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令和6年8月23日 知事定例記者会見質疑(全文)

最終更新日:
 <目次>

 

1    SAGA2024国スポ・全障スポについて

○朝日新聞

 ご説明ありがとうございました。

 国スポがいよいよ始まるということで、結団式とかもあって、段々高まっているところかなと思いますし、個人的にも楽しみな部分もありますけれども、全国的にとかでも廃止等(の議論)もある中での迎える大会となります。知事としては、この国スポには意義があるということで、新しい大会としてやっていこうということだと思うんですけれども、改めて、この大会がどういうものになれば開催する意義があったと言えるものになるかというのをどのようにお考えですか。

○知事

 もともと国体に対する議論が起こる前から佐賀は新しい大会へというコピーでやっていたんですよね。そして、鹿児島に去年お譲りするときも、国スポの第1回を佐賀でやるということが条件でありました。そのぐらい、体育からスポーツに変わるこの大会を、これまでの国体の連続ではなくて、全く新しい大会にしようということで、準備をずっとしてきたわけです。そうした過程の中で、知事会はじめ、そういったところから漫然と国体をやっているのはおかしい。経費がかかるから、もうちょっと体制を、廃止も含めて見直すべきだと議論が起きて、私も先だって福井県の全国知事会に行ったんですけれども、私も新しい大会なんだよということを強く説明させていただきましたが、意外と全国の知事たちは佐賀の大会がそういう大会だということをほとんど知らなかった。国体がまた佐賀で連続でやって、なんか名前が変わるだけなんじゃねえかという、そんな感じだったので、あれ、じゃ、全く違う試みをするんだねというところで、今回は村井会長はじめ、多くの方々が見に来られる大会となりました。そうした中で、注目を集める中での大会となりましたので、かえって、変容、漫然と今までの国体をやっているんじゃないというところをぜひ分かっていただける大会にしたいなと思いますし、その成功の秘訣は、「する」、「観る」、「支える」、そして、「稼ぐ」、そういう佐賀県の新しい考え方。体育という束縛される、ある部分、体を育成するといったところを主眼とした、戦後始まった大会から、全ての人にスポーツの力を届けたい、家で観ているだけでも、また頑張ろうと思えるような、そして、支えながら、そして、そこに稼ぐものがあるとしたならば、そこからその果実がアスリートにも飛ばされて、みんなでハッピーになるということなので、できるだけ多くの人たちが、ああ、国スポでよかった、全障スポ来てよかったと思えるような、今までとは違うなと思えるような大会になれば、成功だろうなと思います。それは、全てをつつがなく、全てをうまく回すことというよりは、挑戦があらゆるところにありますので、ありゃ、大会も含めて失敗しちゃったというところも幾つか出てくると思います。でも、じゃ、次の大会はまたこんなふうにもっとよくしようねというような発展型の国スポ・全障スポになる、その第一歩、礎となるような大会にしたいと思っています。

○朝日新聞

 ありがとうございます。知事会に関しては、先月の記者会見でも全国の47都道府県の知事に見に来てほしいとおっしゃっていましたけど、先ほどおっしゃったように、村井知事もいらっしゃって、ほかからも何人か今のところいらっしゃる方は。

○知事

 これは結構な数だと思います。まだ最終的に決まったわけではありませんが、少なくとも村井会長には直接ぜひ見ていただきたい。やはり現場を知って、どういう大会になろうとしているのかというところからまた議論を始めてもらいたいという話をさせていただいて、村井さんから快く、じゃ、行くことにしたということであったので、そのほか多くの皆さん方が今回は開会式に来ていただけるということでありますので、それがまた知事会の議論の礎になればなというふうに期待しております。

 

2    九州新幹線西九州ルートについて(その1)

○朝日新聞

 では、ちょっと発表事項以外で。

 まずは新幹線、今日の午後、「幅広い協議」があるということで、まずは新幹線のことから伺えればと思うんですが、1年半ぶりに国交省との「幅広い協議」が午後開かれます。まずは知事のほうから、引馬部長に例えばどういう指示をしたとか、今回の協議にどういうことを期待なりされているかというのを伺えればと思います。

○知事

 もともと「幅広い協議」は、我々はいつでもウエルカムですということでお話を国のほうには、鉄道局にはさせていただいておりました。今回開かれることになりまして、引馬部長にはフランクにやってくださいと、これはオープンだろうとクローズだろうと同じなんですけど、我々は。そういったことで自分の思いをいろいろ言って、闊達な議論をしてもらいたいという話をさせていただいております。

