんの魔法のふでばこプロジェクト(東京大学先端科学技術研究センターとの研究協定:県立ろう学校、金立特別支援学校)

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佐賀県  教育委員会事務局  教育総務課
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