皆さんおはようございます。よろしくお願いします。
まず、SAGA2024についてです。国スポを振り返るに当たりまして、まずは天皇皇后両陛下をはじめ、多くの皇室の方が佐賀にお越しいただきましたことは、大変光栄なことと考えております。天皇皇后両陛下に総合開会式にご臨席いただきますとともに、HAMA BARなどをご訪問いただいたことを皮切りに、皇室の多くの方々に新しい大会や佐賀県が大切にしている場所を現地で御覧いただきました。
そして、愛子内親王殿下におかれましては、佐賀県を初の単独での地方公務の地としてご訪問いただくことになりました。皇室の方々にはお立ち寄りされた先々ですとか、沿道でも笑顔でお触れ合いをいただきましたことを大変ありがたく存じます。
また、県民の皆様におかれましても、空港をはじめ、様々なところでたくさんの方にご歓迎いただき、本当にすばらしい雰囲気でお迎えをしていただいたことについても、併せて感謝したいと思います。
<SAGA2024国スポ・全障スポ>
ということで、国スポは閉幕しました。全障スポまであと8日ということです。
佐賀らしく新しくあたたかい総合開会式という評価だったかなと思っております。多くの関係者の皆様方からも高評価をいただきました。やってみないと分からないなと思って、様々な挑戦をさせていただいたわけですけれども、やはりみんながそれぞれ高揚感の中で一生懸命やると、何かを訴えたり、伝わるものがあるんだなというふうに感じた次第でございます。
新しい大会へのチャレンジ改めて整理させていただきました。表彰・メダルということについてが1つのトピックスかなというふうに思います。1位、2位、3位ではなくて、金何個、銀何個という報道もしていただきました。レスリングの文田選手は、自分のときはなかったので、メダルがうらやましいなんて声もありましたし、個人表彰のThe Good Player of SAGA2024ということで、競技ごとに個人賞が設定されていて、そういったものも佐賀牛取ったよとか、そんな話で盛り上がっておりました。
さらに、全試合の競技動画配信ということで、これも多くの皆さんに活用いただきました。全国でも見ていただきました。私も移動中は常に動画をチェックしながら、一喜一憂させていただいたということであります。
さらに、勝負を賭けたナイトゲームがかなり盛り上がりました。もちろん、バスケットの成年男子みたいに、中西君が出てくるとか、そういうところの盛り上がりはさることながら、SAGAアリーナでやった、富山・静岡戦という、試合でも1,700人ぐらいいたんでしょうか。多くの皆さん方が、しかも、初めてのアルコール入りということでありましたけど、楽しく観戦するということで、様々なスポーツというものに対する議論に一石を投じたという意味と、やはり、皆さんの生活が夜になっている、昼間に働いている方が非常に多い社会ですから、夜にスポーツを楽しむという部分が導入できたということはよかったなと思っております。
さらに、自由な開会式ということで、入場行進・一言ということで、これも今までの整列入場とは違うもので、我々もほかの46都道府県がうまくやってくれるか心配だったんですけど、それぞれ工夫して佐賀らしい演出になったのかなと思いますし、閉会式はアリーナで行うということについても、様々な演出も可能となりましたし、雨の心配もしなくてよかったという、それから、応援が各市町で盛り上がっているのを私も随所で確認することができて、こういうみんなで応援していくという、声を合わせてやっていくということのすばらしさということも感じさせていただきました。
「する」、「観る」、「支える」とずっと言ってまいりましたけれども、意外と佐賀県民の皆さんと話ししてみると、昔あれをしていたからとかいう、なんかもう「する」という、スポーツをすることとの脈絡でスポーツを見に行く方が多かったんですけれども、いいんですよと。スポーツに関心、もともとやっていなくても、ただ「観る」だけでいいんですという言葉が、それで見に行くことにしたという高齢者の皆さんもおられたし、「する」、「観る」、「支える」というコンセプトというのはこれからもずっと続けていけるんだなというふうに思いました。
そして、総合成績ですけれども、これが会期前の初日、9月5日の時点です。これは何の順位かというと、冬のスポーツです。スキー、スケート、アイスホッケー、3つの合計です。東京は4位にいました。151点も離されていました。佐賀32位タイでした。だって点取れるわけないです、九州のチームがそんな簡単に、スキー、スケート、アイスホッケーで。参加点は取りましたけど。なので、これは、去年の鹿児島もそうですけど、九州の地域がここでまず確実にハンデを負うという仕掛けですね。だから、オリンピックなんかは冬と夏で分かれていますけど、これは合計点になるので、この時点で151点ということです。最終的には、佐賀県との差は140点ですから、この冬のスポーツ以外であれば佐賀のほうが勝っているわけです。なんて言って、今さら言ってもしようがないんだけど、構造的な問題提起というふうに思っていただいたらいいと思います。というところであります。