 そして、今回のきっかけは、県議会で県議さんから、国は公開の場ではカードが切れないと言っているということだから、非公開で開催してはどうかと。そんな話があるんだったら、1回それでやってみませんかと私が答弁させていただいたことによって、今回クローズということであります。

 ですので、どんな話になるのかなということについては、私も楽しみにしております。いろんな議論、そこで何かが決まる会ではもちろんありませんけれども、様々な問題についてストレートに意見交換ができたとしたら、それは一定の成果と考えていいんではないかと思っております。

○朝日新聞

 分かりました。ありがとうございます。

 この「幅広い協議」をやっていない間も、知事はいろんなチャンネルで議論ということで、南里副知事と鉄道局次長との会談であったりとか、地元3者でのトップ会談とか、いろんな世論のヒアリング等、いろんな形でやってこられたと思いますし、先日の記者会見では、JRの古宮社長との会談というのを御提案というか、されていたと思いますけれども、いろんなチャンネルがある中で、今後の議論の進め方というか、どういう展望を描いておられるかといいますか。

○知事

 全体の大きな流れといたしますと、もともとこの話というのは、平成4年の合意で長崎さんのほうから、新鳥栖と武雄温泉の間、在来線を使ってということで、そしてみんなが合意したというのが原点です。

 それが在来線を使うことができなくなってという発表があって、それであれば新たな合意をつくらないといけないねというのが我々の考え方です。

 もしやるとすれば、新たな合意が必要ですよねって、今、合意が全くないわけだからということが原点なので、いろんなことで国の提案を受けての「幅広い協議」もやっていますし、私も様々な、皆さんと意見交換もしてまいりましたが、なかなかそれは、何か新しい合意ができる環境になっていないので。我々はそういった意味では、無理くり自分たちから合意をつくるという考え方ではないんだけれども、非常に広く、いろんな調整をすることについてはやぶさかではないので、いずれにしてもこれは、もともと地元合意からやるという整備新幹線のスキームだから。だから、やっぱり地元に戻すというか、地元がやるべきではないのかなということで、3者の意見交換をしてまいりました。

 ですので、そういったところを長崎県、そして、長崎県民の皆さん方にもその佐賀県のつらさというのは分かっていただきたいなって思っていますし、それは大石知事にも常々申し上げています。

 よくそういった経緯を考えて、佐賀がどんな思いで長崎のことも考えて、平成の最初の頃から議論を積み重ねてきたかということも伝えてねという話もしています。

 そして、地元で何かをつくろうとするんであれば、JR九州さんがどういうお考えなのかなということについて、“バイ”で話すことというのも意義があるのかなと思いますので、古宮社長ともいろんな機会にお会いすることがありますから、できるだけこの新幹線の問題についても、意見交換できるタイミングをつくっていきたいと考えているわけであります。

 

3    南海トラフ地震について(その1)

○朝日新聞

 ありがとうございます。

 もう一点のテーマ、南海トラフの関係でちょっと伺えればと思うんですけれども、今月8日ですかね、日向灘で地震が発生して、南海トラフ地震臨時情報というのが出たということで、南海トラフへの備えというのが改めて必要性というのが問われる機会になったとは思うんですけれども、佐賀県としては津波被害想定がないということで、広域の支援拠点としての役割というのを重視されていると思いますけれども、改めて今後、佐賀県として南海トラフにどう備えていくか、どういう対策を進めていくかというお考えを伺えればと思います。

