第34回佐賀県内水対策プロジェクト拡大会議を開催しました
令和6年6月10日(月曜日)に第34回佐賀県内水対策プロジェクト拡大会議を開催しました。
会議内容
○司会
それでは、定刻になりましたので、ただいまから第34回佐賀県内水対策プロジェクト拡大会議を開催いたします。
私は、本日の進行を務めます佐賀県危機管理防災課の中路と申します。よろしくお願いいたします。
まず開会に当たりまして、佐賀県副知事、防災監であります南里より御挨拶を申し上げます。
○南里防災監
皆さんこんにちは。佐賀県副知事、防災監をしております南里でございます。
今日は出水期に当たりまして、関係機関の連携を再確認するということも含めまして、今回、こういう会議を開催させていただきました。
今のところまだ北部九州は梅雨入りはしておりませんけれども、昨年は7月10日に御承知のとおり、唐津市の浜玉で北部九州豪雨の災害があり、3名の方がお亡くなりになりました。災害が発生いたしますとやはり多大なる被害が出ます。そして、災害対応については何より命を守るというミッションが大切になるわけでございます。そうしたことも踏まえまして、今回、改めて我々も災害に対応することについて再確認をさせていただければと思います。
そしてこの後、気象台のほうから御説明がある予定でございますが、5月23日から土砂災害警報、情報等の発生基準が変更になっています。これについては既に市町との会議等でも御説明をさせていただいておりますけれども、これまでよりも警報の精度が上がります。そのことによって警報の発令回数そのものが減るということになるわけですけど、逆に言いますと、警報が発令されますと災害発生の可能性が極めて高いということもございますので、今までと若干運用が変わっておりますから、そういったところにも改めて御確認いただきまして、今期のこの対応をしていきたいというふうに思っております。これからもオール佐賀、チーム佐賀で対応していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
今日はよろしくお願いいたします。
○司会
ありがとうございました。
それでは、次第の2、出水期に向けた備えについて、最初に佐賀地方気象台から今後の中長期予報等につきまして説明をお願いいたします。
○佐賀地方気象台
皆さんお疲れさまです。佐賀地方気象台の栗野と申します。よろしくお願いします。
資料を4枚ほど準備してございます。
まず最初、資料の1ページ目ですけれども、例年だとこういう経過についてお示ししているところです。
右下に佐賀市における月別降水量ですとかという棒グラフを載せてございます。左下にコメントを入れておりますが、例年6月、7月の梅雨期間に年間降水量の3割の雨を降らすというような例年の梅雨の経過というところでございます。
上のほうに月別に書いてございますが、例年ですと6月4日頃が梅雨入り、7月19日頃が梅雨明けというところでございます。それが明けると太平洋高気圧が優勢になりまして、台風が発生しやすい時期になる。9月以降は前線とか台風になるという時期になるかと思います。
現在のところ6月8日ぐらいに九州南部が梅雨入りしてございます。翌日には四国が梅雨入りしたというふうに発表しているところです。九州北部の梅雨入りについては、週間予報をずっと見る限り、なかなか雨がつかないところですが、通常よりか10日ぐらいは遅れそうだなというのが何となく読めるような状況になってきているところでございます。
次のページをお願いします。
2ページ目です。3か月予報を基にしまして少し説明させていただきますが、まず、降水量のところを見ていただきたいと思いますけれども、6月、7月、平年並みか多いという予想をしているところでございます。去年どうだったかと申し上げると、同じように平年並みか多いという予想をしておりまして、結果は平年並みの降水量でございました。トータルは平年並みというところだったんですけれども、先ほど防災監の挨拶にもございましたとおり、唐津市では土砂災害が起こって、特別警報の本当に一歩手前まで行ったというのが去年の状況でございます。そういう意味では、四角囲って赤ラインで引いてありますけれども、やはり雨の降り方というのが局地化、集中化、激甚化しているということでは十分危惧をしていただいて、しっかり今年も準備していただいて梅雨を迎えたいというふうに思うところでございます。
もう一点です。気温のところを見ていただきたいと思います。気温、3か月とも高いという予想でございます。昨年の夏の気温を思い出していただきたいと思いますが、ほぼほぼ同じような状況になりそうだなというのが見てとれると思います。熱中症警戒アラートですとか、4月から環境省が始めました熱中症特別警戒アラート、こういったものを利用していただいて、暑さ対策にも十分留意をいただきたいというふうに思うところです。
