国スポがいよいよ始まるということで、結団式とかもあって、段々高まっているところかなと思いますし、個人的にも楽しみな部分もありますけれども、全国的にとかでも廃止等(の議論)もある中での迎える大会となります。知事としては、この国スポには意義があるということで、新しい大会としてやっていこうということだと思うんですけれども、改めて、この大会がどういうものになれば開催する意義があったと言えるものになるかというのをどのようにお考えですか。
もともと国体に対する議論が起こる前から佐賀は新しい大会へというコピーでやっていたんですよね。そして、鹿児島に去年お譲りするときも、国スポの第1回を佐賀でやるということが条件でありました。そのぐらい、体育からスポーツに変わるこの大会を、これまでの国体の連続ではなくて、全く新しい大会にしようということで、準備をずっとしてきたわけです。そうした過程の中で、知事会はじめ、そういったところから漫然と国体をやっているのはおかしい。経費がかかるから、もうちょっと体制を、廃止も含めて見直すべきだと議論が起きて、私も先だって福井県の全国知事会に行ったんですけれども、私も新しい大会なんだよということを強く説明させていただきましたが、意外と全国の知事たちは佐賀の大会がそういう大会だということをほとんど知らなかった。国体がまた佐賀で連続でやって、なんか名前が変わるだけなんじゃねえかという、そんな感じだったので、あれ、じゃ、全く違う試みをするんだねというところで、今回は村井会長はじめ、多くの方々が見に来られる大会となりました。そうした中で、注目を集める中での大会となりましたので、かえって、変容、漫然と今までの国体をやっているんじゃないというところをぜひ分かっていただける大会にしたいなと思いますし、その成功の秘訣は、「する」、「観る」、「支える」、そして、「稼ぐ」、そういう佐賀県の新しい考え方。体育という束縛される、ある部分、体を育成するといったところを主眼とした、戦後始まった大会から、全ての人にスポーツの力を届けたい、家で観ているだけでも、また頑張ろうと思えるような、そして、支えながら、そして、そこに稼ぐものがあるとしたならば、そこからその果実がアスリートにも飛ばされて、みんなでハッピーになるということなので、できるだけ多くの人たちが、ああ、国スポでよかった、全障スポ来てよかったと思えるような、今までとは違うなと思えるような大会になれば、成功だろうなと思います。それは、全てをつつがなく、全てをうまく回すことというよりは、挑戦があらゆるところにありますので、ありゃ、大会も含めて失敗しちゃったというところも幾つか出てくると思います。でも、じゃ、次の大会はまたこんなふうにもっとよくしようねというような発展型の国スポ・全障スポになる、その第一歩、礎となるような大会にしたいと思っています。
ありがとうございます。知事会に関しては、先月の記者会見でも全国の47都道府県の知事に見に来てほしいとおっしゃっていましたけど、先ほどおっしゃったように、村井知事もいらっしゃって、ほかからも何人か今のところいらっしゃる方は。
これは結構な数だと思います。まだ最終的に決まったわけではありませんが、少なくとも村井会長には直接ぜひ見ていただきたい。やはり現場を知って、どういう大会になろうとしているのかというところからまた議論を始めてもらいたいという話をさせていただいて、村井さんから快く、じゃ、行くことにしたということであったので、そのほか多くの皆さん方が今回は開会式に来ていただけるということでありますので、それがまた知事会の議論の礎になればなというふうに期待しております。
○朝日新聞
では、ちょっと発表事項以外で。
まずは新幹線、今日の午後、「幅広い協議」があるということで、まずは新幹線のことから伺えればと思うんですが、1年半ぶりに国交省との「幅広い協議」が午後開かれます。まずは知事のほうから、引馬部長に例えばどういう指示をしたとか、今回の協議にどういうことを期待なりされているかというのを伺えればと思います。
○知事
もともと「幅広い協議」は、我々はいつでもウエルカムですということでお話を国のほうには、鉄道局にはさせていただいておりました。今回開かれることになりまして、引馬部長にはフランクにやってくださいと、これはオープンだろうとクローズだろうと同じなんですけど、我々は。そういったことで自分の思いをいろいろ言って、闊達な議論をしてもらいたいという話をさせていただいております。
そして、今回のきっかけは、県議会で県議さんから、国は公開の場ではカードが切れないと言っているということだから、非公開で開催してはどうかと。そんな話があるんだったら、1回それでやってみませんかと私が答弁させていただいたことによって、今回クローズということであります。
ですので、どんな話になるのかなということについては、私も楽しみにしております。いろんな議論、そこで何かが決まる会ではもちろんありませんけれども、様々な問題についてストレートに意見交換ができたとしたら、それは一定の成果と考えていいんではないかと思っております。
○朝日新聞
分かりました。ありがとうございます。
この「幅広い協議」をやっていない間も、知事はいろんなチャンネルで議論ということで、南里副知事と鉄道局次長との会談であったりとか、地元3者でのトップ会談とか、いろんな世論のヒアリング等、いろんな形でやってこられたと思いますし、先日の記者会見では、JRの古宮社長との会談というのを御提案というか、されていたと思いますけれども、いろんなチャンネルがある中で、今後の議論の進め方というか、どういう展望を描いておられるかといいますか。
○知事
全体の大きな流れといたしますと、もともとこの話というのは、平成4年の合意で長崎さんのほうから、新鳥栖と武雄温泉の間、在来線を使ってということで、そしてみんなが合意したというのが原点です。
それが在来線を使うことができなくなってという発表があって、それであれば新たな合意をつくらないといけないねというのが我々の考え方です。
もしやるとすれば、新たな合意が必要ですよねって、今、合意が全くないわけだからということが原点なので、いろんなことで国の提案を受けての「幅広い協議」もやっていますし、私も様々な、皆さんと意見交換もしてまいりましたが、なかなかそれは、何か新しい合意ができる環境になっていないので。我々はそういった意味では、無理くり自分たちから合意をつくるという考え方ではないんだけれども、非常に広く、いろんな調整をすることについてはやぶさかではないので、いずれにしてもこれは、もともと地元合意からやるという整備新幹線のスキームだから。だから、やっぱり地元に戻すというか、地元がやるべきではないのかなということで、3者の意見交換をしてまいりました。
ですので、そういったところを長崎県、そして、長崎県民の皆さん方にもその佐賀県のつらさというのは分かっていただきたいなって思っていますし、それは大石知事にも常々申し上げています。
よくそういった経緯を考えて、佐賀がどんな思いで長崎のことも考えて、平成の最初の頃から議論を積み重ねてきたかということも伝えてねという話もしています。
そして、地元で何かをつくろうとするんであれば、JR九州さんがどういうお考えなのかなということについて、“バイ”で話すことというのも意義があるのかなと思いますので、古宮社長ともいろんな機会にお会いすることがありますから、できるだけこの新幹線の問題についても、意見交換できるタイミングをつくっていきたいと考えているわけであります。