○知事

 佐賀もかなり揺れましたので、宮崎を震源とした地震については、改めてその後も結構、地震が頻発しているようです。震度がそこまで大きくなくてもですね。ですので、非常に警戒をしなければいけないと思います。私も危機管理をやっていましたので、南海、東南海、首都圏、定期的に起きているんです、歴史上。科学的にはともかく、周期的に起きているわけです。今回、ちょっと起きていないので、大きなものが起きるというのは、私はいずれあるものだという認識で佐賀県としての準備をしています。もちろん、佐賀県は地震が歴史上、なかなか大きいものがないものだから、県民の皆さん方も意識が比較的乏しくて、それについての啓発をやっていくということも大事だろうと思いますし、佐賀県で起きることも十分可能性としてあるわけでありまして、それに対する準備をやっていくというのはまず大前提としながらも、客観的に見て、今、(朝日新聞)岡田さんから話があったように、南海トラフで佐賀県は津波想定ゼロです。トラフにおける津波はないわけですから、今回、総務省が都道府県対応の応援するほうと応援されるほうという整理をしているみたいですけど、今のままだと佐賀県は、いわゆる支援する側、巨大地震での被害が想定されない地域という位置づけになっていて、うちと長崎はですね。うちは大分県の対応をするということになりそうだという話を聞いておりますけど、そういう形になっているので、今併せて応援をするのにどういう体制を組むべきなのかという準備をしています。そのときに、実際のところ、熊本が防災拠点になるという整備をされているんですが、これは熊本も被災します。しますというか、する可能性が佐賀よりあるので、熊本地震のときも佐賀が支援拠点になりましたから、そういった意味で、我々とすると支援拠点に足り得るべき、佐賀空港もそうですけれども、港湾もそうですけれども、様々なハード整備も踏まえた上で、そういった準備を進めていく、それについての必要な施設整備については国に対してその準備があることについて訴えていくということをやって、いざ起きたときに佐賀が大いなる活躍ができるような、そんな体制を組んでおくことが我々の今の仕事だと思っています。

 

4    オスプレイについて

○佐賀新聞

 オスプレイについてなんですけれども、8月上旬に米軍の事故の原因の公表がありました。知事としては、この公表結果を受けて、人為的要因というふうに評価されているのか、そこの点を1つお聞きしたいのと、機体の安全性について今どういうふうに評価されているのか、教えてください。

○知事

 屋久島沖の話については、防衛省に対して、オスプレイについての説明、情報というのは、防衛省に集約的に集まるんだから、しっかりと米軍に対しても情報提供を求めてやらなければいけないというのは常々申し上げてきて、なかなか返事がなかったので、そういった面については、いつになるのかなと思っていたところ、話があったので、それについては一定の評価をしています。これはずっとこのまま梨の礫ということになると、こういった問題について、何かが起きたときに何か対応するというのはとても大事なことなので、ということですよ。

 その中で、警報が鳴ったんだけど、それに対して、パイロットがそこについて対応しなかったという人為的なミスがあったということでもありました。それは私も一定は納得しておりますし、それはあってはいけないことだから、これからそういったことに対応をすべきだと思いますけれども、やっぱりその前に、ギアに一定の不具合があったということですけれども、詳細にはまだ分からないということでした。これについてもしっかりと──いろんな不具合というのは、これは全てのことに関して起き得ることではあるんです。100%はないので。ただ、それについてさらに検証を進めて、できる限り事実解明を行っていくというのは、これは大切な姿勢なので、これについてはぜひ、今後とも追及していただきたいなと思いますし、これからそういったこと、特にオスプレイについては、様々な皆さん方の関心も深いし、もちろん佐賀県については最大の関心を持っているので、そうしたことについて、常に防衛省に対して申し上げていきたいと思っています。

 

5    有明海再生について

○佐賀新聞

 すみません、また別の質問なんですけど、有明海再生をめぐって、政府が来年度予算に事項要求をするという方針を固めています。県と国のほうで、この支援事業について何かやり取りがあったのかということと、知事が求めたいメニューなどが想定されているものがあれば教えてください。

○知事

 私が求めたいメニューというのは、まさに有明海で頑張っている有明海漁協のみんなだったり、それからうちの水産センターのみんなが一緒になって取り組んでいるので、例えば西南部とかいろんなところに対して、これから今までのメニューにないものなんかも含めて何があるのかなということだと思います。その上で、我々も空港の形でのこれから基金が積まれてきますから、同じ100億円なので紛らわしいですけど、着陸料によって積み重なっていくもの、そういったものを活用しながらやっていくというところと、それから今回、農水省さんが基金という話がありましたので。私のそもそもの認識として、有明海の問題は、門を閉じた、いわゆる閉門したのは国ですから、国が原因なわけです。それで、その国が和解協議で開門にかわるものとして基金により有明海再生というものを打ち出されたわけですから、そういう性質のものだというのが私の認識なので、記事とかで地方負担とかいう話がちらほらと出ているというのは、ちょっと私はぴんと来ないというか、考えられないし、そんな話はきっとないんだろうと思っています。

 具体的には落合副知事が調整していますので、そんなことはないと思っていますが、事項要求というのはどういう意味なのかということについても、よく調べてみたいと思っています。

 

