では引き続きまして、令和7年度当初予算案額についての発表をさせていただきます。
今回は5,130億円ということで、前年度当初予算比98.6%。額全体からするとこれが一番大きかったですね。これまでで5番目ということで、要はこれは、この紫のところがコロナです。なので、コロナの分が400から257に減っています。これはどんどん減っていくわけですけれども。でも、逆にそれを除くと、増えているということで、通常的な予算としてはプラスということ。全体とするとコロナの減もあるので、98.6%という姿です。通常分については今から随時説明していきますけれども、こういった形でのプラマイがあります。
この制度融資は、コロナが減った部分がほかの制度融資に借換えをしたということでという部分もありますし。社会保障関係は毎年、20億円から25億円、今も増えることを織り込み済みで予算を組んでいる。農地などについては、浜玉町などのものがまだありますのでということ。退職基金の積立てということ、特別支援学校の整備。なかなか、特に今、特別支援学校はだいぶニーズが増えていて、ぱんぱんで入らない、そういったところの設備を増設したりする工事。SAGA2024関係は100億円減というのが大体大きな、大所の姿です。
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最初は、個別の予算に入る前に、大きく4項目で、大体この4つ、福祉・医療、産業、農林水産業の振興、教育は人づくりということで、大項目にしてあるので、これは皆さん方がいろいろ参考にしていただくためということで、簡単に説明したいと思います。
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まず、福祉・医療の充実に807億円ということで、このように総掲示しております。障がい者福祉、医療費助成、まあ子ども助成とか、子育て支援、それから、負担金、健康づくりということで、全体で807億円ということです。
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じゃ、続いていきます。
産業の振興は358億円ということで、中小企業の振興ですね。経営支援、ものづくり、DX・GX、県産品の流通・輸出拡大、そして、資金調達の円滑化ということと、企業誘致関係、産業人材育成・確保ということで、このような大きなラインナップとなっております。
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続きまして、農林水産業の振興には208億円ということで、生産者の育成・支援、888運動、畜産業への支援、農山漁村の振興、農地の基盤整備、森林保全・林業振興、そして、漁業保全・水産振興ということで、全体として208億円ということになります。
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教育は人づくりということで、教育には特に力を入れていくということで873億円ということで、これは50億円以上の増額ということです。
教育環境の整備ですね、就学支援、教育DXの推進、特別支援教育の充実、不登校等対策、さらに、志と誇りを高める教育、そして、給与費が非常にこれは増額になっています。そして、私立学校の支援というような形で、佐賀県の人づくりと、定評のある教育というものにさらに力を入れるということです。
という大くくりのものがありますが、これから先は特に個別の特徴的な事業について主なものを説明させていただきます。
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主な個別事業ということです。
まず、有明海漁業振興・補償基金の設置についてです。
来年度には佐賀駐屯地が開設されます。そして、自衛隊の佐賀空港の使用が始まる予定でありますので、今回、基金を設置することにしたわけです。この基金を設置することについては、経緯はご案内のとおり、防衛省と佐賀県との合意事項の中で設定されたものです。
今回は漁業振興と補償という2面があるわけですけれども、この基金を創設する内容として、この漁業振興に関しては、有明海漁協の主体性を尊重するということで、補助事業の漁業負担分への活用だけでなく、漁協独自の事業への活用も可能ということで、ただ、今回、基金は積むわけですけれども、まだ有明海漁協さんが、その使途については決まっていないというか、まだ議論中なので、そういった歳出予算にはなっていない。基金は続けるということですね。
そして、ハード、ソフト幅広く対象ということで、幅広く様々なものに活用できるような形の基金にしたいと思っています。
使いやすいタイミングでの活用ですので、漁協さんの中での話合いによって、毎年使うんじゃなくても、どこかで大型のものに充てるとか、そういった活用も可能です。
もう一個の使途で、補償のための無利子貸付けということであります。当然そういった防衛省関連の事案ということになりますと、国が責任を持って補償を実施するということは合意しているわけですけれども、基本的に迅速に対応いただけると思っているんですけれども、いろんなバリエーションもありますし、状況もあるので、国が補償を行うまでの間、当面必要な費用を一時立て替えるということで、この基金を活用することにしています。
これは議会でも聞かれた、何で漁業者だけなのかという話なんですが、別にほかでも同じような対応取るわけですけれども、あのときの経緯で有明海漁協さんとは覚書付属資料というものがあって共用しないという約束があって、そこについて話合いをしている中で、やはり漁協が、国が信用できないという、やはり諫干の問題とかもあったのでという話をだいぶされたので、そしたら、要は県が間に立つということになったときに、ここは約束として一定の補償の部分については県が間に立つという、基金をつくるというところまでが合意されたわけです。なので、そういったところからの経緯をもってこの基金ができているということでございます。
