県立太良高等学校は、来年4月に「多様な学びのできる全日制高校(普通科)」のモデル校として改編します。
新太良高校は、これまでの太良高校が果たしてきた役割を引き継ぐとともに、既存の全日制高校では十分に対応できていない、不登校経験や発達障害のある生徒及び高校中途退学者で、全日制高校で学ぶ意欲と能力のある生徒に対して教育機会を拡大し、多様な学びができ地域も生徒の教育を支援する学校とします。
来春の改編に向けて、今年度の第1回新太良高校設置準備委員会を開催しましたので、報告します。
1 日時
平成22年10月27日(水曜日) 15時~17時
2 会場
佐賀県立太良高等学校同窓会館(豊峯会館)
(藤津郡太良町大字多良4212−6/電話0954-67-1861)
3 協議内容
1 今年度の改編取組状況について
2 進路希望調査の状況について
3 今後の取組・課題について
4 その他
4 主な意見・要望
<生徒募集関連>
- 全県募集枠対象の生徒には、個別に丁寧に説明を行う必要がある。
- 今回希望者数が少なかったのは、体験入学の日程が鹿島実業高校と重なっていたことや、中高連携で行っていた太良高校教員による授業(英語・数学)がなくなったことが影響している。
- 今回の希望調査では、3年の一つのクラスからのみ太良高希望者が出ている。今後の進路指導により、状況は少し変わるかもしれない。
- 鹿島実業高校、佐賀農業高校、塩田工業高校の人気が高い。保護者の考えでは、卒業後の進路が重要になってきている。
- 管理職(校長・教頭)だけが中学校を訪問するのではなく、全職員で中学校訪問した方が、生徒募集の効果はより高いのではないか。
- 中学校の保護者間では「太良高校は中高連携型選抜がなくなったから難しくなるのではないか」「勉強しないといけない」などの声がある。
- 「発達障害や不登校の生徒が太良高校に来るから不安である」ということは、保護者や中学生と接していて感じられない。
- 保護者の不安感は、子どもを太良高校に進学させる意思が有るのか無いのかにより、異なっているのではないか。太良高校の特徴について、もっと積極的にPRをしたほうが良い。
- 保護者からは「西部学区の太良高校入試はこれまでより難しくなるだろう」という声が出ている。また、新しい太良高校の特徴や全体像が、保護者に十分に把握されていない面もある。
- 1年目の生徒募集は難しい。中学生や保護者は、様子見の傾向がある。2、3年後には判断ができて、結果が出れば評価も上がってくるのではないか。
- 体験学習受入事業所には、体験学習で受入れた生徒を優先的に採用することを検討してもらえるよう、お願いしている。
<通学対策関連>
- 町全体にホストファミリー募集を呼びかけても、希望者が出ない状況なので、今後個別に呼びかけていく。町からの補助について検討し、また募集について新聞発表することも考えている。
- ある程度のホームステイ希望者数、要望数があれば、多良駅周辺での受入家庭について、個別に依頼していきたい。