6    知事としての立場について

○佐賀新聞

 もう一つ、またちょっと毛色の違うお話なんですけど、兵庫県知事がパワハラの疑惑で追及されているというか、責任を問われているという状況もあると思います。知事という立場は権力がある場所で、どうしてもそういうことも気をつけなければいけない立場でもあったりする中だと思うんですが、山口知事は、例えば兵庫県知事の状況をどういうふうに見ていらっしゃるのかということと、あと、何かご自身で知事という立場を振る舞いを気をつけていらっしゃることとか、何か肝に銘じていることとかあったら教えてください。

○知事

 兵庫県は兵庫県のいろんな事情があると思うので、私がそれに直接コメントしてはいけないんではないかなと思っています。ただ、私が気をつけているのは、私が県民の負託を受けているので、県民の信頼を裏切らないように、本当に真面目に、真摯に、本当にうそをつかないようにやっていこうねということは、県職員のみんなとも話をしています。それは、私は、それはパワーを持っているけど、私一人でできるわけではなくて、いつも言っている、職員には言うんだけど、僕は指揮者みたいなもんだから、それぞれパーツ練習をみんなやってくれていて、いい音楽を鳴らしてくれているけど、みんなで、県全体としていい曲が作れるように、たまに僕が言ったりするかもしれないけど、そこは、私も一人の人間なので、私が常に正しいなんて思っていません。なので、いろんな意見交換をしながら、ああ、そうかって。職員が言ってきて、ああ、そうかななんていうことも非常にままあるわけで、みんなに聞いてもらったら分かると思いますけど。

 それでも、最後の決断をして、決定をして、責任を負っていくというのが知事の仕事なので、一生懸命、説明責任を果たしながら、真摯に、真面目に仕事をしているんだなというところは県民の皆さん方に分かっていただけるように。そして、その姿を県職員のみんなにも分かってほしいなと思いながらやっています。

 ただ、みんな人間なので、間違いもあると思います。全てが、自分がやっていることが正しいわけではありません。そして、そこまで100%の信頼を県民から受けているとも思わないので、自分も、常に改善努力をしていくという、その真摯な姿勢を貫いていくことが大事かなと思っています。

 

7    南海トラフ地震について(その2)

○NHK

 南海トラフ地震の関係でちょっと補足で伺います。

 津波による被害想定はゼロだということなんですけれども、やっぱり震度5クラスの揺れの想定は佐賀県でもされているということで、県としては揺れ対応といいますか、揺れの被害の対応については現状どのように防災対応としてお考えていらっしゃいますか。

○知事

 やはり我々にとっての佐賀県の弱点は、揺れに対する耐性がないことです。これは明らかなので、そういったことに対してどう準備をしていくのかという、県民お一人お一人の意識がまだまだ弱いところがあります。なので、今我々も整理していますけど、それこそ、いざ揺れたときにたんすが倒れるということに対して、きっちり止めるものを準備してということで、とても大事なことなんですけれども、うちの田舎もそうですけど、なかなかそんな感じになっていないので、そういったところを一つ一つ点検するようなことというのは整理しておかないと、津波は来ないにしても、揺れることは間違いなくて、この前が震度4でしたけど、5以上ということも十分考えられるので、そのときにどういう行動を取るのかということについては、佐賀県こそしっかりやらなければいけないことかなと思いますので、そういったことについても今後力を入れてやっていきたいと思います。

○NHK

 もう一点だけ。先ほど知事は、南海トラフ巨大地震の対応の考えの中で、大分県の支援への調整のことにも言及されていましたけれども、現時点ではどのような形での支援が想定されるというふうにお考えでしょうか。

○知事

 例えば、熊本地震のときも、うちは西原村が対応ということで、そこに対する人的支援ということになったんです。なので、今回、大分県ということになると、その大分県の状況に応じて、大分県の求めに応じて、必要なところに必要な、特に人ですね。それぞれの部隊の展開については、自衛隊、警察、消防、それぞれのシステムがあるので、特に職員をどういうふうな形で支援に回っていくのかということ、それは指揮支援も含めてやっていくことになろうかと思いますので、その準備をやっていくということだと思います。

 これまでどちらかというと、うちはさっきの国スポじゃないですけど、鹿児島と連携がいろいろ多いもんだから、鹿児島の支援をするのかなといろいろやっていたんですけど、今回、総務省の仕切りがそういうふうになるのであれば、もちろん大分県も大切な県だから、もちろん広瀬知事のときから非常に連携もしているから、今度は大分県に対する連携を強化していきたい、特に職員間ですね、ということを考えております。