ちなみに、こうやってどんどん順位を追い上げていって、この辺りで東京さんはやっぱり水泳が強いんです。水泳だけでいうと、298.5点佐賀は負けているんですね。そこでさらに追い上げが厳しくなりまして、どこまでみんな追いつくように頑張るかなと思って見て、でも、かなり頑張って頑張って頑張って、もうちょっとだもうちょっとだというところまで行ったんですけれども、最後はやっぱり140点追いつかなくて、あと1日あったらなという感じではありましたけれども、でも、そうやって目標に向かって、みんなで頑張ろう頑張ろうと声を出し合いながら、しかも、団体で、県の代表としてやっていくという、そういう、みんなで盛り上がっていくというところに大きな国スポの価値もあるのかなというふうに感じた次第であります。
ということと、女子の総合成績は皇后杯ということで常に発表があったわけですけれども、佐賀県は考えました。何で女子総合があるのに、男子総合がないんだろう。逆に、女子総合ということで、もちろん女子スポーツを盛り上げていこうという考え方があったのかもしれないけれども、普通に男子も総合成績出していいんじゃないかということで、今回初めて男子総合というところも、表彰にはなっていませんが、出させていただいたというところであります。本当にみんなが頑張りました。
本会期前にこの整理もしたので、一応流しておきたいと思います。卓球は成年男子が金、成年女子は決勝、惜しかったですけれども、銀。
弓道は、近的で少年女子が悲願の金メダル。
バトミントンは、これもぎりぎりのところでベスト4を逃した。
ホッケーは、成年女子が、鳥山選手というオリンピアンがいて、何とか3位に入って銅メダルということでした。
アーチェリー(成年女子)は、決勝ラウンドで残念でした。
バレーボール(成年女子)は、久光スプリングスが2連覇を果たしたということと、あとは、成年男子がしっかり4位に入ったということも、48年ぶりの出場だったので、みんな頑張ったなと、この大会めがけてと思っています。
ラグビー(成年男子)は、こちらは本当にうちの佐賀工業出身のオリンピアンが3人も入っているチームなので、これは盤石だなと思っていましたけど、しっかりと金メダルを取っていただいて、佐賀工業(少年男子)は御所実業に準決勝で、ちょっとスタートダッシュに失敗して負けましたけど、でも、悔しいんですが、銅メダル。
トライアスロンは入賞まであと一歩。
相撲も2勝1敗だったんですけど、ベスト16というところには、いわゆる勝ち負け差というか、1敗が0勝3敗だった、そういう経緯もあって、本当に残念ながら、ベスト16に入れなかった。
ウエイトリフティングは、安嶋さんとか、あと谷口、生頼が金、銀、銀ということで、本来の実力を発揮していただきました。
ゴルフも頑張りました。
自転車は佐藤健さん、完璧なコース取りで世界を目指すという形で金メダルということと、小林優太君が高校生ではトップということで銀メダル。
レスリングは、非常にメダルラッシュということで、やはり鳥栖工業、小柴先生をベースにOBも輩出しておりますので、金7、銀2、銅1ということで、圧巻の勝利でありました。
それからフェンシングですが、最近、佐賀も力を入れているわけですけれども、成年の女子サーブルは高嶋選手とか、みんな雨田さんとか佐野さんも頑張ってくれてフェンシングは金メダルということでした。
ちなみにサーブルチームですけど、専門外のフルーレも出てみたら7位でした。7位を取って、6点だったかな、取っていただいたので、それが何よりうれしかったらしいです。いつもと違うんですよね、剣の使い方が。
さらに、ボウリングも非常にいいチームでした。みんなでまとまっていて、成年男子(4人)が4位、そして、成年女子は4人ペアが銅、2人ペアも銅ということで伊勢川選手が頑張っていただきました。
ハンドボール(成年男子)は、本当に1点差で、去年は優勝したんですけれども、最後、1点差でということで非常に悔しい思いをしましたけれども、成年女子は5位に入ったということで、3年前は5人だけだったわけですけれども、みんなで集まって練習して、5位に入ったというのはとてもよかったと思います。
バスケットボールは、少年女子が最後の最後で逆転シュートで勝ったということでベスト8に入ってくれたというのが成果であったし、一方で成年女子は、もう10点差以上で勝っていた試合を最後に逆転されて負けたという非常に悔しいことになりました。
