○佐賀新聞
先ほど成績の途中経過を発表されましたけれども、現状の4位770点というのは、当初の想定の中ではどういうところにあるのかということの所感をお願いします。
○知事
想定したものよりも、もちろんいい結果であったところもあるし、思うようにいかなかったなと思うところが混在しています。うまくいかなかった点に関しては、やはり緊張した、だから、自県開催ということがうまくはまった種目と、普段こんなはずじゃなかったのにと、普段練習している場所なので、でも、やっぱり緊張するなというところがあって、それが大体想定ぐらいになっているのかなと思います。今の想定だと、本当にこれはこのままいくと、1位、どっちかなという感じです。なので、いや、本当に予断を許さない感じになっていて、もう少し余裕があるといいなと思っていたんですけれども、いや、本当にどうなるのか分からないなというのが率直な今の状況なので、例えば、東京が全く出てこないホッケーとかがどこまで行くのかとかが大きく作用する──プレッシャーをかけちゃいけないね。ごめんなさい。
いろいろ分析するほうとすると分析しながら、でもみんなでベストを尽くすというところでの結果なので、スポーツですから、我々は我々なりに応援も含めてやれるところはやれるだけやっていきたいと思っています。
○佐賀新聞
十分優勝争いできる位置にいるということですか。
○知事
はい。
○佐賀新聞
それと、国スポ・全障スポで、全障スポの日程と衆院選の投開票日が重なりますけど、この辺は何か大会運営とかに影響があったりするのか、対応が必要になったりしますか。
○知事
私も日程、急に何かにじみ出てきてちょっと驚いたんですけれども、国スポの閉会式が公示の日に当たりますか。なので、JSPOの会長が遠藤会長なので、ちゃんとこっちに来てもらえますかと確認したら、こっちを優先するということであったので、そこがまず一安心ということと、もう一個は、全障スポのど真ん中が開票日に当たるので、ここは調整できるかなとは思っていたというのは、国スポのほうは基本的に市町の負担が非常に重いんです。全障スポはどちらかというと県の負担が重いので。ただ、市町の協力を仰ぎながらやっていたから、それは影響は幾らか出てくると思うし、市町の皆さん方には本当にご迷惑、負担をおかけするなという気持ちです。
という問題と、あとは開票所の問題です。通常、一番大きなところは、開票は市町のやつを全部かき混ぜるので、やっぱりある程度大きいところで作業をするということであったので、そこについては確認しましたところ、何とか対応できるかなという状況ですというふうに昨日聞いたので、本当にこちらのほうも普段慣れた場所でないところでの開票作業になるところが幾つかありますので、本当に大変だと思いますけれども、遺漏なきようにお願いしたいと思っております。
○共同通信
最初のSSP構想について少し聞きたいんですけれども、2018年に始まったSSP構想は、今年、オリンピックもあって、国スポもあって、節目を迎えるのかなと思うんですけれども、6年たった今、どれぐらい構想は成熟しているのか、構想が進んでいるのか、知事のお考えを聞きたいというのと、国スポのあとまたフェーズも変わってくるのかなと思うんですが、どういったところに力を入れていきたいとかあれば教えていただきたいです。
○知事
これまでこのスポーツというのは、無理やりやるもんではなくて、やはりいろんな競技団体だったり選手たちだったりがいかにこのSSP構想に賛同していただけるのかというのが肝ではあったので、今のところ、自分が思っていた以上にいろんな皆さん方の賛同を得ているなという気がします。ですので、パートナー企業なんかも非常に増えてきたりとか、いわゆる各競技団体で指導者になるような皆さん方を企業の皆さんが雇っていただくということも非常にうまくいってきたし、さらに、例えば、レスリングとか、柔道だとか、スポーツクライミングだとか、むしろ佐賀で育てられたいという子どもたちが今出てきたので、さらに今、そして、そこに賛同するSSP寮という寮が今3か所ありますけれども、さらに今から増やしていくということで盛り上がっているということと、今回、会期前競技を行う中で、このSSP構想については各団体の役員の皆さんに紹介しているんですね。