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令和6年度11月補正予算案

最終更新日:
 皆さんおはようございます。まず、SAGA2024国スポ・全障スポについては、本当に皆さん方の協力をもちまして、「する」「観る」「支える」「育てる」「稼ぐ」各方面で参画いただいて、新しい、そして、温かい大会ができたと思います。全ての皆さん方に感謝申し上げたいと思います。

 それから、報道の皆さんにおかれても、本当にいろんな競技会場で取材をしていただいて、多くの感動シーンとか感動の声、様々取材していただきました。本当に感謝申し上げたいと思います。みんなでつくり上げる大会だったと思います。

 もう一点、本日、11月20日に鹿児島県の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生いたしました。九州では今シーズン初めてであります。今シーズンは10月17日に北海道で発生したものが最初ですが、昨年は全国初であったのは佐賀県でありました。それよりも1か月以上早いのが(今シーズンの)北海道の10月17日でした。ということで、過去に最も発生事例が多かった令和4年度、これは26道県84事例だった年度なんですが、それと同様のペースで発生しております。既に佐賀県では10月21日から、北海道を受けてですが、養鶏農家に消石灰を緊急配布し、ウイルスの侵入防止対策を徹底中ではあります。そして、今日、今回の鹿児島での発生を受けて、家畜伝染病予防法に基づく消毒命令を発出いたします。

 ということで、これからも佐賀県は先手先手で対応して、何とか防いでいきたいと考えております。

 以上でございます。

 ということで、本題、令和6年度11月補正予算案についての説明に入らせていただきます。

 


<令和6年度11月補正予算案>

 

 11月補正予算額は92億円の増額予算となります。したがいまして、補正後予算は5,425億円と相なります。

 内訳についてですが、通常補正分は8億円ということであります。これの内容につきましては、これから説明させていただきます。

 そして、人件費の補正ということで、人事委員会勧告を踏まえた補正が38億円積まれています。県職員、そして、1万人いる教職員、そして警察職員の平均給与を2.94%引き上げるということと、期末・勤勉手当を0.1月上げるということであります。これを勧告どおり対応するものが38億円です。

 さらに、税関連の支出が46億円あるということでありますが、これはどういうことかというと、簡単にいいますと、法人事業税だとか地方消費税関係で実は税収が増えています。税収が県税収入全体で77億円の増が図られたんですね。そのときに、例えば、地方消費税というのは都道府県間で清算行為するんです。ですので、佐賀県からよその県に支出するようなものが46億円あると思って、あとは市町への交付金とか清算行為なんです。だから支出が立つんですけれども、77億円増額で、46億円出るので、その差額が実収ということになろうかと思います。という支出と思っていただいたらと思います。

 さらに、国の経済対策への対応ということに関していえば、国のほうでも様々、今、臨時国会のスケジュールなど議論されているようでありますけれども、そういった補正等がございましたら、それに対して対応するということが今後見込まれております。

 具体的な8億円の中身についていきます。

 まず、SAGA2024について、これは通過点、跳躍点にということで、SSP構想をこれから推進していくわけですけれども、この大きな流れをそのままさらに指導者を確保していくということですとか、せっかく障害者スポーツであれだけの選手団ができたので、パラスポーツをこのまま推進していきたい。言うなれば、選手をさらに増やしていって、それに対するチャレンジドへの支援というものも、支える人たちも増やしていくということが通常対策にもどんどん生きてくるんではないのかなと思うので、今盛り上がった国スポについて、2.5億円ということで積み増す、これは運営基金に積むということです。さらに、今回の大会の節減経費が2.5億円あるので、合わせて5億円積もうとするものです。

 さらに、アスリートのセカンドキャリアを支援するということで、キャリアセミナーの開催ですとか個別メンタリングということで600万円を計上するといったことで、むしろこの国スポ・全障スポをここでぷつっと大会の成功で終わらせるのではなくて、むしろそれを生かした形でこれからスポーツによるまちづくりに注力していこうということでございます。

 続きまして、食を届け、こどもを笑顔にという事業なんですが、佐賀県はご案内のとおり、CSOが非常に発達しているというのは我々の最大の強みだなと思っているんですけれども、ちょうど2年前の令和4年10月に佐賀県とCSOが力を合わせて、「佐賀県食でつながるネットワーク協議会」というものを設立いたしました。そのときに佐賀女子短大に冷蔵庫を設置して、そこから全県下に、要は企業から寄付された食、期限が迫ったやつとか、そういったものを子どもたちに配るという事業を始めたわけなんですが、その後、当初より企業などからの寄付食品などは40倍を超える量になって、本当にすばらしいなと思いました。最初は本当にマッチで火をつけたぐらいだったんですけれども、どんどん支援の輪が広がっていって、今度はこども食堂もかなりの数になってまいりましたので、県全域への配送がむしろ課題として出てきたんですね。非常にロットも大きくなったし、宅食も多くなったのでということなので、今回は子育て支援CSOが取り組む食品保管のエリア拠点の整備に対して支援を行う。さっき僕が言った佐賀女子短大にあるセントラル倉庫から配送して地域ごとに拠点を設けて、そこからさらに、冷蔵庫をこっちにも置いて、そこから配送していくというシステムにしていこうということでありますので、拠点を4か所つくる支援をするお金ということであります。

