続きまして、江藤新平です。
西郷隆盛が西南戦争で亡くなって、その直前に、今から150年前ですね。江藤新平と島義勇が佐賀戦争で刑死したという事件がありました。西郷隆盛のほうは本当に鹿児島県をあげての復権運動で、今でこそ薩摩で崇め奉られるような、もともと薩摩藩でも離島に配流したりとか脱藩したりとか、いろんなことがあったんだけれども、やっぱり我々の佐賀からすると、この江藤新平というのはすごく大きなことをやった、今の日本の国家制度のベースをつくったわけですね。国民皆教育を導入したりとか、京都にあった都を東京のほうに移すという建白書を出したりとか、裁判も、これまではお上が裁いていたのを、いわゆる民重視の裁判制度を導入したりとか、まさに明治維新のときの制度設計を担っていたのにもかかわらず、佐賀県として、江藤新平をもう1回復権させなければいけないという思いが強くて、維新博から七賢人やってまいりましたけど、いよいよ最後の大物、江藤新平、これを何とかこれから復権運動の第一歩として、高らかにこれから行っていきたい。
まずは、3月15日から5月12日まで、没後150年特別展、すなわち佐賀戦争から150年たった今年、江藤新平にクローズアップをしていきたいと考えております。