最近、格差の問題とか、様々な問題が言われていますけれども、佐賀県にとってありがたいニュースということで、28年ぶりの社会増ということであります。もちろん自然減が続いている中で、今打てる対策ということになると、もちろん健康対策をしながら自然減を減らすということもやっておりますが、社会増を増やしていくということは我々にとってなし得ることなのかなと思って、頑張っております。
簡単に言うと、これは日本人が、8年前だと年間1,800人ぐらい佐賀県は減っていたんですが、この減る数がだんだん、減る数が減っているという感じに日本人はなっています。それで、外国人がここのところ、びよっと増えてきたことによりまして、外国人が増えて、日本人の減る数が減ったということで、28年ぶりに300人の社会増ということになりました。これまでいろいろやってきたことも幾らか功を奏してきたのかなと我々は考えています。
例えば、やってきたこと、出会い・結婚から子育てに至る、その過程全てでフォローをしてきたということで、結婚のすばらしさ、ウェディングストーリーを作ったりとか、妊娠する前から子育ては始まっているというフォローをして、父子手帳を作ったり、子育てアプリ「mamari」と提携をしたり、“さが”タクシーをやったり、子育てという意味では新刊児童書は全点購入しておりますし、「SAGA Enji Basha」ということで、SAGAアクアでみんなで幼稚園生が楽しもうねという様々な、いろんな複合的なことをやっております。
子育てし大県の事業も、7事業(プロジェクト開始の平成27年度)から今では79事業にということで、全国でも合計特殊出生率は7位で、人口当たりの子ども割合、15歳未満割合は全国3位ということでありますので、非常に子どもが多い県ということも言えようかと思っております。
ということと、特に力を入れたのがプロジェクト65+ということで、6年前にプロジェクトを始めたときには、佐賀県の高校生の県内就職率56.9%だったものを、ぐうっとプロジェクト化して伸ばしてきて、今は67.0%速報値ということで、この上昇率というものは全国1位ということになっています。
やっぱりいろいろ力を入れてきましたが、今まで佐賀県には昭和の時代から就職先がない、仕事がないと言われてきて、高校の進路指導なんかもみんな大阪とか名古屋に就職斡旋をするというのが一つのミッションだったわけですけど、今は全く様相を変えていて、佐賀県で人手不足が非常に顕著になっていて、今までとは逆の発想で様々なプロジェクト、支援の方法を変えて、九州に残ろう、佐賀県でみんなで盛り上がろうということ、さらに言えば、移住支援ということで、移住者数も増えているということで、むしろ地方での暮らしの、佐賀での暮らしのすばらしさということを訴えながら今を迎えているということです。
さらに戦略的企業誘致ということで、この間、Cygamesさんや久光製薬さんの研究施設だったり、アイリスオーヤマの拠点化だったり、さらに加えて、先だって発表させていただいた厳木への佐賀鉄工所の進出ですとか、SUMCOさんが伊万里のみならず吉野ヶ里町にも新工場建設、さらにアサヒビールさんということもあります。さらに、今、工業団地も様々な引き合いもありますし、企業が来ていただく、そして、佐賀は非常にBCPの観点を含めて優位に立っている、そこに人が必要だ、その辺りが循環していけば、最近、非常に熊本にベクトルが集まっていますが、佐賀も非常に強い光を放ちつつあるということであります。
さらに、外国人がこれから明らかに増えてくることは間違いないと思います。増加率も全国3位、2位と、ずっと佐賀県はもともと外国人のシェアが少ないということもあります。大体今31位ぐらいだったと思いますが、まだまだ伸び代はあるので、外国人の皆さん方にいかに気持ちよく、そして、我々にとってもありがたい場所で働いていただけるのかはとても大切なことなので、多文化共生とか、こういったところにも力を入れながら、さらに農業分野とか新たな分野にも外国人の皆さん方に働いていただけるような環境を整えていくということも大事だと思っております。
ということで、さらに県内高校生の就職率を高める、そして、昨今、話題になっている大学の受皿を。子どもは多いと言いながらも、毎年3,000人ずつ県外に大学進学で流出している状況を少しでも改善して、佐賀で学びたい子どもたちにすばらしい受皿をつくりたい、これも併せて行っていきたいということを通じて、世界に誇れる世界から選ばれる佐賀県にしていきたいと思っているわけであります。これが2点目です。