平成20年10月7日の定例教育委員会において、次のとおり決定しました。
佐賀農業高校と杵島商業高校の再編計画については、平成23年3月の武雄・杵島地区の中学校卒業見込者数が、平成17年2月の計画決定時の見込みを相当数上回ることとなったことに伴い、平成23年度は佐賀農業高校から1学級減ずるが、杵島商業高校からの学級減は行わず、当面両校をそれぞれ3学級で単独校として存続させることとし、平成23年度の実施を延期する。
今後については、
(1)県内各学区、地区の学級数は、原則として中学校卒業見込者数の増減に応じて算定する。ただし、中学校卒業見込者数の減少による各学区、地区の学級減がない場合でも、2年連続して学校別志願倍率が1倍に満たなかった学校については、学級減の対象として検討する。なお、学級減により再編が必要となる場合には、生徒の進路選択への影響や再編の準備を考慮して、一定期間を経て再編するものとし、再編実施と合わせて学級減を行う。
(2)佐賀農業高校と杵島商業高校の再編については、平成23年度には行わないが、今後、
・中学校卒業見込者数の減少によりいずれかの学校が2学級となることが見込まれる場合
・学校別志願倍率が2年連続して1倍に満たず、いずれかの学校を2学級とする必要がある場合には、再編する。
再編実施の決定と実施までには、生徒の進路選択への影響や再編の準備を考慮して、一定期間を置く。
なお、志願動向や社会情勢等に大きな変化があれば、この再編計画について、再編の組合せも含め、改めて検討する。
【理由】
○平成23年3月の武雄・杵島地区の中学校卒業見込者数が計画決定時の見込みを相当数上回り、これにより、平成23年度の当地区の学級数も1学級上回る見込みとなった。
このため、こうした状況の変化を踏まえ、県教育委員会としての対応案を地域に説明し、意見を聞くこととした。
○地元においては、「杵島地区における農業並びに商業の専門高校を存続させる会」(会長:武村大町町長)が組織され、平成20年8月19日に、県教育委員会に地元の総意として要望書が提出された。
<要望書の骨子>
・地元としては、佐賀農業高校、杵島商業高校の両校を単独校として存続させたいと願っている。
・武雄・杵島地区の中学校卒業見込者数が計画決定時に比べて上回ったことに係る対応については、平成23年度には再編を行わない方向で検討すべきと考えている。
・地元の意見を考慮し、両校が当面単独校として存続できるよう要望する。
○存続させる会の会員その他地域の関係者に、生徒数の変化と対応案として、
・平成23年度は杵島商業高校からの学級減は行わず、再編実施を延期する案 と
・1学級増加した分を白石高校で増加させ計画どおり再編する案
について意見を伺ったところ、再編実施を延期する案がよいとのことであった。
また、関係高等学校長も同様の意見であった。
○こうした意見を踏まえて、中学校卒業見込者数が計画決定時から上回ることとなったことへの対応については、平成23年度は杵島商業高校からの学級減は行わないこととし、当面両校をそれぞれ3学級で単独校として存続させることとする。
【参考】
<杵島地区高校再編計画のこれまでの経緯>
○ 平成14年10月 佐賀県立高等学校再編整備第一次実施計画の策定・公表
○ 平成17年 2月 その後、改めて検討を行い、「専門高校等の再編計画」として現計画を決定
計画概要
佐賀農業高校と杵島商業高校を再編し、総合選択制を導入する。
・開校年度:平成23年度
・設置場所:佐賀農業高校の校地
・学校規模:1学年5学級(農業科3学級、商業科2学級) |
<平成23年度の学校別学級数>
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