3ページ目をお願いします。
線状降水帯といったところは大分市民権を得てきたかなというふうに思うところです。この線状降水帯に関する情報は大きく分けて2種類ございまして、上の青いラインで書いてあるのが半日程度前から発表します事前情報と言われるものです。下の赤いラインで書いてあるのが、現在は災害30分程度前に発表しております直前情報、この2種類ございます。
今年どういうことをやるかと申しますと、事前情報の真ん中ぐらいに書いてありますが、これまで九州北部地方という地方単位の広い範囲での情報提供であったものを、佐賀県ではというような府県単位の情報に変えていくという計画をしているところです。
ただしというのがつきますが、佐賀県単ごとで発表するようなことは多分運用的にないと思っておりまして、佐賀県が発表されるときは、近県ですね、長崎県ですとか福岡県ですとか、そういうところと一緒に発表されるであろうというのを想定しているところです。行く行くはこの情報は、一番右側に書いてありますけれども、市町村単位での情報提供までしていきたいなというふうに思うところでございます。
もう一方、直前情報ですが、今現在が最大30分前というような情報提供をしておりますが、令和8年度を目途に二、三時間前に提供できないかなというふうな改善をしていきたいというふうに考えているところでございます。
4ページ目をお願いします。
防災監の挨拶にもございましたが、土砂災害警戒情報につきまして、佐賀県の河川砂防課に頑張っていただきまして、過去16年間の降雨と土砂災害の関係を基にしまして、土砂災害警戒情報の基準の見直しというものをやったところでございます。この情報の基準が変わるということに連動しまして、大雨の警報ですとか注意報ですとか、そういうところの基準も引き上げられるというところになってございます。
ぱっと見て分かっていただけると思いますが、左が旧基準、右側が新基準です。色が濃くなっているということは基準から上がっていますよというところでございます。そういう意味で、土砂災害警戒情報と、それから、土砂災害との応答が非常によくなったと思っておりまして、市町が発表します避難指示、レベル4の情報に相当する情報に土砂災害警戒情報がなり得るかなというふうに思うところです。そういう意味で、そういったレベル4相当の情報として活用していただくということを想定しておりますので、よろしくお願いしたいというふうに思っております。
私からは以上です。
○司会
ありがとうございました。
続きまして、佐賀県からお願いいたします。
○三角危機管理・報道局副局長
佐賀県危機管理・報道局の三角です。よろしくお願いします。
いよいよ雨シーズンを迎えましたので、出水期に向けた備えについてということで幾つか皆さんにお願いをしたいと思います。
次お願いします。
まずは避難関係の話になります。これから雨のシーズンになりますので、今日、20の市町全て出席いただいていますので、まずは日頃の備えとしてハザードマップを住民の皆さんに確認してもらう、そして雨が降ったときには、しっかりと天気予報ももちろんですし、市町からの避難情報等、情報に関心を持ってもらう、そして避難指示が出たときには、皆さんに速やかに避難してもらうというところをぜひ改めて周知していただきたいと思います。
そして、先ほどお話がありましたとおり、基準が見直されました。見直されることによって、恐らくは警報の回数自体は減ってくるかと思いますけれども、防災監の挨拶にもありましたとおり、裏を返すと、実際に警報が出たときには極めて災害につながる可能性が高い、そういう意味で角度が高くなったというふうになりますので、避難関係の指示等を出す際には、今までとはちょっと違う感覚ですよというのをしっかり考えた上で判断をしていただくようにお願いしたいと思います。
次お願いします。
先ほどの挨拶にもありましたとおり、昨年は土砂災害が発生しました。昨年、最後の土砂災害につながった大雨は、本当に朝方に降った雨でしたので、なかなか市町の皆さんとしては避難をさせるというのは難しいタイミングだったかと思います。そういうときのために、先ほど必ず避難してくださいということを話しましたけれども、どうしても避難が難しかったとき、最後の最後まであきらめない手段として、ここに書いてあるように、最後の最後の手段としては、例えば垂直避難、なるべく2階があれば2階に避難する、さらに、崖崩れにつながるような場所があるんであれば、その反対側に逃げる、そういったことも併せて住民の皆さんに周知をしていただきたいというふうに思います。
次お願いします。
