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山口知事のさー行こう‼ 第118回 鹿島錦保存会(令和6年12月10日(火曜日))

最終更新日:
 地域でがんばっている皆さんを訪問する広聴事業『山口知事のさー行こう!!』 118回目の訪問先は、鹿島市の鹿島錦保存会です。



※訪問の模様は、県内のケーブルテレビ局で放送するほか、外部動画サイト(YouTube)でもご覧いただけます。

 
(1)山口知事と保存会の皆さんで、作品を囲みながら話した。カラフルに織り上げられた鹿島錦を使用した、ハンドバッグ、財布、名刺入れ、草履などに加えて、来年の干支である蛇をモチーフにした置物もある。
 今回は鹿島錦保存会を訪問し、鹿島錦の技術が地元の方によって受け継がれていく様子の見学、手織り体験を行い、これからの技術継承などの展望について意見交換を行いました。

 鹿島錦保存会は、伝統的技術の継承と鹿島錦の発展のため、1968年に結成されました。
鹿島錦は、経糸(たていと)に金箔や銀箔、砂子などを施した和紙を、緯糸(よこいと)に色とりどりの絹糸を用いて、手作業で織り上げるそうです。立体感があり、光の当たり方によって色合いが異なって見えるのが特徴です。

 
(2)金のたて糸を通した卓上織り機。たて糸が光を反射すると作業に差し障るため、普段の活動では蛍光灯は使用しないとのこと。
 まず、会員の皆さんの活動の様子を見学しました。
 会員の皆さんは、拡大鏡などで細かい織り目を見て、細い経糸(たていと)にへらを使って緯糸(よこいと)を通していました。緯糸(よこいと)の色が多いほど、また模様が複雑になるほど織るのに時間がかかるとのことで、「夢の中でも鹿島錦を織っている」という方もいらっしゃいました。
 皆さんの作品はハンドバッグ、お財布、名刺入れ、草履など様々でしたが、それらが1本ずつ織りあげられていったと思うと、長い時間をかけて、様々な想いが込められながら作品ができていく様子が想像できました。

 
(3)卓上織り機を使って練習用課題に取り組む山口知事。練習用課題の紙の幅は1本3ミリメートルなのに対し、鹿島錦の糸は1本1ミリメートル以下である。
 次に、手織り体験を行いました。織り目が少しでもずれてしまうと大変なので無心で織る、という会員の方が多かったのですが、それがよく分かりました。
 挑戦したものは、3mm幅(3cmあたり10等分)の紙を交互に通すというものでしたが、会員の皆さんは1mm以下の幅(3cmあたり30等分されたものから45等分されたものまで)の糸を作品に合わせて使い分けるとのことで、高い集中力が必要だと実感できました。基礎を身につけるのに最低1年、自由にデザインして織れるようになるまでには3年以上かかるそうです。

 
(4)山口知事に作品を紹介する会員代表の相浦さん。金色や橙色を基調とした作品は、青森県の十和田湖の紅葉を見て着想を得たとのこと。
 最後に、これからの技術の継承などについて意見を交わしました。
 会長の相浦さんは、地元の子どもたちに鹿島錦に親しんでもらうため、地元の高校をはじめ5ヶ所のクラブ活動に20年以上通って、鹿島錦について教えているそうです。保存会の会員も41名とのことで、江戸時代から続く伝統と技術が、地元の人の手で受け継がれていることが分かりました。

 
(5)並んで佐賀さいこう! ポーズをとる、山口知事と鹿島錦保存会の皆さん。
【山口知事のさー行こう!!】
 鹿島錦保存会の皆さんは、鹿島の地で続く伝統を紡ぎ続けています。お孫さんの成人式に贈るために製作に力を入れている方や、休会期間を経て会に復帰した方など、1人1人の人生そのものが織りなされているようでした。そんな皆さんの姿は、まさにアーティスト。
 鹿島錦の技術がさらに発展し、その伝統が末永く続くことに期待しています。

 鹿島錦の技術が地元の人の手で受け継がれる佐賀、さいこう!

 

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