「第79回国民スポーツ大会ゲートボール競技九州ブロック予選大会」が、佐賀県で開催されますことをお喜び申し上げます。
九州各県からお越しいただきました皆様、ようこそ佐賀にいらっしゃいました。心から歓迎いたします。
「ユニバーサルスポーツ」とも言われるゲートボールが多くの人を魅了しているのは、年齢、身体状況、言語、文化の違いなどを超えて参加する皆が楽しむことができるうえ、ボールをコントロールする技術や相手の先を読む戦略、チームプレーによるボールの連携が勝負のカギとなる奥深さも理由ではないでしょうか。
「SAGA2024(国スポ・全障スポ)」は、今まさに会期前競技の熱戦が繰り広げられており、10月の総合開会式を間近に控え、さらに県内各地がスポーツの熱気を帯びてきています。
先日には、その公開競技の1つとしてゲートボール競技会が鳥栖市で開催され、白熱した対戦と参加された皆様の笑顔があふれる大会となりました。
佐賀で生まれた、この熱気や興奮を来年度に滋賀県で開催される「わたSHIGA輝く国スポ」に引き継ぐことができれば大変嬉しく思います。
江戸時代の佐賀藩士が武士の心得を説いた『葉隠』に、人生の「奥の手」について、若者には言うなと言いつつ、こっそり教えてくれる一節があります。
「人間一生誠にわずかの事なり。好いた事をして暮すべきなり」
葉隠を口伝した武士、山本常朝はなんと「寝る事が好き」だと告白しています。
皆様の「好いた事」は、きっと言うまでもないものと思います。
大会では、ゲートボールを愛する者同士、仲間と力をあわせて思いきりプレーを楽しみましょう。
そして、ゲートボールの魅力やチーム間の交流が、さらに広がっていくことを願っています。
結びに、本大会の御成功と、皆様方のますますの御活躍と御健勝をお祈りしまして、お祝いの言葉といたします。