そして、IF関係で改めて市町の皆さん含めてお願いしたいことをちょっと3つほど上げさせていただいております。
1つ目は、雨の情報とかを仕入れる際に、県のほうで防災ネットあんあんアプリを作成しておりますので、ぜひこの活用をお願いしたいと思います。
また、プロジェクトIFの中で田んぼダムの取組に力を入れているところですけれども、これから雨のシーズンになります。場所によっては今調整板、堰板を外してあるところもあるかと思いますので、シーズン前にしっかりと再度設置していただくように呼びかけをお願いしたいと思います。
そして、昨年度からですけれども、排水ポンプ車を県のほうでも準備しております。ファイブスターズと呼んでおりますけれども、出動が必要な際には市町のほうから県のほうに要請をお願いしたいと思います。
命を守ることを大事に先手先手の対応をしていきたいと思いますので、関係機関の皆さんとしっかり調整して臨んでいきたいと思います。よろしくお願いします。
以上です。
○司会
ありがとうございました。
御質問等につきましては、各機関の説明の後にまとめて受けたいと思いますので、先に進みたいと思います。
次第の3番目ですが、各機関の取組状況について、まず佐賀県からお願いします。
○三角危機管理・報道局副局長
引き続きまして、危機管理・報道局の三角です。
ここからは、プロジェクトIFの県の取組について御説明をしたいと思います。
佐賀県の取組状況ですけれども、まず、プロジェクトIFですけれども、令和元年度、令和2年度、令和3年度、大きな内水氾濫の被害を受けたことを教訓に、関係機関で連携して内水被害を少なくしていこうということでプロジェクトIFの計画を立ち上げました。大きな柱として、人命を守る、そして内水を貯める、内水を流すと、3本の柱を立ててこれまで取り組んできたところです。
現在の進捗について逐次御説明したいと思います。
まず、対策の例の1つ目ですけれども、内水監視カメラ・浸水センサーの設置についてであります。先ほどご紹介しました防災ネットあんあんアプリ、これを通じていろいろなところを見ることができるようにしております。内水監視カメラや浸水センサーについては、昨年度までに当初の予定の分を全て設置を終えております。昨年4月にリリースしましたこのスマホアプリ、防災ネットあんあんによって、リアルタイムに皆さんのお手元の携帯電話で県内の110か所のカメラの映像、あるいは301か所の浸水センサーの状況を確認することができるようにしております。住民の避難するためのツールとしての周知はもちろんのこと、市町の災害対策についてもぜひご活用をいただきたいと思います。
昨年1シーズン運用をしてきましたけれども、県民の方からも様々な声を寄せていただいております。地図上に浸水状況が分かるので非常に分かりやすくなったと。地元の区長の皆さんから、住民の避難の呼びかけの際に使って、分かりやすく皆さん避難に理解していただけるといったようなありがたい声もいただいております。
またその一方で、外国の研修生のことであるとか、あるいは通行止めの箇所も分かるようにしてほしいなどという要望もあっておりました。こういった内容を受けまして、今年2月から通行止めの情報、あるいは避難所の混雑状況というのもこのアプリで見られるように機能を追加しております。また、多言語対応についても今年度取り組むこととしておるところであります。
次お願いします。
続きまして、対策例の2番目、河川の浚渫箇所をさらに増やしますということであります。
河川にたまった土砂を撤去して流すことができる水量を最大限確保する浚渫を実施しております。令和5年までに238か所、14万立方メートルを除去しております。今年度は132か所、19万立方メートルを予定しています。本年度までに除去する予定の35万立方メートルは小学校のプール約1,170杯分に相当する量になります。
次お願いします。
続きまして、田んぼダムの取組面積を拡大しております。田んぼダムの取組については毎年拡大をさせていただいております。調整板という木の板、堰板、これを田んぼの排水口に設置し、一時的に田んぼで水を貯めるというものです。大雨のときに一気に水路に水が流れ込むのを防ぐものとなっております。
また、あわせてクリークについても事前に水を減らして水位を下げ、雨を一時的に貯めるという取組を行っており、田んぼダムの取組とあわせて、1,600万立方メートルの貯留量を現在確保しているところです。分かりやすく言いますと、大体この北山ダムの73%相当を一時的に貯留できるようになっているという状況であります。
次のページをお願いします。
この田んぼダムの取組ですけれども、今お手元、あるいは前の画面の表の赤の部分が今年度の取組というふうになります。昨年度に引き続き、今年度も11の市町で浸水エリアの上流の農家の御協力をいただきながら取り組んでまいりますので、御協力よろしくお願いしたいと思います。
