2点目はちょっと変わったテーマで、今、佐賀県は国スポ・全障スポで佐賀県に多くの皆さんが来られるので、佐賀県民の皆さんにどう佐賀を紹介してもらおうかということで、様々なアプローチの仕方を研究しております。今回はまた新たな部分についていくらか話をしたいと思います。
これは最近よく我々が言っている話なんですが、人口は41位ということで、山梨県といつも競り合いをしているところなんですが、実は、人口密度は佐賀県は16位だということで、47都道府県のうち、非常に高い部類に入っているということです。ただ、私も県民の皆さんから聞かれます。何かそんな感じせんよねと。岡山県や広島県よりも人口密度が高いというのは本当ですかと聞かれます。でも、それは事実なんです。
じゃ、どうしてその実感が佐賀県民にないのか。実は佐賀県は分散しています。人口分布ジニ係数という、市町村ごとの人口の偏りを表す指標なんです。ですので、この数値が小さいほど人口の偏りが小さいわけです。例えば、北海道というのは非常にジニ係数が高いんですけど、簡単に言うと、人口の少ない市町村をずっと積み上げていったときに、最後に急に上がるというのは札幌市が一番高いからですよね。だから、一局集中しているから。佐賀県はフラットなんです。どこの市町も同じように人がいるという感じなんです。日本一分散している県なんです。だから、人口密度が高い。そこを我々の研究班が分析に分析を重ねて、2位は山口県。山口県も確かにどこかに集中している感じはしませんね。山口市、宇部市、下関市とか岩国市とかですね。なので、そんなまちなんだろう。だから、高いこういうところは47位は北海道です。やっぱり札幌に集中し過ぎているので、ほかに人がまばらということなので、この人口分布ジニ係数日本一ということも県民の中で共有できたらいいな。要は、多極分散型都市。そして、それぞれの地域に文化と歴史があって、その集大成がこの佐賀県という艶やかな彩りの県となっていると。要は、県都佐賀市だけに集中していないということですね。
それがよく分かる資料がこれで、県人口に占める割合が、30%以上を赤にしてみますと、例えば、お隣の熊本県はジニ係数38位ですけれども、ほとんどが熊本市に人がいます。あとはまばらになっている。北海道はもう激しくここですね、札幌。佐賀県は全部青い。ほぼ青いということになっています。実感等ありますか。ですね。
もう一個。実は佐賀はよく過疎っているなんて言う人がいますけれども、私は昔、過疎室長というのを総務省でやっていましたけれども、過疎市町村の割合は九州で一番低いです。20市町のうち、全部過疎というのは市町村のうち過疎エリアが全域と言われたところを全部過疎といいます。これはいわゆる過疎市町村、20のうち5つだけですね。福岡県さんは、60市町村ありますけれども、過疎は18あって、30%あります。こうやって見ていきますと、鹿児島県さんは84%が過疎市町村ということになります。なので、私も総務省で過疎室長をやっているときに、佐賀県てあんまり出入りがなかったというか、僕らがよく付き合っていたのは島根県とか高知県とか和歌山県とか長野県とか、そういうところだったりしたので、何となくよくブログとかで過疎ってるとか佐賀のことを言う人がいますけれども、何かぴんときません。
きっとそれは、レッテルの問題だというふうに思っていて、こういうのも含めて、やっぱり何ていうんでしょう、世の中の雰囲気って恐ろしいな。最近、全国でもいろんな選挙もありますけれども、何となくムードに流される、みんなが言っているからとか、そういうSNS、論調も含めて、やっぱり今日本人は、冷静に事実がどうなのか、ファクトがどうなのかということを前提に議論をしていかないと、大きな流されることによって、何か国の方向性だったり、地域の方向性を間違えるんじゃないかとさえ、これを見ながら思いました。
ということで、佐賀県は「ほどよさ日本一!」ということで、「さがバランス」という、本当に県内全域にみんなが暮らしているというところを大変誇りに思っているわけであります。