12月21日(土曜日)に伊万里市の大川内山で開催された「イマリ・キャンドル・クリスマス」の点灯セレモニーに、山口知事が出席しました。
大川内山といえば伊万里鍋島焼。かつて佐賀藩の御用窯として、将軍家などに献上する最高級品のやきものが作られており、そこで生み出された技法・器は「門外不出」とされていました。
明治期まで一般の人々の目に触れることはなかったことから、この地は今でも“秘窯の里”と呼ばれています。
伊万里鍋島焼のうち代表的な色鍋島は、白磁の肌に染付(藍色)で文様を描き、赤・黄・緑の上絵に、幾何学文様や草花などの上品なデザインが施されるとともに、薄手で均一な仕上がりが特徴です。
大川内山は来年2025年に開窯350周年を迎えます。そのメモリアルイヤーを迎えるにあたり、その価値と大川内山の地を知っていただき、伊万里鍋島焼や大川内山のファンを増やしていくことを目的として、今回クリスマスイベントを開催しました。
―イマリにアカリを灯すクリスマスー
町のシンボルである煙突は窯業においてかかせないもの。それが期間限定で「巨大えんとつキャンドル」に変身したり、メインストリートには約3,000個のキャンドルが町を巡るように並べられたりと光輝く世界が広がり、親子で楽しめるワークショップややきものの販売、グルメに音楽と盛りだくさんの内容で賑わっていました。
やきものを作る際に炎や灰から作品を守る容器「ボシ」の中にキャンドルを入れて、それを積み重ねた産地ならではのキャンドルツリーにアカリを灯した知事は「今回のイベントで初めて大川内山を訪れたという方も多く、特に若い世代に来てもらえている印象。今回のイベントをきっかけにこれからも気軽に大川内山に来てやきものにふれてほしい。」とコメント。
今回のクリスマスイベントだけでなく、年間を通じて窯元市や風鈴まつりなど、やきものを身近に体感できるイベントが開催されています。
皆さんもやきものを日々の生活を彩る器として、また自分や大切な人へのプレゼントとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
以上、広報広聴課レポーターがお伝えしました。