そして、今回は、これは15億円ということなんですけれども、通常、着陸料というのは毎年5億円ということですが、ここにプラス10億円されているのは、初年度からそういった、何かあったときに対応できるように、県からこの基金に積んでおくという10億円です。だから、毎年これから1億円ずつ返して、10年かけて5億円ずつ埋まっていくので、うちから入れた10億円は毎年1億円ずつ引き上げるということで、最初に取りあえず10億円積んでおくという、そういう類いのものであります。
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次は、県大設置に向けてであります。
最近よく説明するんですけれども、これは平成元年3月、県内の高卒者1万2,000人のうち、四大に行った人は2,000人しかいなかったんですよね。だから、6人に1人しか四大に行かなかったのが35年前の姿です。今どうかというと、少子化だから1万2,000人から7,000人に高校を卒業する方は減ったんだけれども、そのうちの半分の3,500人が4年制大学に進学している。2人に1人は四大に行く時代になったので、実際、四大に行く人は、生の数字から見れば、35年前の2,000人から、少子化にもかかわらず1.75倍に増えているということを考えてみても、毎年、このうちの3,000人は県外の四大に行きますから、こんなに今人材が大切な時代に非常に残念なことということなので、そういったことも含めて、今からつくるんだったら、むちゃくちゃいい大学を、面白い、小・中・高と連携して、産業界ともつながっていく大学をつくろうと思っているわけです。何といっても、人口規模が同じ山梨県や福井県は7個とか6個とか四大があるんだけれども、うちは2個しかない。島根県と並んで全国最少ということなので、佐大と西九大に頑張っていただいておりますけど、圧倒的に不足しているということがこの前提。
ですので、今、改革に向けて着実に進めているわけですけれども、具体化プログラムを前進させるということで、山口教授に学長予定者ということで発表もさせていただきました。今、熱量で満ちあふれた大学をつくろうということで、専門家チームも議論を重ねております。そして、大学の施設の設計も今取り組む準備をしております。
ですので、これからのスケジュールですが、今年度の末までに設計業務が発注されて、それが8年度、そして、9年度からは改修・新築工事といって、11年4月に開学というスケジュールになります。近日中にはカリキュラムだったり、受け入れ方針だったり、卒業認定といったことを中心に公表させていただく予定となっております。
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続きまして、人材確保・定着の取組です。
前提として、ご案内のとおり、有効求人倍率は1.3前後を行き来しているわけですね。昭和の40年代は0.26とか、4人に1人しか県内就職できなかったときと比べると全く違う時代背景になっておりますし、しかしながら、県外大学進学者が県内に戻ってくる率は2割だし、大学新卒者の3年以内の離職率は3割に上るということだから、若者の県内就職と定着が課題だなというふうに思ったわけです。
なので、新規ですが、新たな試みの一つとして、奨学金の返還を支援しようという策に乗り出すことにしました。
今、学生の2人に1人が奨学金を借りている状況でもあります。そういったことも四大進学率が上がっていることに影響しているのかもしれません。
ですので、県外に出てしまった皆さん方に、もう一度佐賀で就職していただくというのはなかなか容易なことではないんですが、そこを今回、その借りた奨学金を──従業員の皆さん方は大学を出て、社会に出た後、返済しなければいけないわけですけれども、県内の企業が代理で返還したり、返す財源を県内企業が自分のところの従業員に支給した場合に対して、佐賀県が半分を補助しますという制度を導入したいと思っています。
分かりますか。奨学金を返すやつを県内企業が払ってくれたら、半分佐賀県が払うという制度です。今こういう企業は県内にまだ10個しかないわけですけれども、これをやることによってもっと手を挙げてもらって、みんなで県内就職を促進できないかなということであります。
この奨学金の話は、県大の話の中でも議会からいろんな形で奨学金をやるべきじゃないのかという議論もあったので、そういった議論も参考にさせていただきながら、どういう奨学金がいいのかなと考えたときに、結論として、この奨学金を行うことにしました。
ですので、初年度だから1,100万円ですけど、これがぐるぐると毎年増えていくという形になって、平年ベースで5,000万円ぐらいですかね。程度。
○県職員
5,000万円程度です。
○知事
5,000万円程度になると。きちっと満ちればですね。で、5年間ということでございます。
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続きまして、ご案内のとおり、今、外国人は県内に1万人を突破するということでありますし、外国人を雇用する県内事業所は1,000社を超える状況であります。やはり職場や地域にとって外国人の皆さん、仲間は欠かせないメンバーです。担い手にもなっていただいております。
ということで今回は、多文化共生の面も含めて、県内企業向けに外国人材雇用に関する相談窓口を開設して、様々なビザや労務管理に関するアドバイスだったり、外国人材の求職情報提供ということで、様々なマッチングも含めたことができたらいいなと思っています。
さらに、こちらも新規ですが、外国人雇用支援パッケージということで、セミナーだったり、マッチングイベント、サガシルグローバルといいますが、そういったものを開催しながら、佐賀県で就職したいという外国人の皆さん方がいろんな相談ができる。外国人にとって仕事をしやすい、生活しやすい佐賀県を目指したいと思っております。
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続きまして、医療・介護・保育人材の確保ということで、こちらのほうも人材が本当になかなか確保に苦しんでいる状況なので、人に寄り添い、支える、尊い仕事だと思っておりますので、どうやったら県内定着がさらに進むかなと思ってつくった予算、新規です。