 

8    九州新幹線西九州ルートについて(その2)

○西日本新聞

 ちょっと新幹線についてお伺いしたいんですけれども、先月の与党検討委員会でJR九州の古宮社長もいらっしゃったときに、新鳥栖から武雄温泉間、フルで仮に整備した場合でも、在来線、特急は一定数必要だという認識だったり、普通列車は今の本数確保するとか、そういったお話もありました。県としては、やっぱり在来線の維持というか、利便性確保が課題の一つとなっていると思うんですけど、古宮社長のこういったご発言に対して知事の受け止めをお願いします。

○知事

 まず、在来線とっては、我々の命綱なので、それについてJR九州さんがいろいろ言っていただくということは、それはいいことだと思うし、いろいろ議論が深まるためにも在来線を大事にしているということ、それがどの程度担保されるのかという問題もありますけれども、ただ、我々はその在来線の問題だけではなくて、莫大な財政負担の問題だったり、それから、ルートの問題もあります。それから、様々な──地域振興というお話をさせていただいておりますが、そういったことについて、セットで交渉して、最後は決まっていくことだと思いますので、「在来線は大切だ」ということは、一致できるんであれば、そういったこと一つ一つが積み重なって、いずれ何かの合意ができるということのためにはなっているんじゃないかなと思います。

○西日本新聞

 ありがとうございます。

 それと、知事もJR九州の社長との意見交換に前向きなご発言がありましたけど、今のところ、直接のアプローチはないというふうに伺っているんですが、タイミングとしてはどれぐらいの時期にやりたいとか、見通していますか。

○知事

 というかですね、JR九州、古宮社長とか、あとは唐池相談役と会うことは結構あるんですよ。なので、これまでは別の話をしていたときに、あえて新幹線の話も一定時間を取って話をしようと思った次第です。

○西日本新聞

 ということは、別途の目的のために会うタイミングをつくるということですかね。

○知事

 そんなことは思っていなくて、会う機会が非常に多いので、その会ったときにそういう時間帯をつくろうかなと思っています。このためにだけに何かを、何とか会議みたいな、そういうようなイメージではなくて、やはりもっとフランクにJR九州さんのお考えというのを、この問題についても一対一で聞く機会もあっていいかなと思っているので、そういうような時間をつくろうと思っている次第です。

 

9    県立大学について

○西日本新聞

 ありがとうございます。

 引き続きまして、県立大についてお伺いしたいんですけれども、先日、佐賀市議会のほうで農林事務所が佐賀市の大和支所に移転する方向というお話がありましたが、総合庁舎には税務関係とか、年金事務所とか、いろんなものがありますけれども、この移転の検討状況といいますか、新たに課題等が発生していないかなど教えてください。

○知事

 これは落合副知事が佐賀市と連携するチームをつくって検討しているので、そちらにお任せしたいと思っておりますけれども、私の考えでは、大和支所というのは一つの農林事務所の移転先ということで検討されているけれども、別にそこに決まったということではなくて、それをベースに議論を進めているということと、ほかの事務所、それこそ県税とかはこういったところのまちの中にも、民間のビルもありますから、そういったところで、むしろそういったものを生かしたまちづくりという意味ではどういうふうになるのかなということで、両者で検討が進んでいると思いますので、それをしっかり、それが進むように見ていきたいと思います。

○サガテレビ

 県立大に関して1点お尋ねです。

 昨日かおととい、町村会から早期実現を求める声が上がっていまして、これから早期実現を求める声が結構広がっていたと、議会との向き合いがこれから結構始まるのかなと思うんですが、9月議会を迎えるにあたって、どういったところに議論を進めていくつもりなのか。

○知事

 今お話しいただいたように、私は早期に、できるだけ早くという考え方でこれまでもこの問題に対処してきましたし、これからも何とか少しでも早くこの機能を佐賀県で持ちたいと。未来に向かって羽ばたけるような県立大をつくりたいと思っております。

 そうした中で、今鋭意精査、検討中ですので、そういったことで調整ができれば、今回の9月議会に対応するものがあろうかと思っています。そういうことで今鋭意調整していますけど、もしそういったことがまとまれば、9月の頭に予算の説明がここであると思うので、そのときに説明をさせていただければなと思っております。

