2点目ですけれども、ちょっとこれは自慢でもあるんですが、県民の皆さん方と喜びたい一つの報告です。
がんの検診受診率が非常に佐賀県は伸びていて、一つのきっかけは、平成28年から中学3年生にピロリ菌検査・除菌実施というのを全県内の中学3年生に公費でもって行っていることが大きなきっかけになったのかなと。ご案内のとおり、私、知事になってすぐに胃がんになりまして、そのときいろんな人たちと意見交換を入院中にしたことを契機で、ピロリ菌を除去することをずっと続けております。
子どもにがん検診をすることで、保護者にもアプローチをして、了解を取る必要があるものだから、そういった中でいろんながんについての意見交換もされたりとか、がん検診の大切さというものが広がって、そして、我々も県内登録医療機関ならどこでも受診可能になるように、広域的にがん検診ができるように広げていったり、啓発活動もしていったりとかいうことがあります。
で、胃がんの話をしますと、平成28年に佐賀県は19位だったのが、今はもう7位ということで、ちょっと隣県を出してあれなんですけど、福岡と長崎に比べると、圧倒的に検診率が高いという状況になっています。ほか、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がんについても、非常に伸びを見せておりまして、こういったものというのは政策的に実施するということの意義があったのではないのかなと。地域性だけでは語れないので、こうやって佐賀県民の皆さん方とそういう気持ちを共有していきたいというふうに思いますし、このピロリ菌の事業も、成果が現れるのは、中学3年生はすぐに胃がんにかかりませんから、30年後ぐらいに発生して、佐賀県からは胃がんがほとんどないねという、未来へのプレゼント事業なわけです。でも、そういった事業に対して、県民の皆さん方が非常に肯定的であったことが、こういう広がりにもつながっているのかなと思います。
やはり、命は大切なものでありますから、みんなでこういった環境を共有していきたいと思っています。