カヌーのスプリントは、もう神埼高校のみんなが、花岡ゆららや、峯選手が頑張って金、銀を獲得していただきました。
なぎなたは、これは型ではなくて、いわゆる試合形式のほうでは、成年女子と少年女子と両方とも金ということですばらしい成績。
スポーツクライミングも通谷兄弟ですとか、樋口・中上が金を取って、女子も含めて悔しい部分もありましたけれども、佐賀の存在感を大いに示していただきました。
軟式野球は、去年の優勝の愛知とぶつかってしまったので、これがなかなかみんな頑張ったけど厳しい状況ということ。
それから柔道は、成年女子がベスト8、成年男子が、もう圧巻のSAGAアリーナでウルフ・アロンが一本取って、それ以外、みんな引き分けに何とか持ち込んで、みんなの力で初めての優勝ということで盛り上がりました。
ソフトボールは、これは4種目あるわけですけれども、少年男女と成年男女と、そのうちの3種目は、いずれも決勝とか、様々なところで、同じ鹿児島県に敗れたということで、私も塩田知事と一緒に見ていた関係で何とも言えない気持ちになりましたが。でもスポーツだからですね、やっているほうは一生懸命だから。でも、本当に筋書のないドラマだなというふうに思いました。
銃剣道は少年男子が頑張って銅メダルということ。
それから、馬術のほうでは、これは思った以上によくて、服部君が2つ金を取ったというのと、川下君が金を取ったということで、これからも馬術は佐賀県にとって得点源になっていく形になりそうで、もうこれは本当に開催してよかったなということの一つになります。
空手はまた圧巻でした。成年の5選手ですとか組手団体も金メダルということで、大佐賀フィーバーが鳥栖の会場で起こっております。
陸上のほうにつきましては、今泉さんとか岡村さんがしっかりと金メダルを取って、大会の最後に花を添えていただきました。ということです。
ということで、総合閉会式ですが、新しい大会、様々な挑戦をしてきましたけれども、これを未来へつなぎたいということで、佐賀から滋賀へということであります。ちょうど開会式の夜に鹿児島の知事と滋賀の知事と青森の知事と4人で意見交換をしたわけですけれども、やっぱり開会式の後であったこともあって、みんなでこれをつないでいこうという気持ちを固めるような話し合いもしました。ということで、つながっていくんではないのかなと。佐賀が新しい大会にこだわった、国スポの見直し論議の前から新しい大会を開こうと思っていたということが伝わってきたんではないのかなというふうに思いますし、これはアリーナでやったからこそ、47都道府県のフラッグが1つの輪になっていく演出が極めて美しく効果的にできたのかなというふうに思っております。
ということで、佐賀から滋賀へということで、これは分火をしたところです。これから8日後に始まります全障スポにこの同じ火をしっかりと灯して、「すべての人に、スポーツのチカラを。」という言葉どおり、全障スポこそまた盛り上げて、みんなでスポーツの本質的な価値を突き詰めていきたいと思っています。
全ての人に心から感謝を申し上げたいと思います。私自身も国スポロスというか、すごくどこへ行ってもみんなの笑顔があって、何か気持ちが入っていたので、こうやってずっと準備してきたものがなくなると、今度はロスになるんだなというようなことをちょっと今、衝撃を受けて感じております。でも本当、最後終わった後も、スポーツってやっぱりある部分、開会式でも申し上げたように残酷です。努力が全て報われたわけではありませんけれども、それも含めてスポーツで、これから先、関係した全ての皆さん方がこれをきっかけにいい人生を歩んでいくことを望みたいと思います。
全障スポにつきましては、また10月26日、来週の土曜日から始まります。天気はどうですか。
○司会
天気は今のところは。
○知事
大丈夫ですか。
○司会
はい。
○知事
そこに一つはかかっていると思っています。全障スポは3日間で、ほとんどの選手は3日間、佐賀で過ごします。ですので、やっぱり開会式から選手は会場に散っていって、そして閉会式で戻ってくるという、とても温かい大会なので、何とかこれはいい開会式をして、そして、各会場でみんなが懸命な姿を繰り広げて、様々なサポートをしている皆さんが全障スポはいっぱいおられます。みんなでいい大会をつくっていきたいと思います。
そして、またナイトゲームもありまして、28日に同じくSAGAアリーナでの閉会式となって、SAGA2024は幕を閉じるという段取りでございます。
ということで、新しい大会はまだ終わっておりません。むしろ全障スポを応援に行って、SAGA2024をしっかり体感していただきたいと思っております。