県立博物館そばにたたずむ『殉国十三烈士(じゅんこくじゅうさんれっし)の碑』を前にして、山口知事は「江藤新平は東京奠都(てんと)を提唱したり、みんなが平等に裁判や教育を受けられるようにしたりするなど、鳥瞰力(ちょうかんりょく)をもって行動していた。この国は今変革期を迎えている。そんな時だからこそ、佐賀県民が一体となって江藤新平の功績を復権することに意義がある。先祖を大事にする佐賀県民ならば、江藤と島に思いを馳せ、その功績を学ぶことでこれからも大いなることが成し遂げられると確信している。二人の魂が未来にさらに花開くことを祈念する。」と開会の挨拶を述べました。
その後、佐賀東高等学校演劇部2名が江藤新平復権宣言を読み上げ、山口知事が署名しました。
(復権宣言 一部抜粋)
「没後150年を超えて江藤を輩出したこの地に生きる私たち佐賀県民としてなすべきこと
それは決して色あせることのない江藤の比類なき偉業とそれを打ち消してしまった佐賀戦争の本質を皆が知り
語り そして佐賀の誇りを取り戻すことです
江藤の復権は次代の佐賀県を
日本を
そして世界を創っていくことに繋がると確信しています
私たちは江藤の復権の取組をより大きなうねりとし その崇高な「志」を未来へと継承していくことをここに宣言します」
※復権宣言の全文は、3月末(予定)まで佐賀県庁新館1階の受付前及び佐賀城本丸歴史館の江藤新平常設展示コーナーに掲示しているパネルをご覧ください。
式典の後は歴史家の井沢元彦さんら4名のパネリストを迎えてシンポジウムが開催され、明治維新期における佐賀人の功績や、佐賀戦争の真相の一端に迫るクロストークが繰り広げられました。
多くの人に日本を先導した逸材の功績をより深く知ってもらえることで、ここ佐賀の地で今を生きる人たちが誇りをもって未来を切り拓けるようになることを願っています。
なお、佐賀県庁新館1階県民ホールでは、佐賀東高等学校演劇部2名が復権宣言を読み上げている当日の様子の動画を3月末(予定)まで放映中です。ぜひお立ち寄りください。
以上、広報広聴課レポーターがお伝えしました。