次お願いします。
続きまして、武雄・大町地区の浸水被害の軽減について御説明します。
令和元年、3年で大きな被害があった武雄・大町地区の浸水被害軽減の対策についてでございます。
まず、右側の青の部分、大町町にあります下潟の排水機場になります。止水壁等の排水対策が昨年度完了しました。現在、排水ポンプの増設を行っているところです。増設のポンプについては8月から運用が開始される予定となっております。
上のほうの緑の囲みのところですけれども、これは武雄市の焼米ため池の事前放流施設になります。雨が降る前に営農に支障がない範囲でため池の水を事前に放流しておいて、先ほど言いましたように、雨水を一時的に貯める機能をスムーズにするために設置したものであります。昨年から運用を既に開始しており、現在は、これをさらに遠隔操作できるように設備の工事を行っているところです。
左下の赤の丸の部分ですけれども、こちらが排水能力毎秒5トンの広田川排水機場であります。現在新設を行っており、令和6年度中に完成する予定というふうになっております。
次お願いします。
対策例の5つ目ですけれども、先ほども御説明しましたけれども、排水機場について耐水化を進めております。令和元年、3年の出水の際には排水機場の内部まで浸水し、機能が停止した箇所がありました。このため、同じ雨でも稼働し続けることができるよう、操作盤や機器のかさ上げ、あるいは出入口への防水板の設置などの浸水対策を実施しているところです。令和5年度までに13の機場で対策が完了しており、本年度、令和6年度は10の排水機場で工事を予定しているところです。
次お願いします。
対策例の6番目、水門の遠隔操作を開始しましたということです。
低平地で重要な役割を果たす水門についてですけれども、大雨のときには道路の冠水であるとかによって水門に到達できない場合、あるいは長くその場にとどまっておくと危険ということで操作員が退避をしなければならない、そういった場合がありますので、本年度から水門の操作ができる遠隔操作ができるようにしております。これにより県民の安心・安全の向上を図っていきたいというふうに考えております。
次お願いします。
先ほどのお願いにも一度出しました排水ポンプ車ファイブスターズについてであります。令和4年度に各土木事務所に配備した5台の排水ポンプ車ファイブスターズについては、令和5年7月、昨年の豪雨で各地区、佐賀、鳥栖、唐津で実際に出動しまして、浸水被害の軽減に向け活動、活躍したところであります。迅速、確実な排水を行うため、出水期前にしっかりと訓練を実施し、出動に備えております。先ほど申し上げましたとおり、市町のほうで排水ポンプ車が必要というときには、県のほうに依頼をお願いしたいと思います。
次お願いします。
最後に、初動の要、防災ヘリ「かちどき」ということで、「かちどき」につきましては、令和2年から活動を開始しておりますけれども、風水害の対応についても情報収集、あるいは人命の救助ということでしっかりと活動ができ、毎回評価も上がっているところであります。引き続き、空からみんなの命を守っていきたいというふうに考えております。
県からの取組状況は以上です。
○司会
ありがとうございました。
続きまして、国の取組状況として武雄河川事務所のほうからお願いいたします。
○寺尾武雄河川事務所長
こんにちは。武雄河川事務所長の寺尾です。
では、武雄河川事務所からの取組といたしまして、六角川の水害対策の進捗状況等について御説明をさせていただきたいと思います。
1ページ目をお願いいたします。
こちらが六角川の水害対策というところで、黒字がこれまでに既に完了しているところ、赤字が現在実施中、そして、オレンジが県さんのほうで対策を実施している内容になっております。
詳しくは2ページ以降から説明をさせていただきたいと思います。
2ページ目をお願いいたします。
こちらは武雄市域の六角川上流部分の六角川洪水調整池の整備状況になっております。こちらは、この調整池が完成いたしますと、約400万トンの洪水を貯留することができるということになります。こちらは採石場の事業地を活用するということになっておりまして、現在付け替えの河川であったり、あとは用地関係の調整を実施しているというところです。
続いて、5ページ目を開いていただけたらと思います。
こちらは武雄市の高橋地区のところで、武雄川と支川の高橋川と合流するところに高橋排水機場というところがございまして、こちらは、令和元年の出水を契機に激特事業というところを実施しておりますが、その1つとしてこの高橋排水機場の増強を実施しておりましたが、昨年度末にこちらの増強が完成いたしまして、ポンプの排水能力が50トンから61トンに増強されまして、九州最大の排水能力を有する排水機場となったというところで、非常に被害の軽減に資することになろうかと思います。