○サガテレビ

 もう一点がすみません、ほかで発言されていたら申し訳ないですが、県立大のプレスリリースとかあるときに必ず「仮称」というのが入っているかと思うんですが、これはどこかのタイミングで「仮称」を取ることを考えていらっしゃるのか、もしくは、例えば、隣のシーボルト大とか、何かオリジナルなネーミングを考えていらっしゃるのか、何かお考えがあれば伺えますでしょうか。

○知事

 全くそこは、私もこの仮称っていつ取れるのかなって、いつ取ろうかなとか、そういうことを非常に意識しているんですけれども、今のところ、県民の皆さんと話ししても、それから、それこそ県職員と話しても、このままがいいんじゃないですかって、何か特別なことをしないほうが、佐賀県立大学っていうほうがいいんじゃないかという意見が、今のところ私は多い気がするんです。なので、私は公募とかするつもりはなくて、今のまま、この事業が進んでいって、佐賀県立大学が開学できるのであれば、このまま佐賀県立大学になっていく可能性が高いのではないかと思っております。

 もし、ご意見がありましたら、賜りたいと思います。


10  九州新幹線西九州ルートについて(その3)

○毎日新聞

 新幹線の問題についてなんですけれども、与党検討委員会のヒアリングで、一応これまで国を交えた4者協議にするのか、それとも3者協議にするのかというところが一つの焦点だったと思うんですけれども、森山委員長とか、なるべく地元で、3者で意見交換しながら、必要に応じて国も交えてというようなことをおっしゃっていますけれども、ここら辺の評価ですね。協議の在り方についての知事のお考えというのと、あと、佐賀県として地元合意というものを今後どのように形づくっていくのかというところですね。そこら辺の見通しなんかも含めてお伺いしたいと思います。

○知事

 なかなか地元合意をつくるってとても大変なことで、そもそも平成4年でしたかね、最初の合意も、とても大変な合意だったんです。もともと佐世保が原点だったので、そこから短絡ルート。短絡ルートということになると、今度は鹿島、太良の問題が出てくるので、そうした中でも、大変な時間をかけながら、在来線を使うという、武雄-新鳥栖間は在来線を(当時は武雄温泉―福岡間だけど)、在来線を使っていくということでの、これはもう大変だったらしいです、合意ができたわけです。ただ、その地元の合意ができたので、国のほうに話をして、これでやらせてくださいって、今度はみんながタッグを組む側に回ったわけです。そのやり方がご破算になりました。ご破算になったので、そのご破算の処理をやっていくのかなって佐賀県は思ったわけです。と思ったら、何か別の合意があたかも、何かそこが前提のような形になったことに、極めて驚いて、そこは新たな合意が必要じゃないかってなったわけです。

 なので、それでも国がいろいろ「幅広い協議」の申出とかあったもんだから、もちろんそういったものについてはいろいろ応じて、対応してきました。でも、やはり原点に立ち戻って、地元として何かみんなで気持ちが合うものがあるならばですよ、あるならばということで、我々はこの前、国の与党PTでもそういう意見を申し上げていたし、そういった3者協議、そして、JRとの話合いといったところに今来ているわけです。

 そこが、先ほどから説明しているように、どういう状況になるのかというのは見通せませんけど、そうした後の、その後に国って出てくるもんだと私は思っているんです。ですので、まずはこの地元というところで、この整備新幹線スキームでどう新たな合意がつくれるのかということも含めて議論を進めていけばいいと思っています。

 

11  国立大学の学費引き上げについて

○佐賀新聞

 教育関連でちょっとお尋ねしたいんですけれども、東京大学が学費の引上げを検討されていまして、佐賀県にも国立大学がありますけれども、国立大学の学費の引上げについて知事はどのようにお考えがあるのかをお尋ねしたいです。

○知事

 これは本当に難しい問題ですよね。私が県民の皆さん方に聞いてみると、実は学費って結構高いというのがあります。なので、この県大を志した一つの要因でもあるんですけれども、まず、県外の大学に行くと、学費というか、生活費が高い。だから、非常に佐賀に大学があったらなっていう方というのが結構な数おられるというのが私の実感なんですよ。ですので、もちろん国公立大学と私立大学のそういった格差という問題はあるんだけれども、そういった問題を考えるときに、ぜひそういう一定お金がある人たちだけの議論ではなくて、そうでない様々な人たちがいて、しかも今、4大に行く人が非常に増えている環境の中で、そこをどういうふうに設計していくのかという視点が僕は必要だろうと思います。

 ですので、もちろん慶應の塾長さんの意見も一定分かるんだけれども、そういったところを含めてもっと深い議論が必要だと思います。











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