一つ目は、佐大の臨床研修医の皆さん方が県外に行かれる方が非常に多いので、どうすれば佐賀に残っていただけるのかという、いろんなこのDoctor-Sプロジェクトで相談したところ、やはりキャリアアップのために外国に行って研修をするようなコースがあるといいという話があって、そういったところに対する支援を行うというのが、SAGA臨床研修グローバルコースの開講ということであります。将来的な海外留学に向けた支援を行っていくということです。
続きまして、看護の関係ですけれども、まず、こちらのほうですが、小・中学生に看護の仕事を体験してもらって、すばらしいな、看護の仕事はということで、取っかかりになるような仕事体験の事業を行うこと、さらに、看護学生に対して、若手看護師との交流会だったり、県内医療機関との合同説明会を開催するといったものが主です。
さらに、保育士に関しては、フェスを開催したり、様々な電子コミック動画によるPR。さらに、介護職に関して言えば、ケアマネジャーの資格取得・更新の研修受講料を軽減する措置を行うといったことによりまして、人材確保に向けて、様々な取組を展開させていただきたいと思います。5,000万円です。
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続きまして、人材ものが続くわけですけれども、佐賀で育った子どもたちの県内就職を促進したいということで、子どもたちにはものスゴフェスタとかいう、小学生低学年向けにやったりして、本当に多くの皆さんが佐賀の企業のすばらしさを知っていただいたりする活動もしています。
そして、高校生の県内就職率を上げようということで、「プロジェクト65+」ということで、7年前に県内就職率が56%ぐらいだったのが、今は65%を超えるというところまでいっています。しかし、なかなかここから先が難しいなということで、依然としてやっぱり3割は県外に行っているわけでありまして、ここの対策をどうしようかということを複層的にやっていく必要があると思っています。
小学生高学年とか中学生のうちから、佐賀で働くすばらしさを体験してもらうために、キッザニアと組んで「佐賀×KidZania(仮称)」を開催することとしました。キッザニアが監修した事業は八年前に1回やったことがあるんですけど、非常に定評があって、大きく盛り上がったわけですけれども、なかなか事業遂行にすごく、事務的なことが大変だということで、ちょっと中断していたんですけれども、今回いろんな改革をすることによって、いい形でキッザニアさんともう一回組めそうだということで、メイン会場を多久の産業技術学院に置きながら、多くの皆さん方、延べ3,000人を予定しておりますけれども、様々な体験がここの中でできるということで、これが体験プログラムで稼いだ専用通貨を使って、そのまま消費もできるという、割と実体験ができるような、そんなスタイルをここでやってみようということで盛り上がっておりますので、ぜひ取材いただきたいと思います。
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続きまして、「子育てし大県“さが”」をということで、もうだいぶ拡大してきまして、14億程度になりました。始めた当初は7事業程度しかなかったわけですが、今は81の事業になりました。様々なことが行われるようになりました。そういったところで、非常に子育てしやすいって喜んでいただいている方も非常に多いので、さらに「子育てし大県“さが”」を充実するために、リニューアルを図っていきたいと思っています。
これは「SAGA本恋プロジェクト」ということで、佐賀で本に恋するプロジェクトということで、「SAGA本恋フェス!」を開催したり、「ビブリオバトル!」ということで、中高生の推し本の紹介会をしたり、そういったことも考えております。
さらに、「プレコンセプションケア」については拡充ということで、相談窓口を、今まで電話相談だったんですけど、新たに専門医による相談窓口、オンライン相談窓口を設置するということで、将来のために、早い時期から様々な健康課題に向き合うような、そんな佐賀県をつくっていきたいと思っております。
ピロリ菌検査とか、もうかなり皆さん利用していただくようになって、がんの検査率は、佐賀県は圧倒的に隣県よりも高くなりました。様々なそういう取組による成果も幅広く出ていたりするので、これからも、様々な気づきを得て対応していきたいと思っております。
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続きまして、多様な学びということで、佐賀県は人づくりを大切にするということで、少人数学級、35人以下ですけれども、国が実施する前に1個前の、国が小2を少人数学級にするときにはもう小3を、国が小3をするときには小4をというふうに、一歩先に対応していたわけですけど、ついに小学校はここまで来て、小5でうちが小6をやるというところまできて、今度は国が小6になるので、うちは中1ということで、中学生のところまで少人数学級を広げて、国に先んじて実施したいというふうに思っています。
で、今中1は少人数学級とティームティーチング、選択制を県単独で実施しているんですが、今度は中2のほうにその選択制を入れるということで、先んじて少人数学級を実現していくということを続けていきたいと考えています。
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続きまして、やさしさのカタチ「さがすたいる」ですけれども、こちらのほうも政策自体は非常にいい政策だと思っているわけですけれども、それをもっともっと広げて、みんなの中に「さがすたいる」自体の認知も併せて高まればいいなと思っています。今「さがすたいる」は、県の調査では29.7、3割の認知度なので、そういったところをもう少し認知度をアップしていくことも必要かなと思っております。
「佐賀さいこう!国際運動会・交流会」をやったりしていますが、今回は「さがすたいるBook」という県内の小学校の授業で活用できるような、そういうものを作成して、様々な、例えば、外国人だったりいろんな人権問題あるけれども、様々なところでフラットに「さがすたいる」という、人を大切にするとか、相手のことを思いやるとか敬意を持つとか、そういったことが学べるような「さがすたいる」をつくりたいと思っています。そして、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の開催ということで、また久しぶりに、もともとこれが佐賀県のNPO誘致の、今16個きていますけど、第1号だったわけです。これをさらに進めていくことに今回いたしました。