続いて、6ページ目をお願いいたします。
こちらが湛水池整備ということで、事業区間が左上の六角川位置というところに整備範囲が書いてありますけれども、こちらは洪水が流れるときに、ヨシが降水時期に繁茂していると。そうすると、洪水が流れるのを阻害してしまい、水位が上がってしまうということになりますので、それを解消するために、左側の湛水池の構造というところがありますが、ここの四角で湛水池と青字で囲んでいるところがありますが、このようにヨシが生えているところを水面にいたしまして、洪水をヨシが阻害するのを防ぐ、そういった池を造ると。池を造りましたら、ヨシは生えてこないということになりますので、洪水がすぐ下流に流れるということになって水位も低下する効果がございます。こちらは六角川のところに数十個造っておりまして、整備状況が7ページ目でございます。こういった形で池を造っております。
8ページ目、その効果でございますが、こちらが新橋地点いうところがございますが、ここの水位を令和3年8月の洪水が降った年の80センチ下げることができると。そうすると、こちらのポンプを止めなくていいと、そういうことになりますので、被害の軽減に資する効果が上げられることになります。こちらは既に完成しておりますので、令和3年8月の洪水が降ったとしてもポンプが止まらないということになります。
一方で、こういった排水機場の整備であったり、ヨシの繁茂対策が実施されましても、やはり内水のリスクというところがまだ残るということですので、ここはまた別途法に基づく今検討を進めていきます。後ほど説明をさせていただきたいと思います。
続いて牛津川ございます。
9ページ目を開いていただければと思いますけれども、牛津川、小城市のところで、現在、牛津川遊水地の整備を実施しております。こちらは、雨が降ったときに、この遊水地に約150万トンの洪水を貯留して河川の水位を下げることができる整備になっております。現在、たまった水を排除する山崎排水機場を新設しておりまして、ここの整備は今本格化をしているということになっております。
そのほか湛水池を整備しますので、これに伴う移転の補償の調整等を実施しているというところでございます。
続いて、10ページ目を開いていただければと思いますけれども、こちら牛津川の引堤事業でございます。牛津川のJR橋の下流部分になりますが、ここも川の面積を広げる、そして、水位を下げるという整備を実施しています。まだ現在ここは実施中でございます。
続いて、11ページ目でございます。
こちらは、今までやった整備を完了したとしても、令和3年8月の洪水が降ったときに、六角川水系全体で500戸の床上浸水が残るというところですので、最も被害が大きいもの、武雄市域のところを特定都市河川浸水被害対策法の指定に基づいて対策を行っていく検討を現在進めております。右側がその指定の範囲ということになっております。現在、法に基づく協議会で対策の方針をまとめております。
12ページ目でございます。
目標が令和3年の8月洪水に対して、貯留対策、貯める対策であったり、備え方の工夫など、そういった多層的な取組によって床上浸水解消を目標としております。その多層的な取組が下に書いている1から3の三本柱というところで計画を考えております。
続いて、最終ページ、13ページでございます。
この計画基本方針についてですけれども、洪水に対して被害が大きかった朝日地区、北方地区、橘地区を重点整備地区と選定いたしまして、じゃ、そういった土地利用や、あとは貯める対策というのはどの程度やらなきゃいけないのかということを今後検討する必要がございます。そのために、じゃ、貯める対策、床上浸水を解消するためには各地区でどれぐらいのボリュームを貯めなきゃいけないのかということを前回の協議会で示させていただきました。この貯めなきゃいけない量を対策するために、今、国、県、市の中で検討を進めているところでございます。この計画は年度内の策定を目標に今鋭意検討を進めているところでございます。
説明は以上です。
○司会
ありがとうございました。
続きまして、佐賀河川事務所からお願いいたします。
○古賀佐賀河川事務所長
皆さんこんにちは。佐賀河川事務所の古賀と申します。
3枚綴りの資料を配っていますけれども、まず1枚目ですけれども、これは御案内のとおりでございますが、佐賀河川事務所、今年度より所管が変わりましたいうことで、青がもともと武雄河川事務所が所管して、黄色が筑後川河川事務所が所管していた範囲と見ていただけると思いますけど、佐賀河川事務所、右側の図になりますけれども、赤で囲んでいますように、嘉瀬川と城原川のほうも佐賀河川事務所で所管するようになりましたということを示しております。
