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佐賀城本丸御殿 藩主の日々の生活を紐解く

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 そして、3点目です。「佐賀城本丸御殿 藩主の日々の生活を紐解く」という不思議な題で始まりましたが、これは皆さんご案内の佐賀城本丸です。御玄関から入って外御書院ということで、ここがいわゆる何というんでしょうか、今で言うと、知事の来賓室だったり、庁議室だったり、そういう感じのところで、この奥に行くと御座間といって仕事をする部屋があって、実はこの後に「奥」があったんです。

 ちなみに、もう一回、佐賀城本丸歴史館の歩みですけれども、平成16年に開館をしております。ずっと明治になって、ここに佐賀城はあったんですが、学校を上に建てたりして、全くそういった歴史的な雰囲気がここの周辺にはなかったんだけれども、ここに本丸歴史館を造っていこうということで遺構が発見されたので、ということですばらしい判断だったなと思います。今、佐賀のまちに、佐賀城エリアが住宅地とか学校で埋め立てられていたら何か寂しいものだなと思うので、非常に井本知事の判断に敬意を表したいと思いますが、ということで、その後、平成29年、ですから、これは6年前ですかね、この銅像も建てられまして、実は、直正公の銅像は昔はあったんです。大隈さんとかが造ってくれた。ただ、戦争のときに供出しちゃったんですね。だから、佐賀ってすごくある部分合理的な県で──合理的というか、反射炉も日本で一番最初に造ったものもどこかあの辺に埋まっているんですが、なかなかそれがまだ見つからないということで、最近になって非常に歴史に向き合ってやっておりますが、もともとそういったものがあり過ぎたのかもしれないな。なので、次、次という感じで前を向いてやっていた、いいふうに言えばですね。とも思います。

 なので、最近非常に我々の、佐賀が歩んできた道のりを大事にしようということで、大隈重信特別展だったり、江藤新平、もともとここで維新博をやりましたからね。というようなことで、これまでの佐賀の偉人たちに敬意を表するという取組をこの7、8年続けているということであります。

 ということで、もう一回さっきの話に戻りますと、ここが「表」といって、今でいえば庁議室とか知事室、来賓室があった辺りでしょうか。ここが藩主が政務を行って、役所が集まる空間と言われております。実はこの緑のところ(「外」)が、藩政を運営する部局が集まるということで、いわゆる今でいえば職員たちが働いていた、ここは意外と狭いですね。もしかしたら、この佐賀城自体が知事公室的な役割だったのかもしれません。もっと周りにいっぱいいろんな部局があったということなのかもしれませんけど。

 ということで、さらにここから先に行きますと、藩主の私邸としての空間、いわゆる「奥」というものがあります。よく「大奥」なんて、江戸藩邸とか、江戸城とかで言われているところでありますが、というところで、ここについてどんな生活をしていたのかなと。例えば、ベルサイユ宮殿とかに行きますと、そういったところにみんなの関心が集まっているようでありますけれども、「表」だけでなくて、どういうような私邸としての空間があったのかということについてもこれから解明していきたい。ここは未解明なので、と我々は思っているのであります。

 実は文献等調査ということで、令和5年調査で分かったこととして、藩主のお風呂はかけ湯だったんじゃないかなということが分かってきたりとか、居間の2階に座敷があることが分かって、2階から眺めて宴会などをやっていたんじゃないかなとか、こんなことが分かってきました。さらにこれからもっと発掘調査をして、どんな風呂だったのかな、どんな部材を使っていたのかな、どんな道具を使っていたのかな、焼き物を使っていたと思いますね、有田焼とかね。あとは庭園の池の生物だったり、植物だったり、こういったことをこれから解明していきたいと思っております。

 ということで、いずれその解明した状況に応じては、さらに復元のエリアを「奥」のほうまで──「奥」というのは、いわゆる「大奥」というんでしょうか、解明した内容次第ですけれども、そういったところについて、史実に合わせた形で展開をしていくことも視野に入れていきたいと思っているわけであります。撮影時期は不明ですが、これが明治時期と思われる佐賀城の雰囲気でございます。


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