佐賀県教育委員会では、平成21年3月に「佐賀県立高等学校再編整備第二次実施計画」を策定し、太良高校の改編、鳥栖高校定時制と鳥栖工業高校定時制の再編統合をすることを決定しました。
これを受け「鳥栖地区定時制高校再編計画」について、設置準備委員会を設置し、検討を行ってきました。
このたび「新鳥栖地区定時制高校設置準備委員会」の検討結果をふまえ、「鳥栖地区定時制高校再編計画」を佐賀県教育委員会として決定しましたのでお知らせします。
「鳥栖地区定時制高校再編計画」の概要
1 再編の目的
鳥栖高校定時制(普通科)と鳥栖工業高校定時制(機械・電気科)を再編統合し、両校のこれまでの教育を引き継ぐとともに、生徒たちの活力の向上や切磋琢磨する環境を整え、学校の活性化と指導の充実を図る。
・再編実施年度 : 平成23年度
・設置場所 : 佐賀県立鳥栖工業高校
・学校規模 : 普通科 40人、機械・電気科 40人
2 具体的な学校像
(1) 教育目標・めざす学校像
○ 教育目標
働きながら学ぶという基盤に立ち、広い視野と豊かな想像力を持ち、自ら学ぶ力と自ら律する力を備え、心身ともにたくましく、個性豊かで人間愛に満ちた、社会に貢献できる人材を育成する。
○ めざす学校像
- 勤労と学業を両立させ、たくましく、前向きに、夢に挑戦できる学校
- 学ぶ意欲のある者に、学ぶチャンスと環境を提供する学校
- 多様な進路を選択する生徒のニーズに応え、計画的にキャリア教育を行う学校
- 普通科と機械・電気科を併置することから、「ものづくり」を積極的に取り入れた教育を推進する学校
- 社会生活に必要な基本的生活習慣、生活マナー、言葉遣いなどを身につけた社会人を育成する学校
(2) 特色ある学校づくり
○ キャリア教育の推進
- LHRの時間を活用し、4年間を見通して計画的にキャリア教育を実施する。
○ 普通科、機械・電気科の相互に選択可能な科目の設定
- 両科の生徒の進路希望や興味・関心に応じた選択科目を設定する。また、情報技術の基礎的知識や技術の習得を目標とした学校独自の科目を設定する。
○ 少人数指導の実施
○ 「ものづくり」学習の推進
- 「ものづくり」を主なテーマとして、普通科は「総合的な学習の時間」、機械・電気科は「課題研究」を同時間に実施することを検討する。
- 実施内容として、普通科では、家庭科や美術科的内容を含むものや機械・電気科の課題研究などから選択する。機械・電気科では、これまでと同じように「課題研究」として取り組む。
○ 魅力ある学校行事
- 両校の従来の学校行事を踏まえ、魅力ある学校行事を検討する。
○ 各種講座の開設
- 資格取得などを目標として、授業以外で講座を実施する。機械・電気科の生徒には、従来の専門分野の資格の他に、英検等の普通科分野の資格取得に向けた指導を充実させるとともに、普通科の希望する生徒には、専門分野の資格取得に向けた指導を行う。
○ 学校の活力の向上
- 生徒数の増加により、生徒同士の触れ合いや切磋琢磨の機会が増える。また、部活動についても、部員や設置数が増える。