下のほう、それに伴って出張所も佐賀河川事務所に移管をされているということの説明でございます。
2ページ目になります。
佐賀河川事務所、平成21年から管理しています佐賀導水路を持っております。これも御承知のとおり、筑後川から嘉瀬川の間に城原川があって、治水と利水の両方の事業 を佐賀導水路の管理をしておりますけれども、先ほど言いました平成21年に完成をしまして、これまで排水ポンプを施設等の維持修繕等で対応してきたところではございますけれども、かなり不具合も出てきているということで、平成21年度から堰堤改良事業というのを新たに事業化いただきまして、今年度設計をしながら、一つは排水樋門の必要なところで耐震の対策をやっていくところと、もう一つ大きな目的は、8か所あります治水の施設、排水機場を順次今回更新するということで新たに事業をいただいております。
先ほど8か所、かなり多くの施設を持っていますので、今年度しっかり設計をやりつつ、多分来年度ぐらいまで設計がかかってしまうとは思いますけれども、運用しながらの更新になりますので、どこから変えていこうかということを検討してまいろうと思っております。
一番は嘉瀬川調整池を持っているところの東口系の排水機場26のポンプをつけておりますけれども、そこからが一番メインに上がっていきますけど、そのほか、城原川筋、あと筑後川水系のところを更新をしていこうかというのももしっかりと検討しながら変えていこうと思っています。
3ページ目がその方針のイメージ、左側が現状で、例えば26個のポンプでありますと今13トン、13トンの大きなポンプがついているところを、今回、右側のようにさらに分散化をしていく。さらに、ガスタービンの機械をつけておりますが、これについてはなかなか今部品の調達も厳しくなってきているところでありまして、汎用性のあるディーゼルエンジンの排水機場に変えていこうとしています。
下のほうに2つほど書いていますけど、1つはメンテナンス等の向上性を図っていこうということと、分散化することによって機械の予算ということで、機械の不具合が、例えば大きなものをつけておくと、片や排水量は減ってしまいますので、分散をしながら、また、排水機械の間欠運転をなるべくなくすような、機械の負荷もこれによって少なくなるかと思っていますので、機械の分散をして、これから順次交渉をしていきたいというところになります。
以上、佐賀河川事務所からの説明です。
○司会
ありがとうございました。
それでは、次に市町の取組といたしまして、武雄市のほうからお願いいたします。
○武雄市
それでは、武雄市から発表させていただきます。
令和5年度の治水対策の取組状況をお願いしたいと思います。
スライドをもう一つ前のほうをお願いします。
まず、貯留対策の強化と安全対策、そして短時間降雨対策というふうなことで、3つの柱で御説明させていただきます。
貯留対策の強化といたしては、ため池の活用を中心にしております。武雄市内、多くのため池がありますので、そのため池について、今までは御協力をお願いするような形で低水管理をお願いしていたところ、ため池の協力の補助金を創設いたしまして、ため池の低水管理の容量などに応じた補助金を支出し、貯水量をしっかり確保していただいているところであります。これにつきましては、市内の中でも規模の比較的大きなため池について補助金を支出し、大きな効果が得られているところであります。
そのため池につきましては、低水管理がしやすいように水位表の設置をしております。その水位を見ながら低水管理をしていただいているところであります。
そのほか、ため池については新設工事をすることにより、事前放流がしやすいような環境も整えているところになります。
そして田んぼダムの活用も実施地域の拡大を図っております。一昨年は六角下流域のみでございましたが、昨年は松浦川流域も含めて田んぼダムの取組を進めております。
そのほか、市街地の排水対策として、遊水公園の整備の検討などもしているところであります。
安全対策であります。安全対策については、水災害補償加入補助の制度をつくっております。自らの財産を守るために保険に加入していただくというのは非常に重要なことだと思っております。その加入に対して補助を一定程度することでアプローチをすることをいたしております。
そして安全対策に対しまして排水機場の環境改善を行っております。排水機場の環境を改善することで、安全に長期間の活動に耐えられるような施設にしております。それにつきましては、管理棟の設置などを行っているところになります。昨年は短時間に少し雨が降る場所がありました。こういった短時間の降雨対策を昨年は行いました。