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続きまして、男女共に活躍できる社会を目指してということで、こちらのほうも御案内のとおり、妊婦動画だったり、男女共同参画というところで、むしろ、掛け算自体が社会組織のアウトプットを向上させる。本来、それ自体がすばらしいことなんだと。何か国から言われてやるんじゃなくて、それ自体がとても価値のあることだと、そういう戦略でやってきたわけです。で、フェムケアSAGAはちょうど明日開催するということであります。私も生理の体験をさせていただきましたけれども、非常に新たな気づきがいろんなところにあるわけでありまして、みんなで支え合えるような真の男女共同参画を実現したいと佐賀県は思っています。
今回新規でSAGA PAPA育休アシストという、いわゆる県だけではなくて、民間事業者に波及させることが大事だと、男性の育休をですね。ということを考えて、男性従業員が通算14日以上育児休業を取得する場合に奨励金を交付するという制度を、事業主には1回限りですが20万円の定額ということ。育休取得者には、事業主が取得者に収入補填の手当をした場合については、対象者1人について1日3千円というアシスト事業を行うことにしました。
さらに拡充ということで、フェムケアの県内への普及ということで、経営者層を対象にした生理痛体験ワークショップだったり、様々なモデル事業所を創出したり、そういったものについても拡充することにいたしました。
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様々な困難を抱えている人の想いに寄り添う事業としては、レスパイト支援の拡充ということ。さらに、新生児聴覚検査への支援ということで、これは新生児の皆さん、出産したときに、聴覚検査を行えば、言うなれば、睡眠時にイヤホンから音を聞かせて、反応を脳波で検出し、自動判定できるわけです。要は、生まれたばっかりの子どもが難聴かどうかって自動測定佐賀県はしちゃおうということ。そうすると、すぐ対応すれば、治療を早くできる。これはほっとくと、どんどんどんどん厳しくなっていくので、だったらもう早期発見・早期療育、この時期からしてしまおうじゃないかという画期的な事業です。
さらに、拡充では、ひきこもりの状態にある方の社会への参加を後押しするために、新たに就労体験を開始して、できるだけ──やっぱり就労ってすごく大事で、社会に出て何か自分が役に立って、お金をもうけて、仲間ができてって、とても大事な一歩になると思うので、何とかこの就労体験のところまで、うまく参加いただけるように、そういう環境をつくっていきたいと思います。
さらに新規として、障がい者の皆さん、多様な働き場づくりということで、新たなフェアを、さが障がい者おしごとフェアみたいなものを初開催したいと思っていて、そういうマッチングを行えるようなフェアをやってみたいと思っています。
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それから、国スポ・全障スポが終わりまして、いよいよ跳躍点!ということであります。
SSP構想は新たなステージへ突入というところであります。
SAGAアリーナもおかげさまで非常に評判もよく、昨日、東京から来たお客さんがSAGAアリーナって、佐賀にあったんですねと言われまして、東京でSAGAアリーナ、評判にはなっているんだけど、それが佐賀だと認識していませんでしたと言われて、SAGAって、佐賀ですけどね。だから、SEGAとかと違って。(「本当ですね、ぱっと見ていたら」と呼ぶ者あり)
でも、だんだんそうやってお客さんが来てくれるとつながってきてということなので、もうちょっと時間を持ちたいと思っていますが、それはさることながら、これから新たなスポーツシーンをつくっていきたいということであります。
今回は、2月議会にSSP構想推進条例案を上程させていただいて、みんなで頑張っていく基本方針を条例化したいというふうに思っております。
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そして来年度は、予算とすると、強化対象競技の拡大ということで、これまでは国スポ・全障スポの競技とかをやっていたわけですけど、例えば、そこのスポーツにない、少林寺だったり、テコンドーだったり、佐賀県は非常に上位進出している種目もあるので、そういったところも対象にしながら、スポーツ全般に広げていきたいということと、あとはSAGAパラスポーツ選手権を開催してみたいと思っています。
国スポ・全障スポだと、地元開催のときは280人参加したんですけれども、例えば、ほかの大会だとた二、三十人しか出なかったりするんですね、国スポ・全障スポ大会。そうすると、めったに出られないんですから、九州ブロックを突破するのに、半端なく大変なことなんで、障がい者スポーツって。だったら、せっかく今、佐賀で団体スポーツが盛り上がっているから、もう佐賀で大会を開いちゃえということで、全国の全障スポに出られないチームに一緒に大会をやりませんかって声をかけて、佐賀で大会をしてみたいというのが、このSAGAパラスポーツ選手権です。
それから、パラスポ・ネットワークの構築ということで、今回コーディネーターというものもだいぶ増えてきましたので、ネットワークを構築したり、パラスポーツの普及ということで、パラスポーツ教室を開催したり、チームやクラブの活動を支援するといったことにも乗り出していきたいと思います。
今回のSAGA2024の大きな効果として、やっぱり障がい者スポーツというのがとてもみんなの中で認知されて、各市町からも、もったいないよね、みんなこうやって参加して社会に出て盛り上がってきたのを生かしていこうねっていう声も、これは県民の皆さん方からも聞くので、こういった形でパラスポーツを、せっかくできた輪をこれからさらに広げていきたいと思っているわけです。
