令和4年5月9日(月曜日)、外部講師の松尾氏より、これまでご自身が取り組んでこられた事を話していただき、今後、生徒たちと一緒に活動していく内容について確認しました。その後、唐津の魅力についてディスカッションし、加唐島の現状と課題についてスライドを使って説明を受けました。
加唐島は椿が有名で椿油の算出が漁業に並ぶ主要産業となっています。椿の種は20%が油として搾取され、残りの80%は残渣となり捨てられていることを知り、生徒たちは捨てられる残渣を使って何かできないか、アイディアを出し合いました。
残渣の商品化について
令和4年5月23日(月曜日)、椿の残渣がゴミではなく、価値あるものになるよう商品化することに決定しました。生徒たちは、「捨てられる残渣を使ってコンポストを作りゴミを減らそう」というアイディアを出しプロジェクトに取り組むことになりました。まずは、コンポストがどのようなものかをしっかりと調べ、みんなで情報共有をしました。
外部講師の松尾氏より、ターゲットの設定方法などを教えていただき、商品化するコンポストについても作成方法や活用法などを話し合い、意見をまとめ発表しました。
工場見学
令和4年5月26日(木曜日)、発酵の過程を学ぶことを目的に近隣にある宮島醤油様と佐賀県醤油協業組合様の工場見学に行きました。麹菌ができる仕組みや過程を丁寧に教えていただき、生徒たちは興味深く説明を聞いていました。生徒から堆肥の種菌として麹菌を使う提案がでたので早速実験することになりました。
←米麴
試作品作り(コンポストの外側)
令和4年5月30日(月曜日)、地球環境を考えてなるべくプラスチックなどは使わない入れ物を作成したいという考えのもと牛乳パックを用いて試作品を作ることにしました。購買部の方の協力で捨てられる予定の牛乳パックを大量にもらい、紙成分だけを取り出して形を作ってみました。あまり実用的ではなく、作るのに時間がかかるという問題点が浮かび上がり、改善することになりました。
コンポスト作成
令和4年6月6日(月曜日)、残渣と組み合わせる種類について、どの物質がより発酵が進むのか、分量や種類を変えて実験を行いました。種菌を作るために数種類の発酵食品を入れ、そこに生ごみを投入し作っていきました。
生徒たちは、試行錯誤しながらも楽しそうに実験に取り組んでいました。今後は、堆肥ができるまで毎日かき混ぜる作業をして、観察をしていきます。
中間報告準備
令和4年6月9日(木曜日)、中間発表する内容について外部講師の松尾氏とZOOMで打ち合わせを行いました。スライドの大まかなアウトラインを決め、話す順番などを話し合いました。生徒たちは自分が担当するスライドを決めてより内容豊富なものになるよう努めていました。次回は、アンケート調査をして生ごみの量やコンポストのニーズなどを検証していきます。
アンケート調査
令和4年6月13日(月曜日)、本校の生徒・職員を対象に家庭で出る生ごみの量や種類などをアンケート調査しました。生徒たちは、結果を集計して分析を行い、コンポストのサイズや使用方法などを考え意見を出し合いました。
中間発表
令和4年6月20日(月曜日)、プレゼン力を磨く事を目的にスライドを使って中間発表を行いました。松尾氏とNPO法人で活動されている外部の方に見てもらい、アドバイスをもらいました。これから内容を精査し、ブラッシュアップして完成度を高めプレゼン力を向上させていきます。生徒たちは、発表後にピープル放送の取材を受け、緊張しながらも自分たちの考えや意見を堂々と話していました。
コンポスト制作
令和4年7月4日(月曜日)、椿の残渣と虹ノ松原の枯れ枝チップを配合したものに生ごみを入れ堆肥をつくる実験をしました。配合する分量を変えて5パターンのサンプルをつくりました。
また、コンポストの外側についても、牛乳パックで作ったものや米袋など試作品をつくり、意見交換しました。試作品を使った場合の問題点がいくつか上がり、生徒たちは解決方法を探りながら話し合いを進めました。
調査研究
令和4年7月26日(火曜日)、堆肥の研究をされている佐賀大学農学部の染谷教授の研究室を訪問し、生徒たちがつくった堆肥を見てもらいました。5つのサンプルのうち1つだけが良好にできているとの評価をいただきました。また、堆肥づくりにおいて重要な事を丁寧に教えていただき、生徒たちはより理解を深めることができたようです。また、新たな課題も見つけることができ、今後は課題解決に向けて取り組む予定です。
加唐島訪問についての事前調査と準備
令和4年8月1日(木曜日)、佐賀大学訪問の報告とコンポストの入れ物の試作について情報共有し、今後の取組について松尾氏と確認をしました。その後、次回の加唐島訪問時の事前準備を行いました。島の方に質問する内容を考えたり、生徒たちが現在取り組んでいる活動内容を伝えるためのプレゼンの準備をするなど意欲的に活動しました。