こういうふうな取組で、しっかりスポーツビジネスで、ホスピタリティも含めて盛り上げて、選手に還元したいんだということについては大いに賛同を得たと、得ていると思っているので、この取組がさらに皆さん方に流布されていくと、佐賀でスポーツをやりたいという人も増えてくるんじゃないかなと思いますし、今回、国スポ・全障スポあるということで、何十人かのメンターというか、佐賀で競技をやって、子どもたちを教えたいというみんなが集まってきていますけど、結構な数、このまま国スポが終わっても佐賀にいたいという選手がいるので、そういったメンバーとこのSSP構想を引っさげて、さらに充実して各競技盛り上げていくということをやっていけば、この佐賀のまちというのはスポーツのまちとしてさらに成熟していける。今、どちらかというと子どもたちよりも、プロスポーツというか、そちらのほうが先行しているところもあるんですけど、バスケやサッカーとか、バレーとか、ハンドボールとか。そういったところがこれから徐々に小中高に浸透していったりとか、様々な、スポーツスカウトというやつを今、我々はやっていて、やはり、あともう一個の日本の問題点が、親がやっているからそのスポーツをやっているという子どもが日本の特徴なんですよ。そこも世界標準じゃなくて、世界標準で、もうちょっといろんなスポーツを見聞して、自由にやってみて、データなんかもチェックして、どのスポーツしようかというのを選ぶ余地がいっぱいあるんだけれども、日本の場合は、これはいい面もあるんだけど、お父さんがこれをやっているからこれをやるというパターンが多いので、そういったところがもうちょっと柔軟になる世界が佐賀からつくられたらなということができれば、さらにSSPが飛躍するきっかけになるのかなと思っています。
○西日本新聞
今議会で弘川県議が質問されて、それに知事は国スポについて答弁されております。そのとき、図らずとも知事会のほうで見直し論が出たと。以前お伺いしましたが、会期前競技が始まりまして、改めて現状の手挙げ方式がよいか、あるいは、規模の縮小など改善点をしたほうがいいのか、知事の考えをお聞かせください。
○知事
だから、あれですね、47全員がやるということについての是非、そこをもっとみんなで話し合ったらいいのかな。だから、本当はやりたいんだ、スポーツの力はすばらしいし、やりたいけれども、負担が重過ぎてということであれば、ある程度みんなで考えながらやっていく余地があると思うんだけれども、回ってくるからね、本当はやりたくないのにというところでやるというのはどうかなと。今日もいろんな会場でやっぱりやりたくないと言っているところに行きたくないよねという人たちもいたし、だから、それはそうだろうなって。やっぱり佐賀はみんなで歓迎して盛り上げていこうというところだから、みんなで幸せな気持ちになって、勝っても負けてもスポーツはいいよねという気持ちで、そこがいいのかなと。そこは佐賀の大会のよさであって、なので、やはりそういう気持ちになれるところが手を挙げてやるというのが素直な形で、別に同じパッケージをやる必要はないと思うんですよ。佐賀が何をしたから、滋賀も青森も同じことをやる必要はなくて、そういったところについても画一的じゃない大会、じゃ、もっとこういうところを工夫するよというのがあってもいいし、佐賀でやったから、うちはこれはやれないとか、例えば、うちは今回、閉会式はアリーナで両方ともやりますけれども、それは恐らく引き継がれないと思うんです。それはそれでいいと思うし。だから、各県が自分のところの身の丈に合った大会でスポーツの力でみんなを盛り上げようっていうところがやってほしいと思います。
○西日本新聞
最後に、この佐賀の大会が恐らく来年以降の議論の対象になると思うんですね。ナイトゲームとか開会式とかを工夫されていまして、既に何か手応えを感じている、今後の議論にどういった影響があるかなというのを、知事は手応えがあるところはどこですか。
○知事
僕がすごくうれしかったのは、うちの次の滋賀県が、やっぱりある程度国体模様で普通準備しますよね、事務局は。なんだけど、ずっと僕らと意見交換をする中で、今、佐賀の大会を見ながら、徐々に国スポ仕様に、参考にしてくれているところがあって、何かこの前も滋賀のあれを見ていたら、メダルは引き継ぐって、自分たちのメダルを発表しましたよね。そういった、今、佐賀と滋賀は──何で佐賀と滋賀って、すごい運命ですけれども、滋賀も非常に佐賀のやつを参考にしながらやっていくということを表明していただいているので、いい形でいけるんじゃないかな。その後、青森ですけれども、宮下知事もいろいろスポーツのことはよく分かっていらっしゃるし、ある程度身の丈に合ったと彼は言っていますけれども、それはそれで彼が工夫してやられると思うし、その後にはまた宮崎に戻ってくるので、いい形でこの4県は進んでいくのかなというふうに確信を持っています。