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それからこれは新規事業ですけど、SSP batonsというものをやっていきたいと思います。今回非常にSSP、SAGA2024、特に高校生たちに大変評価が高かった。みんなで盛り上がって、これから一緒にやっていこうという、「する」「観る」「支える」──「観る」「支える」生徒も活躍したし、みんなでやれたなというふうに思ったので、今回、部活の備品の購入支援などを行うことにしたわけですが、ここには書いていませんけれども、簡単に言うと、生徒に主体的に考えてもらおうと思っています。各学校に予算額を提示します。大体1校あたり、3年で平均200万円ぐらいになるという想定をしていますけれども、学校ごとに、いろんなものが違うので、予算額を示したら、学校は生徒会なり生徒を中心にして、生徒の中で、どういった部活に、どういったものに予算を使うのかというのを自主的に考えていただくということにして、そこに県のSSPの職員なりが行って、これは文化部もオーケーです。「する」「観る」「支える」、何も制限つけずに議論してもらって、みんなで、その予算が決まったら交付される。決まらなかったら交付されないということで、大人は担任の先生が1人ぐらい関与する。関係の顧問の先生が1人ぐらいにして、子ども中心でそういうことがちゃんと意思決定できるかという、様々な効果を狙ったチャレンジ事業です。どうなるか分かりませんけれども、そういった形で高校生たちの主体的な取組をサポートしていきたいと思う事業です。
続きまして、SAGAサンライズパークですが、これも常にリニューアルしていこうと思います。
SAGAアリーナも今建設すると、これは257億円ですけれども、もう500億円、600億円かかるというふうに聞いております。そのくらい、今、物価高騰して高いわけですけれども、だからというわけじゃありませんが、せっかくいい施設配置、サンライズパークができたので、これからもリニューアルをずっと続けていくという、行政が造ったからといって陳腐化するというのは避けたいので、いろいろこれからSSP構想とともに更新をしていくわけですけれども、この中央管理棟については、改修後、こういう形にして、スポーツ医科学サポートセンターという形で設けていきたいと思います。
1階はスポーツ施設利用者向けに改修して、更衣室にシャワー等を設置するということで、これはかなり古いんですよね。畳のタコ部屋みたいな感じがあって、場長室という部屋があったりとかして、今のうちに見ていただいたら皆さん方分かりますけど、とんでもない施設なので、そういったものをしっかりとこれから、令和風に、みんなが気持ちよく活用できる、そういうふうな仕掛けに変えていきたいと思っているわけでございます。
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続きまして、レガシーの継承ということで、サガンティアの活動継続ということで、みんな盛り上がりましたので、こういったメンバーの活動をこれからもスポーツ大会やイベント等の現場に派遣させていただくといったことで継続していきたいと思っています。
さらに、スポーツビジネスの推進ということで、我々はスポーツで稼ぐという部分をアスリートに還元するというのがSSP構想のポイントでもありますので、ビジネスが定着化するまで、例えば、スポーツビジネススクールを実施したり、そういったことをしながら定着化を図っていきたいと考えています。
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時を超え佐賀城本丸御殿の「奥」に迫る予算です。
日本で現存、復元している本丸御殿の中で明確に「奥」の存在が確認されているのは佐賀城だけという新たな発表です。
もっと具体的に言うと、本丸御殿で現存するのは2つの城です。その2つの城は、川越城と高知城。でも、「奥」はないんですね。
じゃ、今度は復元しているほうですね。本丸御殿を復元しているのは、熊本城と尾張の名古屋城、肥前じゃないですよ、佐賀の佐賀城、この3つなんですよ。熊本城は「奥」の空間はなかったそうです。名古屋城の本丸御殿は「奥」の空間の存在が確認できていないということで、佐賀城はどうかというと、「奧の」空間が図面に示されている。ということは、「奥」の存在が確認されているのは佐賀城だけということなんです。
海外に行くと、「奥」というか、王妃の間だったり、寝室だったり、現存しているのは数多あります。何でかというと、木造じゃないからですね。あれは何というんでしょう、石というか、西洋の石造なんです。ところが、日本の場合は木造なので、基本的にはなかなか残らないので。でも、やはりベルサイユ宮殿なんかもそうですけれども、そういった「奥」の間は大変皆さんの関心が高いというか、人気スポットになっているわけで、何ということをみんなで議論している中で、ということは、大奥を復元できる一番近くにいるのは佐賀県じゃないかと。駄目ですか。──と思ったわけです。
なので、しっかりと図面が残っているので、そういったところで、できる限り当時の「奥」の状況に迫ってみたいということで、いよいよ来年度から「奥」の全容に迫るということで、発掘調査を開始して、私邸としての空間を本格解明していきたいと思いますし、あわせて、これをやるのと並行して、御殿での生活はどんなものだったんだろうという講演会だったり、映像制作だったり、殿様からの振舞料理なども残っているので、それの体験事業をやったり、ハード、ソフト両面で、いわゆる「奥」の生活というものに対してクローズアップしていきたいと考えています。
もちろん文化庁などにも相談しながら、史実というものを大切にしながらやっていくことが大切かなと思っております。唯一無二の価値を未来へつなげていきたいと思います。
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続きまして、鍋島焼が350周年を迎えるということでありまして、その高度な技術は今も連綿と受け継がれています。