 ここにありますね。ここからここまで来たという。こども食堂の数も増えるということであります。

 ということで、さらに支援の輪を広げていきたいと思っているわけでございます。

 続きまして、佐賀県はご案内のとおり「コスメティック構想」を、もう10年ばかり進めてきておりまして、コスメの産出量というのは、日本全体では若干0.9倍ということで、やや低めになっているんですが、佐賀県は2倍以上に増えているということであります。いよいよ拠点化ができているということです。

 一つは佐賀県の自然由来原料の供給地であったということと、あとはフランスのコスメバレーなどからそういった商品を佐賀の地で作ってOEMみたいな形ですけど、そういった形でアジア諸国にうちから配達ができるようにという拠点にしていこうという、そういった試みなんですけれども、そういう佐賀県だからできることということで今回事業立てしたものが、行き先の決まっていない化粧品、いろいろ商品の入替えなどで、そういったものの在庫があるわけです。

 なかなか経済的な理由で化粧品まで購入できないといった、そういう方々もおられるので、佐賀県だからできる事業として、そういったコスメ企業から寄付された化粧品を対象者にお届けするという事業をやったらどうかということを思いつきまして、先ほど説明したこども宅食の4つのエリア拠点、冷蔵庫置くところですね、そういったところも活用しながら、みんながコスメ、佐賀県民自体ができるだけ多くの人たちがコスメ商品などによって、身も心も健康に美しくなっていただくということに挑戦してみたいと思っています。

 続きまして、「フェムケア」について、佐賀県が取り組んでみたいと思っているわけです。

 佐賀県はご案内のとおり、女性活躍を応援しております。交流会だったり、女性が働きやすい職場環境に対する交付金をつくったりとか、女性アスリートの支援だとか、様々やっているわけですが、今回着目いたしましたのが、女性特有の健康課題について、みんなで共有した意識を持てないかということです。

 具体的に言いますと、これまでも妊活や不妊、こういったものについては、「ママリ」とかいろんなことやっていたんですが、今回こだわったのが月経、それから更年期障害、こういったものについて、なかなか話題にしにくい、そして、個人差もあったりということで周囲に理解されずに日常生活の影響や離職・転職につながることもあると聞いています。庁内でも議論しましたけれども、特に男性職員はそこをなかなか理解できないというか、大変だという声も多々女性職員からも寄せられ、そこをもっと共有することができたらいい職場になるねという話になりました。ですので、そういったことをやるために、男女問わず、気づき、知り、受け入れ、悩む女性に寄り添うきっかけとなるように「フェムケアSAGA」を開催していきたいと思っています。

 具体的にはパネルディスカッション、それからフェムテック、フェムケアサービスの紹介、それから、生理痛体験、どの程度のものなのか分かりませんけれども、そういったことなどを通じて、共通認識にしていきたいと思います。

 フェムテックというのは、フィメールとテクノロジーを合わせた言葉で、女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決する製品やサービスのことを言います。フェムケアというのは様々な方法で女性特有の健康課題をケアする製品、サービスのことを言います。こういった取組にも佐賀県が挑戦することによって、女性の健康課題への理解を深めて、男女が共に自分らしく生き生きと活躍できる社会を目指す端著にしたいと考えております。

 続きまして、県外からのバス運転士の確保策です。

 バスはご案内のとおり大切な移動手段なんですが、ここを見ていただきますと、バス運転士は4分の3が60歳以上、半分は70歳以上なんですね。わずか5年でこの人数は約10%も減ってしまっております。ということなので、路線の再編だったり、バスの減便、廃止というものが今発生していて、バスの運転士さんの確保というのは待ったなしなんですね。

 これまでもいろいろ事業者と一緒に県も応援しながら、交流会だったり、体験会とかをやってきたんですけれども、いよいよこれでもなかなか不足が止まらないということで、今回、県外での運転士確保を後押ししようということで、採用キャンペーンを県が企画して、事業者の採用活動を支援する。今までは各事業者がそれぞれで県外から募集をしていたりしていたわけですけれども、みんなそういったところについて、県として支援をしていくということです。

 さらに、事業者が県外からの採用者に支援金を支給する場合には、県がその2分の1を支援するという制度を入れようということです。今はだから、ばらばらにそれぞれのバス会社がこの支援金制度があったりなかったりということなんですが、今回は県が一律2分の1を補助するから、そういう制度を作りませんか、充実させませんかという訴えかけもして、みんなで取り組んでいこうということです。

 バス路線を維持することというのは、健康づくり、脱炭素社会の推進とか、様々な分野に効果がある話はこれまでもしてまいりましたので、何とか、特に佐賀県に仕事がなかったときの多くの佐賀県民が県外に出ているので、そういう皆さん方に都市部に出ていったら佐賀に帰りたい人たちにもぜひバスの運転士で帰っていただきたいな、そういった取組もしていきたいと思っております。

 ということで、今回はそういった意味で11月補正ですので、この程度の補正ということに相なりました。

 以上でございます。


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