要約文
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佐賀県教育大綱の基本理念は、「自分で自分のことを決められる子どもに育てたい」です。
令和7年度の取組の柱は、
・子どもたちの豊かな学び
・未来の佐賀を担う教員確保
この取組を通じて、子どもたちの挑戦を応援します。
「子どもたちの豊かな学び」
~唯一無二の学校づくり!さらに加速~
これまでの取組
・鹿島高校のボランティアが、ガタリンピックの運営に参加し、地元への愛着や誇りにつながる取組を
・有田工業高校は、地元の子どもたちとの陶芸交流を通じ、ものづくりの楽しさや技術の高さをアピール
・唐津西高校は、地域の方から探究活動にアドバイスをいただいたり、学びの場を提供してもらったりするなど高校生の学びを広げる取組
このほか、情報発信や魅力の磨き上げによって、県外からの入学者が、令和6年度は207人になり、令和3年度に比べ2.2 倍に増加しました。
令和7年度の取組
・魅力の磨き上げ
学校魅力化アドバイザーによる魅力化の伴走支援を強化するため、鳥栖商業高校、唐津商業高校、伊万里高校の3校を追加。
伊万里高校は、令和7年度からMIRAI 進学科を新設。文理融合の学びで、現代社会が抱える課題に積極的にアプローチします。
・積極的な情報発信
高校進学会説明会を県内5か所、東京都、福岡県、長崎県で開催。オンライン説明会もあります。学校の魅力を広範囲にアピールします。
・住環境の整備
令和6年度から、県職員宿舎の一部を活用し、離島出身の中学生を受け入れ開始。来年度からは、県外生徒も受け入れます。
生活環境の充実を図るため、食堂を整備し令和8年4月にオープン予定。
地域みらい留学に取り組んでいる唐津青翔高校は、学校敷地内に寮を整備し、新たな交流拠点にします。
生徒用の住居のほか、地域の方や国内外の学生との交流の場として活用します。令和9年4月にオープン予定。
~自分らしく学べる「さがん学び」の推進~
・中学生の英語力向上を目指します
生徒主体の学びへの転換をさらに推進させるため、新たに英検受験を加えます。
唐津市、基山町、嬉野市の3市町をモデル地域に指定し、令和7年度から3年間、中学3年生が全員英検を受験。
その全額補助に取り組みます。これにより、授業改善、家庭学習、英検受験の相乗効果を期待します。
英検3級取得を学習に取り組むことで、英語を使う授業改善、聞く・読む・話す・書くのバランスの取れた学習、生徒のやる気を引き出すフィードバックを実現します。
・中学校の教育環境をさらに充実します
令和6年度で、小学校全学年の少人数学級を実現。国に先駆けたこの取組を中学校でも継承します。
令和7年度は、中学1年生の少人数学級を実施。きめ細かな指導が可能になり、一人ひとりの成長をサポートします。
あわせて、県独自の取組として、中学2年生は、少人数学級とティームティーチングの選択制を導入。各学校が、どちらか選択し、多様な学びを保障します。
~誰もが安心して学べる学校~
令和7年度から、教育相談コーディネーターを中心とした生徒の支援ネットワークを強化します。
近年、いじめや不登校の件数が増加。児童・生徒が抱える不安や悩み、課題を早期に発見し、組織的に対応するため、県立学校での教育相談体制強化事業に取り組みます。研修会の開催や教職員向けの手引きの作成・配布を行います。
また、「チーム学校」として、担任、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、地元地域が一丸となり、誰もが安心して学べるやさしい学校「さがすたいるスクール」の取組を推進します。
「未来の佐賀を担う教員確保」
これまで、教員採用試験の改革、丁寧なサポート体制の構築、教員の魅力発信に取り組んできました。
拡げる 多様な人材を確保
・特別選考の拡充
英語のスペシャリストの特別選考を実施。
特別支援学校の特別選考を実施。
・UJIターン特別選考の拡大
他業種採用コースの新設。
・免許要件の拡大
中学校で60 月以上の講師経験者を対象に一次試験を免除。
支える「TEAM 佐賀」でサポート
・若手教員のサポート
モデル校で、チーム担任制を導入。複数の教員が、若手教員とチームを組んで児童の指導をサポートします。
初任者の先生は、安心して教員生活がスタートできます。
・悩み相談ステーション
発信する 教員の魅力発信
・大学生教職体験プログラム
大学1年生等を対象に、早い段階で教職体験をすることで、教員になりたいという気持ちを後押しします。
県立学校2校で受け入れ、各種教職活動の体験、現役教員や参加者同士の交流を考えています。
様々な取組で、未来のさがを担う多様な人材の確保に努めます。