県教育委員会は、ICT(情報通信技術)の利活用を通して、障がいのある幼児児童生徒の学習を支援するため、今年度、県立ろう学校及び県立金立特別支援学校において、情報端末を活用した事例研究を東京大学と共同で行うこととなりました。
この共同研究は、「あきちゃんの魔法のふでばこ」プロジェクトと呼ばれ、来年3月まで、学校現場で情報端末を具体的に活用し、その有効性の検証を行っていくものです。
このほど、佐賀県庁において東京大学の中邑賢龍(なかむら けんりゅう)教授と川﨑俊広教育長の間で共同研究の協定書が取り交わされました。
(協定書締結式の様子)
川﨑教育長は、「ICT利活用教育は多くの未知の可能性を秘めており、東京大学と共同研究に取り組めることは大変意義あること」と喜びを語り、中邑教授も、「東京大学が持っている知見を生かし、社会を動かしたい。佐賀では県を挙げて取り組んでいくというところが嬉しい」と述べられました。
また、協定書締結式終了後、「先進的ICT利活用教育推進事業」の一環として、中邑教授を講師に全体研修会を開催しました。
研修会には県内の学校の先生や教育行政関係者等約100名が参加し、学習者用端末と教育の可能性について見識を深めました。
(中邑教授の講演の様子)
参加者からも、著作権の問題にどう対応すればよいか、どのようなアプリケーションが有効かなど、多くの質問が上がり、ICTを利活用した授業実践に向けての意欲を高めることができました。