○西日本新聞
ありがとうございます。
○NHK
ご説明ありがとうございました。
私からは大きく1点です。
まず、以前、知事の会見の中でも、この会期前からがこの大会の開幕だということでお言葉があったかと思うんですが、まず、この会期前、これまでを、順位等々を示されたんですが、振り返っての大会の盛り上がりですとか、その評価といったところと、あと、今週から総合開会式の開幕、いわゆる本会期が始まるんですけど、既に先ほどご質問もありましたが、各地でこの大会の是非が問われる中で、そういった意味では各地の、全国的に注目する記念すべき大会になるかなと思うんですが、改めてその記念すべき大会に向けた知事の意気込みをお願いします。
○知事
まず、いい滑り出しだなというふうに思っています。9月5日から、私も反省しているんですけど、10月5日開幕ということをいい過ぎて、実は1か月も前から始まっていることが十分に伝わっていなかったなと。いわゆるカウントダウンボードなんかも、あと何日というやつも10月5日なので、こういう大会にしてみると、「開会式」という言葉が適切だったのかなとさえ思って、何とかイベント、セレモニーなんという名前でもよかったのかなとさえ思うんですね。何せ、体操とか水泳はもう終わっていますからね。なので、そういったこともあるんだけれども、間違いなくうまくいっているなと思うのは、集まってくる選手たちが非常に喜んでいただいていることと、各競技団体、スタッフのみんなも、非常に盛り上がってやれているということです。何がこれからもっとあったらいいなということだと、やはり県民の皆さん方、市民の皆さん方、町民の皆さん方に、もっと来ていただいたらいいな。やはり応援の仕方とかが、知らないスポーツだと、なかなかどうしていいのか戸惑っている皆さんがいるので、そういったところをぜひ市町の皆さんと一緒に、ここは声出していい、ここは手をたたくところ、ここは黙るとか、なかなかそういったところの観客を巻き込んだ盛り上がりという部分については、まだまだこれから本大会に向けてやれる余地があるんじゃないかというふうに思いますので、まずはぜひ、試合を見に──全然そのスポーツは関心ないということではなくて、どのスポーツでも、行ったら必ず面白いので、ぜひ県民の皆さん方にそういうことをお伝えしていきたいと思います。
○読売新聞
冒頭、会期前競技の理由として、宿泊場所の確保といったお話もあったかと思うんですけれども、SAGAアリーナは駐車場がないというところでシャトルバスを使ったりとか、歩いて会場にというようなことかと思うんですけれども、そういう周辺地の宿泊先とか、そういうアクセスといったところで、県外の方からのそういう利便性に関する意見とか、そういったものというのは知事のほうには届いているんでしょうか。
○知事
1つ出たのが、先ほどの、何と言うんでしょうかね、飲食セットの宿泊じゃないところもあったりするんでしょうかね。ですので、夜とか街に出たいけれども、居酒屋はあるけど高校生だからとかいう声がちらほらかかってきたりして。だから、そういったところ、先ほど、私が聞いた話だと、そういう声があったから、新たに普段のお店を、新潟選手だったかな、夜、みんなでご飯が食べられるように対応したとかですね。だから、それなりにいろんな対応をしているのかなというふうに思います。
今回、前回の国体のときには、佐賀は民泊といって家に泊まってもらったんです、かなりの方は。でも、今回はなかなかそのスタンダードがそうなってなくて、やはりスポーツも成熟していて、民泊という声もあったけど、それはできない。そうなると、じゃ、どうやって宿泊、でも、できるだけ近くに、佐賀に泊まっていただきたいねということで、この会期の設定をさせていただきました。
それから、交通関係について見たら、特に言われません。これはもう前から思うことで、佐賀にお住まいでない方は、都市型のアリーナで、むしろ近いと思っていらっしゃる方が多くて、やはりそこが佐賀に住んでいる皆さん方の車社会と、普段そういう街で暮らしている皆さんだったりというところの差なのかなと思いますし、快く途中のアクセスポイントまでバスで来てもらって、それから歩いていただけるようにしております。