市街地の排水対策といたしまして、市街地はどうしても短時間の降雨に弱い環境、やはり舗装がしてあったりとかするところがありますので、それをできるだけ改善する取組を局地的に行っております。
市街地の中でも少しくぼんでいる水がたまりやすい場所に対して、どうしても側溝や水路に入らきらなかった水が流れてくるところがあります。そういったところに、上流のところの横断側溝を追加したり、集水ますを追加したり、あるいは側溝の中を清掃したりなどして、できるだけ早く上部の上流域で水を止めて、水路のほうに流す取組をいたしたところであります。
次のスライドをお願いします。
出水の取組を見える化と伝える化、こういったことが非常に大事だと思っております。
まず、対策と現状を伝えることといたしまして、シンポジウムを開催しております。これにつきましては、様々な防災に関する講演であるとか、特定都市河川に指定した先進地を紹介しながら、取組の現状などを伝えております。そのほか出前講座や市報などで市民の皆さんや各種団体に多く足を運び、いろいろな情報を伝えているところであります。
貯留対策を広げる取組を行っております。雨水の貯留タンクの設置をしております。これは200リットルの雨水の貯留タンクですが、昨年度は各地の公民館に設置をいたしております。本年度は全ての小・中学校に設置する予定となっております。この貯めた雨水貯留タンクにつきましては、雨水を貯める取組というのをPRする効果もありますし、この貯めた雨水が、断水などしたりしたときは、お手洗いとか生活用水にも使うことができますので、庭木の水やりや防災面でも活用ができる有意義なものと思っており、こういったものを公共施設に設置しているところであります。
この雨水の貯留する仕組みを後押しすることといたしまして、貯留浸透施設の整備の補助といたしまして、浸透ますや貯留広場、貯留タンクの購入に対する市民に対する補助制度をつくっております。
最後に、対話の場を増やす取組をしております。ワークショップを多く実施しているところであります。これは特定都市河川指定に伴い、どうしてもその地区の中でも浸水被害が深刻な地域について重点整備地区というところがあります。こういった場所、こういった地区の方々に対し、佐賀大学との連携や国、県と連携を取りながらワークショップを行い、今の治水対策に取り組む現状であるとか、いろいろなことを皆様方の話を聞き、それを今からの対策や計画につなげていくつもりであります。
以上になります。
○司会
ありがとうございました。
続きまして、佐賀市のほうからお願います。
○佐賀市
佐賀市から1枚お配りしております。
大雨に備えて浸水対策に取り組んでおりまして、今月、6月頭に市長の定例の記者会見で、市長のほうから説明させていただいた資料をお配りしております。
当初排水対策基本計画というものを平成26年に策定して、令和2年にも一度改定をしているんですが、そちらの見直しを今年度から着手いたしますということでございます。
本市におきましては、下にございますとおり、これまでの浸水対策ということで、流す、貯める、あとは関係者の連携と、3つの観点で取組を進めてまいりました。
流す対策としましては、こちらにございます新たなポンプ場、こちらは令和5年、昨年できましたけれども、そういうものを整備運用したりとか、あとは河川改修、水路の改修も随時進めてきたところでございます。
貯める対策につきましては、堀の貯留であったりとか、事前排水といったような取組もやっておりまして、こちらにつきましては、北堀も含めた取組についても今年度から試行的に取組を始めているところでございますし、また田んぼダムにつきましても、随時拡大というところをさせていただいております。また、雨水の調整池の整備というところも進めてきたところでございます。また、クリークの事前排水も、先ほど県さんからも御説明ございましたけれども、そういったものも取り組んでいるということでございます。
関係者の連携ということにつきましては、大雨のときに、特に国や県の皆様、また地域の皆さんとも連携して水門、樋門の操作をさせていただいておりまして、特に国、県の皆様に参画いただいております市の浸水軽減対策協議会というものを設置させていただいておるんですが、中でいろいろ議論させていただいて、国、県、市、それぞれ管理する水門とか樋門の操作を早い段階から行うというような取組を行っておりまして、このような操作におきまして、下流の河川を含む市内の水路の水位を下げて貯留できるようなスペースを設けるといったようなことで、浸水被害の軽減につながっておるというところで、各関係の皆さんの協力に改めてお礼を申し上げたいと思います。