ご案内のとおり、江戸時代に鍋島藩が様々な将軍家などに最高級の焼き物を制作していたわけで、関所も設けて、門外不出ということで高度な技術を守ってきたわけであります。これを今年、令和7年は、これまで献上した品々を紹介したり、大阪・関西万博でも展示したり、さらに販路開拓したり、技術の承継をするという350周年事業を行っていきたいと思いますし、そのすばらしさを次につなげていきたいと思います。
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さらに、佐賀の地で守られてきた3つの特別史跡ということで、吉野ヶ里遺跡と基肄城跡と名護屋城跡があるわけでございます。
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今年も3つの特別史跡が持つ本物の価値ということで、まず、吉野ヶ里遺跡については、甕棺レプリカの製作ということを新規事業で考えております。
基肄城は今年度支援をして、基肄城の歴史的価値の発信を地元中心で頑張るということをやってきて、非常に盛り上がったと聞いているので、今年も継続して支援をする。
名護屋城については、特に新規物として、イベント、ここにありますよね。お城EXPOの出張版を誘致して、大茶会というのをコラボで開催するということにトライしてみたいと思っています。
今年11月に第5回名護屋城大茶会とのコラボで開催して、肥前名護屋城が文化の発信の中心であるということをまたPRしていきたいと思っています。楽しみにしていただきたいと思います。
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続きまして、佐賀さいこうフェスです。
いよいよ第10回を迎えることになりました。非常に満足度の高い祭典に成長して、9割以上の人たちによかったと支持されている祭典となりました。最初は細々と始まったわけですけれども、今は6万人来場するようなイベントになりました。
こちらの佐賀さいこうフェスは、併せて障がい者の皆さん方とか、様々なそういったフェスも一緒に併設して、みんなが楽しめるようにしていくということを大いなる価値としてやってまいりました。今年も多くの皆さん方が、例えば、笑顔deさいこうマルシェとか、タイフェスだったり、いろんな皆さん方が集って盛り上がるようなフェスになったらいいなと思いますが、今回はちょうど記念大会でもありますので、佐賀城内の巨大アートの制作ということをやってみたいと思います。あとはライトアップ、様々そういったことで、Night Museumの開催ということなども試みてみたいと思っております。
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続きまして、西ノ浜、唐津でのCASTLE BAY、新アクティビティにチャレンジ!という事業でございます。
唐津が誰でも楽しめるマリンエリアにならないかなということで、我々としてはこのアクティビティをスタートさせているわけですけれども、これをさらに盛り上げて民活の中で運営できるようにしていきたいと考えて、様々な整備をスタートさせています。去年はGrand Blue 2024ということで5,000人が西ノ浜に集まって盛り上がったりとかしているわけですけれども、今年は新規として、パラセーリングをリースしたいと思っています。ちょうど唐津って、唐津城があったりとか、虹ノ松原があったりして、浮かび上がると非常にいい景色があります。実はパラセーリングって意外と知られていないんですけど、濡れないんですよね。ふーっと浮いて、ふーっと船の上に落ちてくるので、なので、いろんな人が体験できるんじゃないかなということで、令和7年度は導入に向けた調整をして、8年度からのサービス開始に向けて、これは非常に上に上がりますので、いろんなところからも見ることができますし、一つのシンボルオブジェになったらいいかなというふうに思っております。
ということで、将来的には民間事業者によって参入して、自立した運営、特に今いろいろここでやっているセーリングだったり、そういったメンバーたち、あと移住者とか、いろんな人間がここは関わっていますので、そういったみんながここでなりわいを持って、唐津自体のまちが海のまちとして、マリンスポーツのまちとして盛り上げるようなきっかけを何とかつくっていきたいと考えております。
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続きまして、鳥栖駅の東側エリアプロジェクトを新規にやってみたいと思っています。
何とも言えないんですけれども、ここ、鳥栖駅って東口ないですよね。いろいろ鳥栖の中ではかなり議論になって、JRもいろんなことを行われているみたいなんですけど、それはそれとして、佐賀県として、この東側、今、駅前スタジアムはサロンパスアリーナがあるし、都市広場もあって、好立地なので、ここでイベントが開催できないのかな。ちょうどアリタハセラでマシュマロクリスマス、非常にうまくいって、何か大勢の人が来て、いろんな若い人が焼き物を普段から買うようになったって、もうみんなに言われて、やっぱりきっかけって大事だなと思って、そうしたならば、この鳥栖東側に何か面白い、オブジェでもあれば、あれは勝手にJRの人があそこ見ていきますので、かなりの人が通過するので、鳥栖駅の東側って、何かもしかして、これから盛り上がるんじゃないかなと、そういうような形ができないかなということで、県が4,000万円、鳥栖市が1,000万円ということで連携して、これは久光スプリングスさんも、サガン鳥栖さんも一緒にやる、提携してやっていくということでありますので、これから様々な作戦会議をしながら、この東側エリアを盛り上げていこうという、今もしっかりと試合の当日だけは人が来るわけですけど、何かいろいろみんなで模索して、この鳥栖駅東側を盛り上げる方策はないのかなということも、これも考えるきっかけになるような事業立てができないかということでございます。
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そして、鹿島・太良プロジェクトですが、こちらはスローツーリズムのメッカにしていこうということで、本物の価値に巡り合えるエリアということにしたいと思っているわけです。いわゆる新幹線問題などによって、非常に厳しい状況に置かれているので、むしろ、あなたに会いたいと思われるまちを、鹿島、太良と一緒につくっていきたいと思っております。
