〇毎日新聞
今回の視察の知事の受け止めについてお願いします。
〇知事
今回は漁業団体の皆様方が大臣談話を受け入れるという苦渋の決断をして、そうした背景をうけて坂本農林水産大臣が現場を訪れるという場面であったので、漁業団体の苦渋の決断の意味、何とかして今、加速化して有明海の再生を図らなかったら前に進めないという思いをしっかりと受け止めていただきたいなという思いで、私もその気持ちが伝わるように大臣にお話しさせていただいたつもりなんですけれども、大臣から、「重く受け止めて前向きにしっかりやっていく」というお話もあったので、本当に現場に来ていただいた、といっても熊本の大臣ですから、現場なんだけれども。改めてこうやって現場対話ができた甲斐があったのではないかと思いました。
〇毎日
県として国とどう協力して有明海再生に向けた取組を進めていく考えか。
〇知事
そうですね。かねてから協力してはやっているわけですけども、それこそ海底耕耘など、それから母貝、稚貝を放流したりとか。そういったところが、たまに光がちらっと見えることがあるんだけれども、まだ大きな流れ、有明海再生の流れにはまだまだ行き届いていないので、それをさらに加速化するような形で、今日ちらっと基金なんて話も出てましたけれども、そういった形になって前に進むようにということだと思います。
〇朝日新聞
有明海再生のために今までやることはある程度、出尽くしたという気がするが、さらにお金をかけたからと言って、効果的なことができるという保証はないような気がするが知事のお考えは。
〇知事
まさに我々がかねてからずっと言っていた、原因を調査する、原因が分かっていれば対応ができるわけだけれども、なかなか対策の質の問題なのか、量の問題なのか、様々な御意見があります。そして様々な、今、ICTの活用などによって赤潮のメカニズムだったり、そのシミュレーションシステムを開発したりと新たな動きも出ていますので、我々からすると歯がゆい気持ちもわかりますが、漁業者が代々引き継がれていくためにもやれることは何でもやっていきたいという気持ちに変わりはないところです。