その他ちょっとここには書いてありませんけど、ソフト面の取組ということで、浸水情報をスマホで見える化するといったようなこともやっておりまして、昨年7月には、多いときには1時間に約4,000件のアクセスということで、市民の関心が非常に高いということを改めて実感したところでございます。
いろんな対策の効果でですね、昨年7月の雨では、山間部では当時でも土砂災害等が発生して大きな被害があったんですが、市街地では部分的な道路の冠水といったところの浸水ということだったんですけれども、昨年7月と同じぐらいの規模の大雨である15年前の平成21年と比べますと、浸水面積も大きく減少したということで、このような取組が着実に出ているかなというふうに思っております。
このような形でこれまで進めてきたところなんですけれども、やはり豪雨の頻発化、気候変動の影響ということが今顕在化しているというところで、特に関係主体との連携というのはますます重要になってくるというふうに考えておりまして、そういうような気候変動への対応であったり、多様な主体との連携による流域治水といったような観点から、冒頭申し上げました計画の見直しというのをやっていきたいと考えておりまして、引き続き関係機関の御指導、協力をお願いしたいと考えております。
以上でございます。
○司会
ありがとうございます。
それでは、ここで皆様からの御質問等をお受けしたいと思います。御質問や御意見のある方は挙手をお願いいたします。マイクをお持ちいたします。御質問等よろしいでしょうか。
じゃ、特にないようであれば、4番その他のところですが、筑後川河川事務所様より資料を各機関に1部配付しております。この資料について、筑後川河川事務所、一言よろしいでしょうか。
○塚原筑後川河川事務所長
恐れ入ります。筑後川河川事務所の塚原と申します。
お手元のとおり、流域治水企画室NEWS LETTERというところがございます。この冊子にございますけれども、基本的に各市町様のところで行っていらっしゃる流域治水、あるいはそういう取組に資するようなもの、それを御紹介させていただくデータということで、これは第7号というところでございますけれども、逐次こういったものを配布、公表のほうさせていただいております。
一例、特に佐賀県内での取組というところなんですが、中ほど7ページ目のところでございます。開いていただいて、7ページ目の下側のところでございますけれども、筑後川右岸下流域というところ、ほとんど佐賀県の区域でございますけれども、そこで行われております先行排水の事例ということで載せさせていただいております。こちらのほうについては、神埼市、吉野ヶ里町、上峰町、みやき町の各市町様のところで実際行っている先行排水、これを各自治体間のところで調整しながら行っているという事例でございます。
手前ども筑後川河川事務所のほうにおきましても、他県ではございますが、様々な流域治水の取組というところで、こちらの内容なんかも好事例として紹介をさせていただいております。
こちらのほうの冊子でございますけれども、ほか他県の例がほとんどという形にはなってございますけれども、流域治水をやる取組の事例として、一助になればというところで本日配付をさせていただいております。
以上でございます。
○司会
ありがとうございます。
それでは、こちらから配付している資料や説明等については以上になりますが、説明内容、その他につきまして、何か御発言があられましたら挙手をお願いいたします。よろしいでしょうか。
ちょっと私からすみません。1つだけ。
筑後川河川事務所からの資料についてですが、このNEWS LETTER第7号ということになっておりますが、こちらは何かバックナンバーとか公開されていらっしゃるんでしょうか。
○塚原筑後川河川事務所長
すみません。ちょっとそこの調べを私自身追い付いていないんですけれども、基本的には公開してございますので、バックナンバーは当然ながら用意をしているということになります。ホームページのほうも恐らくという形でしか言いようがないんですけど、公開前提でございますので、ちゃんとアップのほうはしていると思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○司会
分かりました。そしたら、ホームページ、もしくはお問合せということですね。了解いたしました
それでは、本日の会議については以上になります。
各機関から説明等ありましたが、これから梅雨入りを迎え、本格的な出水期を迎えることになります。各機関の皆様におかれましては、県民の命を守ることを第一に、先手先手の御対応ということをお願いしたいと思います。
それでは、これをもちまして第34回佐賀県内水対策プロジェクト拡大会議を終了したいと思います。お疲れさまでした。