KATAラボが、今いろんな地域資源の磨き上げをみんなでやっていて、十字路交差点とか、いろんなところで様々なイベントが行われたり、例えば、事業者が県外からやってきたりもしていますし、いよいよ令和7年度は肥前鹿島駅エリアの整備工事に着手しようと思っています。
一つの大きなポイントは、駅だけの駅じゃない、ホテルのフロントのようなというイメージで、この鹿島駅にチェックインをして、この鉄道を使っていろんなところのお宿にチェックインみたいな。“沿線えきやど”づくりというのにトライしてみたいと思っています。別にフロントがホテルの中にあってって決める必要もなくて、あなたの部屋は、どこかここの、何かお店屋さんの世界ですという、そういう何というんでしょうか、まち全体がホテルというか,そういうことをみんなでやっていこうというのを話合っていて、そのフロントが駅舎にあるというような形ですね。
ここを新駅舎、そして現駅舎ということでこれからやっていきたいと思います。令和7年度から新駅舎整備、ロータリー用地取得、そして9年度新駅舎オープンということで、継続事業ということで、これから事業化がさらに進んでいくということであります。
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続きまして、佐賀の山、緑の価値を未来につなぐということで、山はすべての源流ということで、令和2年度から山の会議(仮)というのを県内11ブロックでやっています。自発の地域づくりということで、山の様々な取組をそれぞれがやっていくということで盛り上げているわけですけれども、令和10年度には、自発の地域づくりの発表の場として、山の博覧会はいうとすごくぴかぴかした感じがしますけど、緩やかな、いろんな山でいろんな山の営みがあるような、それを皆さんに回っていただくような山の博覧会の開催を今目指しておりまして、同時開催で、佐賀県初めての全国の都市緑化フェアを誘致して、一緒に緑化も含めた形で、山と緑を大切にする、令和10年度にするように準備をしたいと思っています。
ということで、新規として、山博と緑化フェア開催に向けて仕掛けづくりということで、自発の地域づくりの磨き上げや、どんなコンセプトで博覧会をつくっていくのか、そして緑化フェアを開催していくのか、ということについて乗り出していく年度にしたいと思います。
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続きまして、脱炭素社会の実現ということで、こういったことで、世界で異常気象も多くて、この星、地球は大丈夫なのかということで、「森川海人っプロジェクト」で、森、川、海を大切にするイベントだったり、先だってシンポジウムを行いましたけれども、世界海洋プラスチックプランニングセンター(仮称)の整備を来年行ったりということをしておりますが、我々とすると、歩くライフスタイルを、公共交通機関の利用を促進するとか、こういった取組をさらに進めていったり、ゼロカーボンチャレンジマッチやったり、家庭での取組を促進するという、佐賀県としての取組をやっていくということなんですが、今回新規で、脱炭素経営を支援するということで、CO2の排出量を算定ツールの導入支援ということで、補助率2分の1の事業、さらに、設備投資の補助ということで、補助上限1,000万円で補助率2分の1という新たなモデル事業といったものを2つつくりました。
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続きまして、食の有効活用に向けた新しいチャレンジにも乗り出してみたいと思っていて、食でつながるネットワークは、先ほどから言うように非常に今頑張って、もう倉庫が足りないくらい今、物も増えてということで、我々とするとうれしい悲鳴というか、もっと充実させようという支援事業をつくったわけですけれども、いろいろやっている、みんなで考えている中で、食品ロスってやっぱり多いんですよね、様々な生産とか製造とかやる中で。規格外だったら、獲れ過ぎだったり、端材だったりとか、なかなか製品自体にならないものとかあるんだけど、そういうものってもうちょっと何か有効活用できるんじゃないのということをみんなで考えたいなと思っているんです。
私は個人的にはふりかけとかいいんじゃないかなと思うんですけれども、そういうのを例えば給食とかに配るとかね。いろんなことをみんなで考えてもらったらいいと思うんですが、そういう付加価値の高い製品の検討をいろいろ施策して、みんながそういうもったいない、実はそれなのに、とっても佐賀の食材の端材っておいしいんですよ、私が言うのもなんですけど。なので、そういったものをしっかりと商品化というか、有効利用できるような、そんなプログラムをつくらないかという検討に乗り出したという事業です。
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SAGA BLUE PROJECTについては、ご案内のとおり人身事故件数はだいぶ減ってきて、この間のときは全国ワースト1位だったんですけど、だいぶおかげさまで減ってきました。減ってきてもまだこれだけあるわけでありまして。死者もだいぶ少なくはなってきて、一昨年は13で、とても小さな数字までいったわけですけど、やっぱり昨年は普通になっていて、できる限りこれを減らしたいなということで、やはり人の命一人一人というものをちゃんと見つめ合う、そういう県であってほしいと思います。
今回の新規事業ですけれども、「7さいめせんのこうつうあんぜん」というものに取り組んでいきたいと思っています。
うちのミツセさんという職員がこれを提案したんですけど、登校とかしてみると、7歳の子どもってこのぐらいなんですよ。これで歩くと木が邪魔で、植栽されているのが。大人から見れば、こう車が来るのが見えるけど、7歳の子どもだとちょっとしたものが邪魔だったりするんですよ、安全のための。ということに気づいて、7歳目線で点検してくれという提案を、もうむちゃくちゃいいじゃないかということで、目線って大事ですよね。だから、7歳目線でいろいろチェックをして低木を撤去するとかということに乗り出していこうということですね。
