「令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」における佐賀県の結果についてお知らせします
全国の小学校5年生、中学校2年生を対象に、スポーツ庁が実施した「令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」について、県内公立学校の調査結果が提供されましたので、お知らせします。
記
1 調査実施期間 令和元年5~7月(各学校で実施)
2 調査方法 全数(悉皆)調査方式
3 調査対象 小学校5年生、中学校2年生(特別支援学校を含む。)
4 県内公立学校の実施学校・児童生徒数(分校を含む)
|
佐賀県 |
全 国 |
参加学校数
(校) |
児童生徒数
(人) |
参加学校数
(校) |
児童生徒数
(人) |
小学校5年生 |
169 |
7,816 |
19,583 |
1,051,571 |
中学校2年生 |
97 |
6,903 |
10,292 |
963,175 |
(注)佐賀県の公立小学校数は、県立特別支援学校小学部を含む。
佐賀県の公立中学校数は、県立中学校、県立特別支援学校中学部を含む。
5 佐賀県の結果概要
(1)体力合計点の全国平均値との比較
小学校5年生男子及び中学校2年生男女は、体力合計点で全国平均値を上回り、小学校5年生女子は全国平均値をわずかに下回りました。
(単位:点)
区 分 |
体力合計点 |
全国平均値との差 |
佐賀県平均値 |
全国平均値 |
差 |
(参考)H30 |
小学校
5年生 |
男子 |
54.02 |
53.61 |
0.41 |
0.58 |
女子 |
55.55 |
55.59 |
-0.04 |
0.04 |
中学校
2年生 |
男子 |
42.30 |
41.56 |
0.74 |
0.86 |
女子 |
50.76 |
50.03 |
0.73 |
0.65 |
(2)小・中学校の実技調査結果について
全国平均値と比較すると、全調査対象において、20mシャトルラン及びソフト・ハンドボール投げで上回り、上体起こしで下回りました。
|
小学校5年生 |
中学校2年生 |
男 子 |
女 子 |
男 子 |
女 子 |
平均値 |
平均値 |
平均値 |
平均値 |
握 力 (kg) |
全国 |
16.37 |
16.09 |
28.64 |
23.74 |
佐賀 |
△ 16.13 |
△ 15.96 |
◎ 29.55 |
◎ 24.38 |
上体起こし(回) |
全国 |
19.80 |
18.95 |
26.85 |
23.58 |
佐賀 |
△ 19.60 |
△ 18.74 |
△ 26.11 |
△ 22.86 |
長座体前屈(cm) |
全国 |
33.24 |
37.62 |
43.43 |
46.29 |
佐賀 |
◎ 33.42 |
△ 37.49 |
◎ 43.80 |
◎ 46.38 |
反復横とび(点) |
全国 |
41.74 |
40.14 |
51.87 |
47.25 |
佐賀 |
◎ 42.33 |
◎ 40.62 |
◎ 52.08 |
△ 47.14 |
持久走 (秒) |
全国 |
|
|
400.03 |
290.55 |
佐賀 |
|
|
△403.97 |
△298.03 |
20mシャトルラン
(回) |
全国 |
50.32 |
40.80 |
83.13 |
57.98 |
佐賀 |
◎ 52.87 |
◎ 41.38 |
◎ 85.34 |
◎ 60.28 |
50m走 (秒) |
全国 |
9.42 |
9.63 |
8.02 |
8.81 |
佐賀 |
◎ 9.31 |
◎ 9.55 |
◎ 8.01 |
△ 8.84 |
立ち幅とび(cm) |
全国 |
151.47 |
145.70 |
195.02 |
169.71 |
佐賀 |
△149.57 |
△142.71 |
◎195.99 |
◎170.94 |
ソフト・ハンドボール投げ
(m) |
全国 |
21.60 |
13.59 |
20.35 |
12.87 |
佐賀 |
◎ 22.58 |
◎ 14.00 |
◎ 20.65 |
◎ 13.14 |
※(◎:全国平均値を上回っている、△:全国平均値を下回っている)
(3)体力総合評価の比較
体力総合評価(※)を平成30年度と比べると、全調査対象においてD・Eの割合が増加しA・Bの割合が減少するなど全体的に低下傾向がみられました。
特に、小学校5年生男女及び中学校2年生男子では、Eの割合が増加しました。
《小学校5年生男子》 《小学校5年生女子》
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《中学校2年生男子》 《中学校2年生女子》
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※ 体力総合評価
体力総合評価とは、体力合計点をもとに年齢別に設定された総合評価基準表に あてはめて、A、B、C、D、Eの5段階で総合評価したもの。Aは体力評価が最も高く、Eが最も低い。
(4)質問紙調査結果について
内容については、
添付資料
(PDF:100.9キロバイト)を参照ください。
6 今後の目標
体力合計点において、全調査対象で継続して全国平均値を上回るよう取り組みます。また、全調査対象において体力総合評価Eの児童生徒の減少に向けた取組を行います。さらに、全国平均値と比較して落ち込みのある種目については、全国平均値を上回るよう取り組みます。
7 体力向上に向けた主な取組
各学校において、一人一人の児童生徒の体力や生活習慣、食習慣、運動習慣(特に運動習慣が身に付いていない児童生徒)を把握し、体育・健康に関する指導の改善が図られるよう取組を継続していきます。
(1)運動に親しむ環境の充実
○スポーツチャレンジによる運動機会の提供
スポーツチャレンジとは、学級単位等で簡単に取り組める種目を設け(7種目)、記録をホームページ上に記載して回数や歩数、タイムを競い合うことで、運動に親しむきっかけづくりとしたり、運動する意欲を高めたりする取組。
○さがんキッズ体力アップホームページの運用
体力向上の取組好事例や授業づくりの参考資料等を掲載。
○体力向上優良校等の表彰
スポーツチャレンジの取組、体力・運動能力調査結果をもとに学校・ 学級等を表彰。
(2)小・中学校の体育・保健体育に退職教員等の外部指導者を派遣
(3)体力・運動能力調査の記録用個票の配布
全児童に記録用の個票を配布。児童個々の体力・運動能力の現状について、学校及び保護者の理解や連携を支援し、運動習慣や生活習慣等の改善に 役立てている。
(4)教職員の資質向上を図るための研究会・研修会等の開催
(5)体育・保健体育授業充実に向けた研