第6回佐賀県伝承芸能祭を、県内各地の伝承芸能団体の皆様ならびに関係者の皆様にご参加いただき、盛会のうちに終えられましたことに感謝申し上げます。
また、特別出演として素晴らしい演舞を披露していただきました広島県安芸高田市の原田神楽団、桑田天使神楽団、八千代神楽団の皆様、沖縄県沖縄市の中の町青年会の皆様、スペシャルゲストとしてお越しいただきました雅楽師の東儀秀樹さん、これまで6回の伝承芸能祭すべてでMCやLIVEステージを披露していただいている佐藤和哉さん、第2回からビジュアルモデルを務めていただいている岩屋美咲さんにも深く感謝申し上げます。
6回目を迎える今回は、昨年5月にオープンした新時代のエンタメアリーナ「SAGAアリーナ」での特別開催でした。
出演者の皆様は、最新の設備や舞台と客席が一体となれる新しい空間をどう活かすか、創意工夫をされたことと思います。
鳥栖山笠のジェットスモークを使った演出や、炎を吹く24頭の大蛇による芸北神楽、佐藤和哉さんの篠笛と呼子くんち親子鯨のコラボレーションなど、アリーナでの特別開催でしか見られないパフォーマンスは圧巻でした。
また今回は、鹿島市の7つの小学校の約250名の小学生にフィナーレを飾っていただきました。
SAGAアリーナに初めて訪れたという子どもたちが、地元で受け継がれてきた演舞を大舞台で堂々と披露する様子は、先人たちの技や志をしっかりと受け継ぐとともに、今を生きる人たちの新しい感性や試みによって磨かれた素晴らしい地域の宝が伝承された瞬間だったのではないでしょうか。
地域や世代を超えて数々の伝承芸能が共演し、躍動することで、アリーナに来場された方やウェブでご覧になった多くの方々の心を動かしたのを目の当たりにし、佐賀で磨かれ続けてきた「本物」には多くの人を惹きつける力があることを改めて実感しました。
伝統は、時代の移り変わりとともに新しいものに刺激を受けながら、「演じる人」と「観る人」が一体となって磨かれていくものです。
これからも、地域の宝である伝承芸能をみんなで磨き未来へつないでいきましょう。