これを全県でやればだいぶ、特に小学校1年とかってとても不安なときなので、そういうみんなに優しいまちがつくれたらなと思っているのと、これ、やっぱり佐賀は特別に車が多いので、学校の前、ちょっと申し訳ないけど、物理的に飛ばせないようにするという作戦を、例えば、ハンプでドーンとなったり、あと、わざわざ狭窄にしてて、おりみたいにして、スピードが出ては通過できないようにするとか、それによってだいぶこれ、車がゆっくり走るようになったという声も多くて、これ、市町に対する支援だけで、そういった意味でやっぱり子どもの命ってとても大事なので、ぜひ市町のみんなにこの補助を使って僕は設置してもらいたいと思います。なかなか地域の人は、要はスピードが出せないという声が出るところは出るらしいんです。でも、私はやっぱり人の命、子どもの命というのを大事にする地域であってほしいと思うので、ぜひ、そういった意味ではもう一回議論してもらって、多くの地域が手が挙がるようにしていただきたいと思います。
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888運動です。園芸頑張ろうということで、佐賀県の場合は、もともと米・麦・大豆という、そういう土地利用型のところが我々の得意技であって、それが我々の誇りであったわけですけど、ぜひこっちの園芸農業のほうについても力を入れて、こちらも伸ばしていこうという取組をして、年間生産額888億円を今、目指しているわけですけれども、なかなか厳しいところもありますけれども、いい流れも、きゅうりとかですね、いい芽が、流れができているところもあるので、さらにこういったところに力を入れていこうということで、今年も農業法人を核とした就農ルートづくり、特にたまねぎでやってみたいと思うわけですけれども、そのほか、担い手の確保ということで、トレーニングファームが今、佐賀県は非常にうまくいっているので、このミニ型ということで数を多く、さらに3か所、いちご、アスパラ、たまねぎなどで設けて、さらに、例えば、こういったところの卒業生なども、園芸団地が整備されているとそのまま就農に迎えるので、園芸団地の整備も併せてやっていくということをやって、888に少しでも早く近づけるように努力をしていきたいと思うわけであります。
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次は、水産業です。
水産業についてはご案内のとおりです。近年は二枚貝が減少して、赤潮が頻発して、ノリの色落ち被害があります。
昨日ちょっと、ここのところ雨が降っていると思うんですが、まだまだ海況は厳しい状況で、ただ、いろいろカキの礁の造成だとか、二枚貝をやって、プランクトンを食ってくれているのか、そこそこその成果が出ているんじゃないかなという気がしております。ですので、それは全てが全快というわけにはいきませんが、やれることを少しでもやって、海況を元に戻していく、宝の海に戻したいと思います。
なので、今回、国のほうも再生事業を例年どおりしっかり予算化されたので、そういったものも活用して、海底耕うんだったり、サルボウの大量放流だったり、海況予測システムを開発して、今度、来年度から提供開始予定ですが、こういったことをやっていくと。
さらに、玄海地域なんですが、ここはもうガンガゼってウニがいて、がんがん藻を食べるんですよね、この藻場。藻場とても大事なのが、どんどん磯焼けしちゃって、しかも、このガンガゼさんは、食い尽くしてもずっと生きているんですよ。だから、別に何も食べなくても生きていけるのに、あったら食べるという、とんでもない人たちで、しかも、何か、ガンガゼ自体はなかなかこう、食に行くにはちょっと手間がかかるということなんで、このガンガゼの駆除をやって、ウニさんやアワビさんが棲みよい環境づくりをやっていきたいと思っています。
さらに、非常に評判のいいアカウニ種苗の放流も行っていくということで、実は唐津は北海道と違った意味でのウニの宝庫でございますので、アカウニだったり、そういったところについて、さらにしっかり支援をしていきたいと思います。
それから、ケンサキイカの不漁なども若干続いているわけですけれども、新規事業として、はえ縄漁との複合経営というのがどんなもんなんだろうかということについても新規で取り組んでいきまして、イカ釣り漁業者の皆さんの所得が向上するために、そういう複合的な経営もできないかということについても挑戦してみたいと思います。
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最後に、佐賀を支える社会資本整備ということで、今進めているもの、皆さん方もご案内のとおりです。有沿道路でいえば、今、諸富から川副インターに向かって着々と整備が進んでいて、ここですね、このTゾーンと言われているところ、最近ちょっと好生館の周り、工事が見えてきたと思いますけれども、ここにジャンクションを造るので、このジャンクションについても新年度からは取り組もうと。橋というんでしょうかね、ジャンクション、何といいますか、橋梁でいいんですか。(「橋梁と盛土と両方」と呼ぶ者あり)。そんな、ここでやっていくと。いよいよここに、ここの、今、嘉瀬で止まってますけど、そこがこう行って北に上がっていくと、好生館の横を通って三日月方向に行くまで進んでいくと、だいぶ、交通も状況が変わるということになると思います。今、全部ここで有沿道路を降りているんで、そこで様々な渋滞が起こったりとかしているんで、だいぶこれから改善が図られていくのかなと思いますし、鹿島から進んでいる有沿道路についても、橋梁部分の設計などについて進めていきますし、牛津川の遊水地についても今進行中。伊万里の、伊万里中央インターに向かった整備ですとか、今坂の土砂災害、それから久原、SUMCOさんのところの4車線化だとか、唐津大橋とか、様々な社会資本整備については今年もさらに、城原川も用地取得がさらに推進されますし、これは着実に進めていきたいと考えております。
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以上であります。
未来へつなぐ、そんな予算にしたと思っておりますけれども、様々にこれから議論をいただきたいと思います。
以上です。